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私たちがtemite(テミテ)というサービスを作った訳

こんにちは株式会社EC-GAINの村田(@murata_kall)です。

この度シードラウンドにて弊社初となるエクイティでの資金調達を行い、プレスリリースをさせていただきました。

ただ、その中でプレスリリースだけでは私たちの考えや想いのようなものが伝わらない可能性が高いと思いまして、もやもやしておりました。

具体的に何が伝わらなさそうか、というと

temite(テミテ)というサービス、これを私たちがなぜ作ったのか?
temite(テミテ)ってどんなサービスなのか?

この辺りを色々な方に知っていただける機会になるのではないか?と考え、EC-GAIN起業後初となるブログを書くことにしました。

これからtemite(テミテ)使って頂ける方に知って頂くためにも
これからの私たちの目指す先を整理する上でも、改めて考えている事や想いについてまとめてみましたので、ぜひお読み頂けると幸いです。

【目次はこんな感じ】
・なぜtemite(テミテ)を作ったのか?
・temite(テミテ)とはどういうサービスか?
・temite(テミテ)が目指している先は?

なぜtemite(テミテ)を作ったのか?

一言で言うと「EC業界の課題、特に店舗さんが抱えている課題を解決したかった」からです。

唐突に私の昔話ですが、私が楽天に入社した2005年頃のEC市場は日本の中小企業の夢が詰まったパラダイスのような空間でした。

中小企業でもインターネットの力を使えば、大企業とだって戦えるんだ!
といった店舗様のやる気がみなぎっていて

日本中の中小企業をスターにしてやるぜ!的な熱い先輩方が沢山いて

そんなネットショップドリームが詰まった空間で働ける毎日はとてもエキサイティングでした。

あれから13年。

いつしかそんなEC市場でも大資本の企業が次々と現れ、後発で参入する地方の中小企業では勝ち抜くことが容易ではない環境に徐々に変化していきました。

現在の大手ECモールでは”みんなに売れるものが売れる”仕組みになっています。

大手ECモールとしての存在意義の中では、より買われやすく、より沢山売れる、その商品をより多くのユーザーに届けるのが正義。

“最大の流通を出す事”が目的(というか価値)な以上、そういったサービス設計になるのは当然といえば当然です。

(もちろんモールの中では沢山の店舗、沢山の商品の中からユーザーが買ってくれそうな物を検索クエリや過去の行動の中から分析して表示させたり、店舗さんが売りたい商品を、より売れるように工夫し接触を図ったりと色々な努力や葛藤や苦労があります)

一方、自社ECと言われる独立型店舗でも計画的に売上を拡大させるには、リスティング広告、インフィードやネイティブ広告、コンテンツマーケティングやSNSマーケティングとあらゆるwebマーケティングを駆使するためのコスト、あるいはマーケティングスキルの高いスタッフのリソースを必要とし、こちらも後発で参入する中小企業では戦い抜くことが容易ではない環境に変化してきています。

インターネットは世界中をつなぐ便利で非常に合理的な仕組みですが、一方でその合理性ゆえに競争力の低い企業は淘汰されていってしまう仕組みだとも言えます。(競争力の低い企業でも生きながらえさせるべきだという意味ではありません)

“C向けサービスはwinner takes all”という理論は上記のアーキテクチャがあるゆえの結果とも言えます。

私はその合理性は今後ますます進化していくと考えていて、AIの技術が進めば、今よりもさらに合理的な購入の意思決定が容易になり、人々が購入するECサイトや商品(特にこだわりが無いようなアイテムでは)はどんどん集約されていくと思っています。

今でこそユーザーの検索リテラシーの差や、ユーザーの購入意思決定の”ゆらぎ”や”迷い”"小さな拘りの差"の中に中小企業が入り込む隙がありましたが、それがこの先どんどん無くなっていくのです。

つまりこの先の未来では、ユーザーが”欲しくなった後”の選択や行動範囲の中で他社との競争に勝つのは非常に難しく、レッドオーシャンだというワケです。

現在、日本国内の物販EC市場はたった上位300社で全体約70%の売上げを占める、そんな超寡占市場になってしまっています。さらにその勢いはこの先加速します。

日本の物販EC市場の規模
日本の物販EC市場全体における上位300社の売上
※それぞれ経済産業省、通販新聞社調査のネットショップ担当者フォーラムの記事より抜粋

アメリカではすでにその現象は進み、EC市場の約50%がAmazonたった1社でまかなわれており

tech crunchの記事より抜粋

アメリカの1年間の市場成長分におけるAmazon1社が担う割合では、なんと約70%にも達しています。

親愛&尊敬する柴田尚樹氏のブログより抜粋(柴田さんのnote超絶オススメです)

これは既存ECのマーケットよりも新しく伸びているECのマーケットにおいてAmazonの存在感の方が大きいという事を証明した数値でもあり、捉え方を変えれば後発のEC新規参入企業には非常に厳しいマーケットであるという見方もできます。

そんな寡占化が進むEC市場の中で、またあの頃のように、中小企業でも大企業と戦える方法は無いのか?

店舗や商品それぞれが持つその個性を、少人数だとしても、全国の共感できるユーザーに届けられないか?

インターネットの力って本当ならそういう事を可能にするから素晴らしいのではないか?

“見つけてもらう”ためのマーケティングではなく”自分たちの意思で届けられる”マーケティングの仕組みを作れないか?

