イベントを中止する勇気が、将来の信用に繋がると信じたい。
今日、金曜日に開催予定だった自分が主催のイベントの中止を決断した。
何ヶ月も前から準備を進めてきた。素敵な会場とお料理の手配をし、来て欲しい人たちに個別に声をかけ、この忙しい最中、多くの人が予定を空けてくれていた。参加者の議論が盛り上がるように考えてきた。ついにこのプロジェクトの大事なキックオフだ!と緊張もしつつ、同時にワクワクもしていた。
21日(金)の夜は僕にとっても、プロジェクトにとっても「はじまり」の日になるはずだった。
主催者が参加者を守ることと、社員を徹底的に守る企業の姿勢は似てなきゃいけない
コロナウィルスが猛威を振るっていることは前々からもちろん知っていた。けれど心のどこかで、まあそこまでは、、と人ごとのように捉えていた。
それでも日に日に、感染者は拡大していく。
そんな中、知人たちが勇気を持ってイベントを中止し始めた。
賢明な判断だと思う。
でも自分は、「どうせ皆都内で勤務してるんだし、、、」と、イベントへの熱意を自分勝手に優先して、それでも決行しようとしていた。
でも決定的な連絡が入った。
所属している企業で、外部イベントへの参加が禁止されたので、止むを得ずキャンセルしたい
と参加予定者から。
2名も。
「良い会社だなあ」と思った。
社員を徹底的に危険から守る姿勢がそこに見える。
優秀なIT企業も軒並み在宅ワーク、イベントへの参加禁止を呼びかけている。
■当社主催イベントの原則オンライン開催
参加人数に関わらず、当社主催のイベントはオンライン開催を原則とし、オンライン開催で目的を達成できない場合は中止もしくは延期とします。
■他社主催イベントへの参加を原則禁止
業務上参加する他社主催のイベントについても、参加人数に関わらず参加を原則禁止とします。
2名のキャンセルが出て、やっと目が覚めた。
イベント主催者が、参加者を守らなくてどうするんだ。と。
分からないからこそ、主催者側の勇気が問われる
空けてくれていた会場、美味しいお料理の手配、参加者の予定、楽しみにしていた発表と議論、、
イベントをやりたい、やるべき理由はたくさんあるけれど、今、この非常事態の中で、感染の危険性がある中で、開催してしまうリスクは計り知れない。
主催者が、参加者を危険にさらさないこと。それが大前提なはずだ。
自分の気持ちだけで、後ろめたさの中、開催を押し進めて、もしものことがあった時、一体、誰が責任を取れるだろうか。
それでも決行してしまう会やイベントに、参加者への「やさしさ」はあるのだろうか。
誰の心にも
「え?今この非常事態に、開催しちゃうんだ、、、」
というモヤモヤ感を残さないだろうか。。
対応を「先回りする」のか「後手にまわる」のか。そのスピードとタイミングも見られているのだ。
予定通り開催するにも、中止を決断するにも勇気がいる。
主催者は参加者のことを一番に考えなきゃ、次はもうない。
中止の決断をしたことで、瞬間的にはがっかりされることになったとしても、この判断はきっと将来の信用につながるはず。
そう信じて、延期して開催する時には、今回やるはずだった内容よりも、もっと参加者にとって有益な会にしたい。
そう思う。
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