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読まれなくてもいい、ただの日記を書くことにしてみた ~20210201~

沢山の人に読まれる有益なブログにおいて、「単なる日記」のような記事というものはご法度中のご法度らしい。

たしかに、一般人ごときが「今日は疲れたー」とか「今日はうまいメシを食ったー」なんてダラダラ書いているような日記なんて、誰が好き好んで読むだろうか。

…でも今日は、あえてそんな「単なる日記」を書く。

アタマの中がごちゃごちゃになるくらい、いろいろな事がありすぎたからだ。

数年に一度はこんな時が訪れるものだが、こうやって事実を書き出すことで落ち着きを取り戻すことにしている。

うん、ちょっと落ち着いてきたぞ。このまま続けよう。

①会社合併初日+月初+月曜日

今日から、所属する会社の名前が変わった。いわゆる合併である。

新しいスーツを身にまとうような、あるいはクラス替えの初日のような高揚感。悪くない。

新しい経営理念を、Webページではじめて目にした。

「正しい倫理的価値観」…やっぱり、これだよな。この会社に転職を決めた理由のひとつは、この姿勢だ。

しかし、月初・月曜日という忙しい要素がセットで僕を襲う。

スタッフの勤怠データの最終チェック、請求作業、支払依頼、捺印申請…各社とのだいじなお金のやり取りだから、気は抜けない。

あすの会議の資料をほぼまとめ、帰路につくと、電車の中で久々に爆睡した。

②階下の住人の言いがかり

我が家は団地住まいだ。フルリノベーション済みなので、非常に快適に暮らしてはいるものの、ひとつだけ悩みの種がある。

…下に住むBBAが、とにかく音に敏感なのだ。

引っ越してきた当初、どれだけ響くのかをあまり理解しておらず、娘がリビングで思い切りダンスしているのを楽しく眺めていた。

直後、下に住むご主人が訪ねて来て、「けっこう響いてますよ」とたしなめてきた。

それ以来、妻は相当気を付けるようになった。防音性の高いマットを敷き、ちょっとでも小走りすると娘を注意する日々を過ごした。

でも、BBAの感度はそれを上回っていた。

下から棒のようなもので「ドンドンドン」と突き上げ、「うるさい」とアピールしてくることも何度かあった。

メモ帳の切れ端に「ドンドン、ドタドタうるさい。これで病気になったら治療代を払ってもらう」と書いたものが、郵便受けに投げ入れてあったことも何度かある。

管理組合とも相談しながら、僕はBBAと何度もバトった。時にはあえて声を荒げることもした。

そんなBBAが今日、妻を外で呼び止め、こんなことを言ってきたらしい。

「天井と壁の間が、最近ヒビわれてきた。白い粉が落ちてくる」

…呆れた。そんな事も、うちのせいにしようってか。

15年も住んでいて、リフォーム工事もしたことがなければ、ヒビのひとつ入ってもおかしくないだろ。

現在はどうやら、業者の調査結果を待っているらしい。

…え?まだ原因もはっきりしないうちに、言いがかりをつけてきたんかい。

これでウチが無実だと分かったら、どんなお詫びが待っているのか、今から楽しみだ。まあ、絶対シロだけど。

③おばあちゃんが亡くなった

妻側のおばあちゃんが、今夜亡くなったとのこと。

僕が仕事から帰ったところ、ちょうど義母から妻に連絡が入った。

ここ数日は寝たきりで、ご飯も食べられなくなっていたそうだ。

…会うたびに、昔登山した話をよく聴かせてくれた。

ここ一、二年は少し疎遠になっていたが、娘のことも「おチビちゃん」と呼んで相当可愛がってくれていた。

でも、こんな時代だから、お通夜もやらないらしい。コロナ感染のリスクを考えると、僕らもむやみに行けない。

妻は娘に、「心の中でさよならしてね」と伝えてくれたようだ。なんか、いい言葉だなと思った。

ふー、だいぶスッキリした。

書くことを職業にしている人なら、これらのエピソードを100倍は面白おかしく、かつちょっと泣ける感じにアレンジできるんだろうけど。

それでも、こんな一見下らない日記を今回書いたのには、もう一つ理由がある。

有益な、意味のある(とされる)情報に食傷気味だったからだ。

少しスマートフォンを開けば、誰かがどこかでためになりそうな事をつぶやいている。

音声SNSでも、凄そうな人たちが、社会とか世界のどこかで起きる出来事を取り上げて、議論している。

そう言っている僕自身も、毎週仕事術めいたものを書き起こしているわけだが。

しかし…書くのはもちろん、読んだり聴いたりして取り入れる行為というものにも、相当なパワーを要するものだと気づいた。

とは言え、Twitterやnoteを辞めるつもりは現状ない。でも、今までよりももう少しだけ、足元の日常をきちんと拾って見つめる時間もあわせ持ちたいな、と思っている。

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