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幹部の人『仕事ができない人が居るのだが…』という悩み

最近、取引先の幹部の人からこんな相談を複数のとこでうけました。

『最近入ったセールスが全然ダメでさぁ…』
『若手のセールスに意欲がなくて成長がないんだよ…』


例えばある相談はこんな内容でした。

昨年新卒入社で入った男性の方についてです。
半年の研修した後さらに半年、先輩の営業に同行して、かなり手厚くサポートしたそうです(普通は半年研修後は一人で外に出すのだそう)。

しかし上司の期待とは裏腹に上手くいきません。

  • 実績は未達続き

  • 先輩がアドバイスしても反応が薄い

  • そして客先からクレームが来る
    ようになってきたそうです。

社員が成長しないことはマネジメント層からは一番代表的な悩みではないでしょうか。特に若手に対して、できない理由を若さに求めがちですが解決につながりませんよね。

営業部長もどうしていいかわからず『最近の若者は…』と言って、
私に愚痴をこぼしてきたのです。

こんな悩みを受けた時に、私はいつもこう答えています。

『良かったですね。大化けする可能性がありますよ』
『伸びしろしかないですよね』


何故こう答えるのか?もちろん根拠があるんです。

私は今までビジネスでお会いした方の中で、

『この人はすごい!』と思った方、
社内外全ての人から評価されている方に、

『メッチャ仕事できますよね!スーパーマンじゃないですか!』
と私が言うと、

そうするとみなさん、

『いやぁ昔は全くダメダメでねぇ』と返ってきます。

最初は結果を出せてないばかりか、ダメダメ社員だったんです。

ほんとうに全員がそう答えるんですね。
謙遜とか、隠している、とかではないんです。

本当に仕事ができなかった。
もしくは、ある時を境に急に実績が出なくなった、会社から理不尽にお客様を取り上げられたという人もいました。


そこで私が出しだ結論は

『今デキるビジネスマンは全員デキなくて苦しんだ経験をしている』

『挫折を経験していない人は、結果を出す突き抜けたビジネスマンにはなれない』

ということです。


デキるビジネスマンの挫折エピソードをいくつか紹介します。

ある美容関連の商材の代理店の営業所長さん。
その方は転職で25歳のときに入社しました。

最初はソツなくこなしていたのですが、会社から『新規飛び込みで顧客を取ってこい!』といきなり命令がくだったそうです。
(結構会社でズバズバ発言する人なので、幹部に目をつけられていたのかもしれません)

『わかったよ!とってくればいいんでしょ!』と意気込んで、
新規飛び込みをします。

一か月目0件。まだまだこれから。

二か月目0件。ん~、ちょっと上手くやらないといけないかな…。

三か月目0件。………。

さすがに、堪えたそうで、毎日寝るときに自分の不甲斐なさがフラッシュバックして、枕を涙で濡らしていたそうです。
そして過食でメッチャ太ったそうで、相当メンタルやられたとおっしゃってました。

それでも、めげずに、というか飛び込みするしかない状況なので、行くしかないので、飛び込みしていると、

ある地域一番の顧客で、いつも忙しくてあってくれなかった決裁者さんが、たまたま会ってくれて、『何でうちに毎日飛び込みしに来てるの?』と聞かれたそうです。
決裁者さんが不思議がるくらいに、頻繁に飛び込んでは相手にされずチラシを置いて帰る、を繰り返していたそうです。

そこで、『私はあなたのお役にたちたいんです!!!!』と言ったら、
『じゃあウチの役に立つ商品を今度提案してよ』との返答。

そこから取引が始まったそうです。

そして、そこの取引が増えるにつれ、お客様の紹介がどんどん来たそうです。

『あそこのお客様にコレ提案してあげて』
『このお客様にもぜひ行ってあげてよ』

どんどん広がっていって、実績が積み上がり、今のポジションについたそうです。


突き抜けてるビジネスマンの共通点。それは挫折を経験していること。

最初から無難に上手くいっているビジネスマンは、
そこそこの実績で終わると私は思うんです。

それだけに人の成長は面白い。

さらに壮絶な挫折体験の人の話があるので、次回のnoteで紹介します。
誰かの勇気になればいいな。

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