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「それはきっと必要ない/印南敦史著」ビブリオエッセー

《必要ないに埋もれた「必要だ」に注目してみたら》

「それはきっと必要ない」がいっぱいで、そのどれもが確かに必要なくて、それを必要だと思い込んでいるからどうにもうまく生きれなかったりするのだろう。
「ではならない」
の呪いのような。

26個の必要ないに隠れて、9個の「必要だ」が挙げられていた。
その9個それぞれに「わたしは?」と質問を投げかけてみよう。

・仕事中の「仮眠」は必要だ
ずっと、一日◯時間は睡眠が必要の「ではならない」の呪縛に囚われていた。それがある時、眠たくなったら寝る!を実践してみたら、なんと、仕事のミスが激減したし、他でもストレスがほぼなくなった。
眠くなったら寝るに限る。

・「紙の辞書」はやっぱり必要だ
辞書が好きだった。なんでも辞書が教えてくれると思っていた。
最近はスマホでググればすぐに教えてくれるけれど、辞書のように一つの言葉から世界は広がらない。
そうだ、また、手元に辞書を置いてみようか。語彙力を育てるにはいいかもしれない。

・「メモを取る習慣」は必要だ
メモ帳は欠かせない。
かと言って、メモ取りはまだまだ下手くそだ。
もっともっとマメにメモを取りたいし、見直す時間も必要だなと実感する。

・「新聞」は必要だ
新聞は子供の頃から好きだった。大学生で一人暮らしの時も新聞を取っていたし、旅先でもなるだけ新聞が入るホテルを選んでいた。
それが、ここ2.3年、新聞を開かなくなった。
朝、新聞を開くと裕に1時間は新聞と戯れることになり、気がつけばお昼近くなることもあるからだ。
朝読まないと一日読まなくて、それが当たり前になった。
よし、明日からは立ち読みにしてみよう。座ってじっくり読むから時間泥棒新聞になるのかもしれないから。まずは実験あるのみ。

・ビジネス書は「読んだら行動」が必要だ
確かに、読んでも「なるほど!」とわかったつもりになっても、果たして実行に移せているだろうか。
ビジネス書に限らず、一冊読み終えたら、No. 1を決めて、それだけはすぐさま行動してみよう。一日一冊は読むのだから、一年たてばNo. 1のひとつを行動に移したら、365個のチャレンジになる。それってすごい財産になりそうだ。
毎日のNo. 1を記録して行動してみよう。

・「図書館」は必要だ
図書館が好きだった。
わざわざ出かけていく時間や、返す日がストレスになって利用しなくなった。
これからも本は買う主義に変わりはない。
が、買わない本「画集」をたまに見るのはいいかもしれないと思い付いた。
借りない。無駄に時間は使わない。
ターゲットは「画集」のみ。
それならいい時間になりそうだ。

・「年賀状」は必要だ
いつからか年賀状は書かなくなった。12月は他月野2倍の仕事をするせいもあり、年末年始の準備すらままならない。その上、年賀状となれば‥‥。
しかし、ふと思った。
年賀状なら、売り込みにならないのだから、どのお客様にお出ししても構わない。まてよ、もし、不幸があったお客様に出してしまったら‥。そうか!年賀状じゃなくて、寒中見舞いなら年が明けてからゆっくり準備もできるし、失礼もないではないか。

・「きのうと同じきょうを過ごすこと」は必要だ
上昇志向が強いわたしは、上ばかりを意識し過ぎていたなと気付かされる。
昨日と同じことを繰り返せるというだけでもすごいことなんだ。
が、維持は衰退でもあるから、昨日と同じをゼロてして、0.1の小さな進歩は意識したい。

・「感謝の気持ち」は必要だ
まさしく!!
どんなに些細なことにも「ありがとう」が言えるようになったら、イライラがなくなって、大概のことには腹も立たなくなって、すこぶる心の調子がいい。
「感謝」は誰かのためじゃなく、自分の心の妙薬に他ならない。
「ありがとう」最初はぎこちなくても、言い続けているうちに心からそう思えるようになる。これは、ありがとうが下手くそだった私が実証済み。

あらあら、9個の「必要だ」をそれぞれみつめたら、随分な深読みになって大きな気づきになった。
No. 1の一つに絞るのはなかなか難儀な模様。
全部やってみるとするか。


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