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自分を知っていく

今日は朝少し早く起きて、同じチームで活動するアイセックのメンバーとのパレードから始まりました。話したかったことも一通り話し合えて、最後に旅行のことも決めれて嬉しかった!良い朝!

少しバタバタしながら家を出て、道路を見ると今までで1番白くて、爽快な気持ちになりました。

Mar. 9

今日は日本人補習校のボランティア最終日。小学校6年生と、中学校3年生のために卒業式があるみたいです。

今日まで2回は2年2組をみていたけれど、今日はボランティアの人数の変更もあって、1年2組へ行くことになりました。

最初は修了式があって、講堂に集まりました。まず驚いたのは、ちゃんと校歌があること。しかも4番まで!

この日本人補習学校は週に1回なので、子どもたちはみんな、日本でいう塾に通う感覚で通っているのかな、と思っていたのですが、校歌があったり、こうした通例行事がしっかりと行われていたりするところは、ただの塾とは違うなあ、と思いました。

代表者が修了証を受け取ったり、挨拶をしたり、校長先生の挨拶があったり、日本の修了式と同じように構成されていました。代表者は必ずおじぎをします。

そもそもこの補習学校は日本語の学習はもちろんだけど、子どもたちが日本へ戻ったときに、前提の違いから生活に困らないよう日本の文化や伝統を教えることも含まれているので、こうした行事などはとても理にかなっているな、と思います。

海外では卒業式、修了式さえないことが普通のところもあります。同じくボランティアにきていた京大の交換留学生は昔アメリカに住んでいて、日本人学校にも通っていた際、このようなかたちで「日本のあたりまえ」を知っていったと言っていました。

修了式が終わると、子どもたちは教室に戻り、1年2組では1年間最後の漢字テストが行われました。その間、私は子どもたちの宿題をチェックしていて、なかでも絵日記をみるのが本当に楽しかったです。

それから、今日は少しだけ早くお昼の時間になりました。お米に梅干し、そしてふりかけ!1年生の子も、しっかりお箸を使うことができていました。日本語も上手なので、この子たちはスウェーデン語も話せるということを忘れてしまいそうになります。

それから私は、お昼の時間、これまでみてきた2年2組の教室にも行きました。ニーケがまた写真を撮りたいというのでスマホを渡しました。

2年2組は先週、お楽しみ会でピニャータをすると聞いていたので、私も日本からもってきたお菓子をピニャータにいれてもらおうと持っていきました。外国人に人気だという抹茶味のお菓子。一緒にピニャータしたかったなあ。

とはいえ、1年生のクラスでもお楽しみ会はあります。これは、ビンゴの景品で、お母さんたちが準備をしていました。

ビンゴは足し算をかけあわせていて、先生がホワイトボードにかいた足し算の答えがマスのなかにあったら〇をつけるようになっていました。面白い!

ビンゴになった子から自分の好きなお菓子の袋を選ぶことができます。近くにいた女の子が、このグミがあまり好きではないらしく、私に分けてくれました。嬉しい。普通に美味しかったです。

また、まさかのボランティアの私たちにも余ったお菓子の袋を分けてくれて、、!袋には、スウェーデンのお菓子がたくさん入っています。まだ全部は食べてないけれど、食べたお菓子はどれも美味しくて、特に、キャラメルがすごくおいしかったです。

そのあとは、みんなで忍たま乱太郎のアニメを見ました。懐かしい!見ていて気づいたのは、キャラクターが忍者だということも少し関係しているのかもしれないけど、忍者は学年に分かれていて、上下関係がはっきりしているんだな、と思いました。いかにも日本っぽい。

こうして子どもの頃に見るアニメが、知らないうちに私たちのあたりまえをつくっていっているんだと思いました。今忍たま乱太郎を見ると、アニメを客観的に見ることができてそういった気づきがあるけれど、子どもの頃はそんなこと何とも思わずに見ていたからです。

お楽しみ会が終わると、子どもたちはみんな地下に移動して、卒業生おめでとう会が開かれました。でも、出し物をするのは卒業生である小学6年生と中学3年生でした。集大成として披露する場なのかな。

卒業生はみんなフォーマルな服を着ていて、特に中学3年生は、中学生には見えないくらいに大人びて見えました。出し物もすごく工夫されていたし、流暢すぎる日本語に、ここは日本かと錯覚するくらいでした。日本語も話せて、スウェーデン語も英語も話せる彼らは、将来どんなことをするんだろう、とまた想像していました。

ボランティアが終わると、先生からこうした記念品のようなものを頂きました。こうやって物をもらうと嬉しくなって、ボランティアとはいえ、やっぱりどこか見返りを求めてた自分がいたな、と少し恥ずかしくなります。

