外反母趾について考える
こんにちは!
理学療法士の野坂です。
今回は外反母趾について考えていこうと思います。
よろしければ最後までご覧ください!
あくまで個人の臨床感なのでエビデンスとか全くないので
悪しからず。
外反母趾(hallux Valgus)とは
母趾MTP関節における母趾の外反変形であり、外反母趾角
(HV角)20°以上を外反母趾と評価する。
第一基節骨の外側偏位と第一中足骨の内側偏位を伴う。
ガイドラインでは、
1.第一中足骨の内反
2.母趾MTP関節の突出
3.母趾基節骨の外転、回内変形
4.開張足
が外反母趾の主な特徴とされている。
解剖、運動学的には、扁平足では荷重時に母趾回内方向ヘの
軸回旋ストレスをが高まるとされている。
外反母趾の原因とは?
□サイズの合わない靴(小さい、オーバーウィズ)
自分の足に対して靴が小さすぎると靴先の方でつま先が
詰まってしまい、足趾が中央に集まる形となり
結果的に趾節骨が中足骨に対し外反してしまいます。
オーバーウィズでも生じます。
自分のウィズより大きいウィズの靴の場合、(靴の横幅が広すぎる)
靴内で自由に足趾が広がってしまう(開張)結果、外反母趾が
助長されてしまいます。
この場合は靴のウィズを見直したり、靴紐をしめて
足趾が過剰に広がらないようにすることが必要です。
□Joint Laxity
感覚的な問題かもしれないですがLaxityの傾向がある
女性の方に多い印象です。
Joint Laxity⇨関節が不安定?⇨不安定を代償するために足趾を開き、
足部の支持面積を広く保とうとする代償?
⇨開張足から外反母趾に移行??
□捻挫の既往歴
こちらも、捻挫という抽象的な表現で大変申し訳ないです。。。
足部捻挫⇨不安定性の出現⇨不安定性代償するために支持面積を
代償する結果?
片側だけ外反母趾の患者様の場合、外反母趾側の
後足部(距腿関節/距骨下関節)の不安定性が多い印象です。
外反母趾と痛み
「外反母趾は靴に当たると痛い」=当たるから痛い
ほんとにこれだけでしょうか?
MTP関節の回旋と剪断力による
関節包などの軟部組織へのストレスによる腫脹(バニオンの形成)が
最終的に靴に当たって痛いと考えています。
よって、母趾の回旋を制動するようなインソールを処方し対応しています。
(もちろん前足部だけのサポートのみでは対応していません。)
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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