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【売ろうとすると顔に出る #312】

「あの時の中川さんって、なんであんなに殺気立ってたんですか?」

去年の夏『ととのうパンツ®︎』が始まるまでの2〜3年が、独立して一番苦しかった期間でした。何をやっても全く結果が出ない。
収益源が「ふんどしを売る」しかなくて、それも全然で、銀行から借りたお金でなんとか生活。
コロナ禍で下着やルームウェアが好調なはずなのに、今がチャンスなはずなのに全く結果が出ず、自分がやっていることが全否定されている気がして、いつ辞めるのか、いや辞めたところで転職なんてできない、、。
借金だけがどんどん膨らんで、早く地球に隕石落ちてくれないかと本気で思ったりしてました。

そんな中でも、【変な事業をやっている】【自分らしく起業した】的な見え方で、売上も無いのに、ちょこちょこメディアから声がかかってました。広報につながると信じて受けてはいましたが、周りからの見え方とは裏腹に、結果につながっていかない焦りが募る一方。人前で話す場面でも、なんとかしなければと話の最後に【ふんどし買って下さい】と言わざるを得ない状況でした。

この最後に「買って下さい」を言ってしまうともう前半の話がいくら良くても台無しで、(ああ、結局は売ろうとしてるのね)が伝わった瞬間に一気に冷めるわけです。そんなことも気づけず、結果が出ない悪循環。
#あなたも思い当たる節ないですか

そんな時、

「せっかく楽しくていい話なのに、最後に売ろうとしてるのが伝わるともったいないですよ」

と言ってくれる人がいました。

衝撃的でした。あ、やっぱりバレてるんだ、、と。
それで冷静になれて、一旦、全部ストップ。何がしたいのか、何を伝えたいのかをじっくり見つめ直した時、【もう売ろうとするのは止めよう】と決めました。体が軽くなった時、ふと『ととのうパンツ®︎』の構想が浮かんだんです。

当時、伝えてくれた人と久しぶりに会った時、「あれを言ってくれたから目が覚めた」と伝えたら、冒頭の一言。一番苦しかった時の話をして、「ああ、なるほど、だからかー」と笑い話になりました。

切羽詰まった苦しさの中にいる時、どうにかして売ろう売ろうとしてしまいますが、一旦離れて冷静に(どうありたいのか)を見つめ直せるといいですね。勇気入るけど遠慮なく一言言ってくれる人がいることも大切なことかもしれません。


【中川ケイジ PROFILE】
プラスチャーミング代表。2011年よりリラックスウェアとしてのふんどしブランド『sharefun®(しゃれふん)』を展開。2021年7月、お風呂上がりから翌朝までノーパンで履ける『ととのうパンツ®︎』をリリース。使う生地はmade in japan。商品の生産も全て被災地。発送は就労支援事業所に依頼するなど【関わる人が全員ハッピーになる循環】を目指し、日々正直なブランド運営に奮闘している。2015年子育てのために都内から茨城県水戸市に移住。講演多数。サウナ大好き。

著書
『人生はふんどし一枚で変えられる』(discover21)※全文無料公開中!
『夜だけふんどし温活法』(大和書房)
【全文公開】鬱になったダメサラリーマンが、下着を変えたことから人生が好転し、起業までしてしまった話。
https://note.com/k_nakagawa/n/n565ed057c4ea
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