でも、3週間、週に1回のボランティアで、たまに長く感じることもあったけれど(笑)、いろんな人との出会いがあって、発見もあって、参加して本当によかったなと思いました。

出会いでいうと、同じくボランティアに来ていた方とは連絡先を交換しました。今日会った2人の方は大学2年生と修士2年生の人で、2人ともトビタテでスウェーデンに来ているとのことでした。私の大学の学部は留学が必修ですが、私も残された大学生活、どんなふうに使うのが1番いいのか考えたいな、と思いました。

補習学校から駅に向かう途中に、本で見ていて行きたいと思っていた文房具屋さんの前を通りかかりました。私は文房具を見るのがやっぱり好きだな、と改めて思いました。買うまでには至らなかったけど、普段つかうものは、良いものをつかいたいなと思いました。

また、以前子どもたちとミュージカルを観に行った場所も見つけて、ここだったのか!となりました。ホールの前ではマーケットみたいなものが開かれていて、天気も良かったので賑わっていました。

目的の駅には、大きな虹がかかっていました。みんなここでよく写真を撮るみたいです。なので私たちも2人で写真を撮り合いました。

行きたかったのはチョコレート屋さん。駅から少し歩いたところにありました。これも、『北欧の小さな大国「スウェーデン」の魅力150』という本で見つけたお店です。

中にはたくさんのチョコレートが並んでいて、とてもいい匂いがしました。迷いに迷いながら、お店の人におすすめを聞いて、5こ選びました。5こで61SEK。725円くらい。贅沢。めちゃくちゃ頑張った日に食べよう。

お会計の際、私が日本人だと分かると、レジの人は、このお店は日本大使館も懇意にしている場所だと教えてくれて、お店にはその印として表彰状が飾られていました。家族経営だけど、王室御用達のお店。来れて良かった。

スウェーデンの脇道はいつもこうして車が綺麗に並んでいて、一点透視図のような写真を撮ると本当にきれいに写ります。各地に教会があって、この奥にも大きな協会がありました。

宗教の自由が法律で定められているけれど、こうして布教活動がすすみ、立派な教会がいくつも建てられているところが日本とは違うところだと思いました。本当に立派です。

我慢できなくて、みとちゃんとホットドッグを食べることにしました。Pressbyrånというお店は、コンビニのようなものでどこにでもあります。

そこのホットドッグが本当に美味しいのですが、この日食べたホットドッグはこれまでで1番美味しかったです。ソーセージも申し分ないくらい大きいし、パンもプレーンじゃなくてオーツみたいになっていました。

そのあとはガムラスタンへ行って、歩きつつ気になったお店に入っていきました。ガムラスタンは歩いているだけで楽しいです。キャラメル屋さんがあって、入ってみることにしました。

店内はいろんな匂いが混じって買うのをためらったけど、試食をくれて、食べるとほんっとうに美味しかったです。包装も可愛い。この日は買わなかったけど、帰る前にたくさん買って帰ろうと思いました。

家に帰るために電車に乗っていると、交通カードの抜き打ち検査員が見回りに来ていました。すべての駅に改札はあるけれど、みとちゃんは一度、その改札を1枚の交通カードで2人が一気に通るところを見かけたことがあったそうです。

検査する人も、乗客を信頼していないわけではないと思うけど、なんか、こういう仕事が存在するって嫌だな、と思いました。

家に帰って、みとちゃんとパスタを食べながら、ガムラスタンで買ったコップでリンゴジュースを飲みました。スカンセンに行ったときに閉まっているお店の窓から見つけて、ずっと買いたいと思って探し回っていたものです。本当にかわいい。こういうシンプルなものがすごく好きです。

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そのあとは、3時間ほど仮眠をとってから、マネージャーといつものようにふりかえりをしました。自分ではいろいろと行動しているつもりでも、渡航前にしようと決めていたのに忘れているものに気づくことができました。

また、自分で考えていること、感じることを一度マネージャーに伝えるために言語化すると、自分の中でぼんやりしていたものが明確になります。

私はずっと、自分の頭のなかを整理して、言語化して、人が理解できるように説明することに苦手意識をもっていたけれど、この1年くらいで少しは上達したんじゃないかな、とこうしてふりかえりをしながら気づきました。

また、このスウェーデンでの日々を通して、私は、より自分のことを知るようになりました。知って、どうしていくかはまだまだ意識できていないので、自分をもっと理解できるようになりたいです。スウェーデンで生活するなかで、こんなにも自分を客観視するようになるとは思っていませんでした。

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その日は猛烈にやる気が湧いて、夜はずっと起きていました。でもさすがに限界がきて、翌朝1時間だけ熟睡しました。睡眠は大事とわかっていながらも、やりたいことがたくさんあるのは贅沢な悩みだなと思います。



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