という事を日々考えていた結果、それこそがtemiteを開発するに至った理由です。

”自分たちの意思で商品の価値や情報を届ける”という行動を一般化させていくとこれは"紹介"という行動になる。

紹介という行動を楽しくしている人にはそこにインセンティブ(応援したいという感情や、凄いね!と感謝される喜びや経済合理性など)があり、それをプロダクトによって増幅させ、サプライヤーとアンバサダーが共に共犯者となれるような仕組みを作る。

しかし"紹介"という行動の中には強引なものや紹介の受取り手の気持ちを考えない行動も発生しうる。

だからこそこの”紹介”という仕組みを今よりも、誠意的で、正義的で、楽しくて、エモーショナルで、価値の高い行動にしていくことがプロダクト設計によって可能にできれば、ECが担えるもう一つ大きな購買市場を作れるのではないか?

と考えたのがこのtemite(テミテ)を作った理由です。

ソリューションとしての正解はまだまだ先になるかもしれませんがこのマーケットを拡大させ"探す"だけではないもう一つのEC市場を確立したいと思っています!

temite(テミテ)とは、どういうサービスか?

簡易的な説明はプレスリリースを見ていただくとして(こちらからどうぞ)

temite(テミテ)というサービスを、あえて一般化している言葉の中で説明するとすれば、恐らくソーシャルアフィリエイトECプラットフォームと説明するのが自然かなと思います。(これも分かりにくいですかね、、、)

しかしながら私の中では、上記の語彙の持つ意味ではそのままストレートにtemite(テミテ)を表現できてはおらず、あえて伝わりにくくなってもいいから、良い感じに表現できているな、という言葉を用いて説明すると

プロジェクトECプラットフォーム

とか

共感型ECプラットフォーム

とか

コミュニティECプラットフォーム

とか

仲間と一緒に育てようぜECプラットフォーム

みたいな表現になります。笑
(本当に分かりづらいですよね)

ソーシャルECという言葉はFacebookが日本で流行りだした後の2010年〜2013年あたりに一時期出てきたのでその言葉を用いると"超いまさら感"が漂うので文脈的には使わない方が良いのかなとも思いつつ、EC業界に詳しくない方々からすると一番ピンとくる言葉なのかな?という思いで利用しました。

マーケティング情報をしっかりキャッチアップされてらっしゃる方に一番誤解されやすいのはインフルエンサーマーケティングと何が違うのですか?という点だったり、キュレーションコマースと何が違うのですか?という点です。

それらと最も違うのは主役は誰か?という点です。

temiteがお手伝いする物語の主役はあくまで店舗さん(サプライヤー)です。

temite(テミテ)は検索エンジンや大手ECモールといったインターネット内での権威に対し、それらの干渉を受けない民意でEC事業者の売上拡大を図っていくサービスです。

つまり、合理的な仕組みの中ではなく人の情熱や行動力によりその結果が変わる。

サプライヤー(店舗様)の商品やブランドにかける想いと、アンバサダー(応援者/紹介者)のそれを後押しする想いで、ユーザーに商品の価値を届ける。

コンテクストとしてはクラウドファンディングそのもの。

そんな”頑張る気持ち”と”応援したい気持ち”が売上の結果となって現れる、そしてその結果により関わるすべての人がハッピーになる。そんなサービスです。

ちょっと宣伝も挟んでおくと、

店舗様がtemite(テミテ)をご利用になられる際、固定料金などは一切掛かりません。掛かるのは販売に繋がった際に発生する成果報酬手数料だけです。

現在事前申し込み先着100社まではプレオープン期間完全無料で受付けています。
お申し込みはコチラから

テミテが、目指している先は?

我々はこのtemite(テミテ)を利用していただくことでEC事業者様たちが今まで苦労し続けてきたウェブの集客活動をしなくてもよくなる、つまり集客活動を0(ゼロ)にすることをミッションとして掲げています。
(もちろんですが企業努力をしなくてよくなるという意味ではありません。)

もし、そうなれば世の中には

より良い商品が生まれ
よりユニークで尖った商品が生まれ
より革命児な店舗様が増え
よりエモい買い物が増え
より豊かな人生を送れる人が増える

のではないかなーと思っていて、その価値を作れるためのサービスを目指していきます。

誰もまだ成し得ていない分野であるため非常にチャレンジングではありますが力の限り挑戦して、実現していきたいと思います。

もし、それが成し得た世界では”必要だから買う”ECと”楽しいから買う”ECが
もっともっと色濃く分かれていくのだと思います。

“必要だから買う”ECだけの世界は作りたくない。

もっともっとエモくて楽しいEC(Emotional&Entertainment Commerce)がある世界を作っていけたらと思っています。

最後に

最後に、現在我々は共にこのサービスを作り、育ててくれる仲間を求めています!

我々と一緒に技術者視点から経営をしてくれるエンジニアさん。
我々と一緒に目指す世界観をデザインしてくれるデザイナーさん。

切実だから2回言います。本当に求めています。

性別、国籍、宗教、は問いません。

ECサービスを愛し、webサービスを愛し、より良い世界を作りたいと思っているそこのあなた。

はい、あなたです!

サービス立ち上げ期の興奮や、日々成長する会社の空気や、自分の仕事がエンドユーザーに届いている感を感じたいあなた!

我々はビジョンや想いに共感して下さる方と一緒に大きく、素敵なサービスにしていきたいと思っています。

ぜひ興味をお持ちいただけたらお気軽にご連絡ください。(飛んで喜びます)

ご紹介も大歓迎!

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