「20代にとって大切な17のこと/本田健著」ビブリオエッセー
《60歳だから読んでよかった》
私は今年60歳、つまりは還暦を迎える。
20歳二十歳の成人式の日の一コマをはっきりと思い出すことができる。
そうは言ってもあれから40年。
バブルもリーマンショックも阪神神戸と東北の震災もそしてコロナも、何度となく暮らしを揺るがす経験をしてきたはず。
だけども、私の属する年代はどこかでバブルを引きずってきたように思う。
そして、このコロナでようやく目が覚めた節がなかろうか。
時代は変わっていたし、さらに変わるんだ、昭和の当たり前は当たり前じゃなくなっているんだとようやく気づく。
どうにか年金で慎ましくも暮らす保証が受けられる最後の年代かもしれない。
ならば、20代に戻って、もう一度新しい時代にあった生き方をやってみればいいんじゃないか。
時代が変わることを頭では理解できても、なんだかモヤモヤする人にはこの本をお勧めします。
丁度、定年退職を迎える年代でもあるから、今から社会に出る20代と同じ、何にでもなれる、なんでもできる。
主婦だって、子育てがすっかり終わり、介護からも嫁からも卒業できて自由になれる年代。
やんわりと新しい時代を知ることができるこの一冊を今読んで正解だった。