見出し画像

雑談、してますか? ~ゆるりと仕事術~

今回は、先日のこんなツイートについて少し掘り下げてみようかと思ってます。

定例ミーティングに「雑談」を取り入れた理由

上記のツイートに書いてある通り、僕のチームでは毎週チームミーティングを開いています。

これまでは、事前に共有したい内容を各担当があらかじめ書き込んで置いたうえで、当日口頭で詳細を説明する…という情報共有がメインでした。

日々、さまざまな情報がSlack上でオープンに飛び交っているので、拾いに行こうと思えばほとんどの情報は拾いに行けるんです。ですが、日中各々がタスクに取り組みながら見ていれば、拾えている情報量にも当然バラツキが出てしまいます。そのため、「最低限ココは押さえておいて欲しい」という内容については、この定例の場で取り上げて伝えています。

一方で、「そろそろちょっと真新しさが欲しいな」と思い始めてもいました。共有事項を一方的に聞くだけではなく、各メンバーが毎回ひとつでも発信する機会を作りたいと思ったわけです。なぜなら、発言する機会が必ずあることで脳が自然とアクティブになりますし、ひいてはチーム外のメンバーへの発信力も身につくのではないか、と思ったから。

そこで、ちょっとした思い付きで導入したのが雑談でした。

雑談のお作法

具体的には、「先週個人的に業務の中で印象に残った出来事・自分が取り組んだことを、なんでもいいからひとつ発表する」というテーマを設け、ミーティングの冒頭で発表しあってみることにしました。

実はこの定例の他にも、参加人数が少し多めの定例もあるんですが、そこではフリートークを最初にやるんです。そことの差別化を図るため、あえて仕事そのものをお題に設定しました。

そして、持ち時間はひとり1~2分としました。「たった1分なら割と気楽かも!」と思っていただくため、短い時間設定にしました。

雑談もラクじゃない

しかし…始めて見るとこの1分がなかなか大変。言い出しっぺの僕自身、何をしゃべろうか毎回悩みます(笑)。

そこで、この取り組みを機に、僕自身毎日何をやったかを一言日記に書き留めるようになりました。先週何をしていたかって、いざ思い出そうとすると結構忘れちゃってるものなんですよね。昨日の出来事ですら、スッと答えられない事もありますよね。

この記事の副題にしている「ゆるりと仕事術」は、stand.fmで不定期にしゃべっているひとつのテーマだったりするんですが、これは一見ゆるいと見せかけて、プレゼン力も記憶力も試されるそこそこ適度な歯ごたえのある施策になってくれました。

さっそく効果が出てきた

はじめは「メンバーの発信力を高めることが出来ればよい」程度のノリで始めたこの雑談コーナーも、最近では一時間の定例の中でも20分以上の時間を占めるようになってきました。

そして、先日はとあるスタッフさんからのこんな話が、思わぬ広がりを見せました。

Aさん「こういう問い合わせが来た時、毎回どう答えていいか悩むんですよね。FAQもあるにはあるけど、もう少しプラスアルファの情報を伝えられたらいいなと思って…。皆さんはどうしてますか?」

Bさん「私も結構悩みますけど…たしか、以前にこんなコンテンツを作ったんです(と言って過去のメモを共有)。でも、ここからもっと掘り下げたいけど止まっている状態なんです」

…おおっと、僕の知らない歴史が明らかになってきました。いい感じ。

最終的に、「内部ナレッジとしてまずは充実させ、ゆくゆくは外部向けに出したいよね」といったところまで盛り上がりを見せました。

これは僕の中で、近いうちに具現化したい施策の一つになりました。

雑談が掘り起こす「第三領域」

こういう雑談って、立ち止まって「第三領域(緊急ではないが重要なこと)」に目を向ける絶好の機会なんだな、と改めて感じました。

「スキマが大事なんだ」と当社の社長もよく言っています。1日8時間仕事をする中でほとんどの時間が必須の作業で埋まってしまったら、アイデアが生まれる余地もなくなってしまいますから。

作業をたくさんこなすことも大事ですが、それだけだと将来への種まきがおろそかになります。そうなれば、来年の今頃も同じようなことで苦労し続けることになるわけです。これでは進歩がないどころか、後退してしまっているとも言えます。


複雑でいろいろなことに気を配らなければいけなくなった現代だからこそ、シンプルに「最近どうですか?」とお互いを気にかけるような気軽な会話を重視していきたいものです。一見無駄話と思えるそんなやり取りから偶発的に生まれるアイデアとチームワークが、明日のチームを動かす力になると信じて。


さて、今週も頑張りましょう!

投げ銭的なサポートも、ありがたくお受けしております。 今後のコンテンツ作成のためのモチベーションになるのはモチロンですが、いただいたサポートは家族(妻・ムスメ)に100%還元させていただきます( *´艸`)