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中国のAIにとって代わられる職業1位・新聞記者、2位・翻訳者、いよいよ現実に?

中国のAIを駆使した自動記事作成スタートアップが紹介された。これに先立つ3年前の2017年末、新聞記者の選ぶ、将来AIにとって代わられそうな職業トップ10ランキングが出た。1位は新聞記者、2位は翻訳者だった。当時の記事を2つ。

「ニュースサイト・今日頭条の研究開発した記事作成ロボット“xiaomingbo”は、2016年リオ五輪のニュース原稿を作成した。2017年春、南方都市報は、記事作成ロボット“小南”の作成記事を自社媒体へ出稿した。ロボットが書いた痕跡を見出すのは難しかった。またテンセントの“Dream writer”は、自動学習機能を備え、ジャンルを超えた記事作成が可能だ。AI記事の発展速度は、我々の予測を超えるだろう。2018年には、速報記事のほとんどがAI作成になるだろう。」
「2017年末、4つの国家AIプロジェクトが指定され、その第四はプロジェクトは智能語音(音声識別)である。委託先・科大訊飛は、1999年安徽省・合肥市で創業の音声識別企業。2017年の音声識別率は95%だった。同社の翻訳機能は中国語が瞬時に英語へと変わる。通訳という職業は、消滅するかも知れない。」

それから3年が経過し、実現はいよいよ現実味を増してきたようだ。しかしその後、xiaomingbo、小南とDream writerの記事や情報は、ネット上にほとんどない。しかし核心の技術は、今回の深圳市智搜信息技術のようなスタートアップが握り、着実に精度を高めていた。

科大訊飛の方は元気である。2019年の売上は101億元(1,520億円)前年比27.3%増、8.2億元(124億円)の利益を計上した。ただし2020年Q1は新型肺炎で多少落込んでいる。

最新の記事は、スマートボイスレコーダーA1の発表である。本体30グラム、55×32×15mmの小ささだ。これまでの技術に各種の新要素を加え、全く新しい録音と転写体験が可能だ。先端AI語音転写と識別技術を搭載している。

A1は、英語、フランス語等10の言語と、広東語、四川語等、中国の12方言を、録音完了とほぼ同時に文字転換できる。いちいち書き起こす必要はない。

3年前に、不安とともに描かれた未来図は、自動記事作成、自動翻訳とも紆余曲折を経つつ実現へ向かっているようだ。

コスパ・テクノロジーズCEO / BtoB企業のブランディングと海外向け施策が得意なWeb制作会社 / SNS総フォロワー5万 / HP→ https://cospa-tech.com/