「印税で一億円稼ぐ」千田琢哉著 ビブリオエッセイ
千田琢哉氏に会いたい 小林みさき
「印税で一億円稼ぐ」
著者になりたい私は、この一冊を迷わず手に取り、一気に読みきった。
私の夢は、「100歳を現役で通過する」だ。
ところで、100歳で、できることってなんだ?
たとえベットの上でもできることってなんだ?
もし認知症になってもできることってなんだ?
「本を書くこと!」
そうだ、100歳で歯切れの良いエッセイを書いていたいのだ。
そして私は、エッセイが出せる著者になれるまで、なんでも書く、何冊でも書くと決意した。諦めなければ夢は実現する。タイムオーバーのホイッスルがなる前に実現しなければ、死神殿に大分待ってもらわなければならなくなる。
1冊目が出版されることがゴールではなく、そこがスタートラインなんだ。最初の一冊を売れる本にするためなら泥臭く動かなければならない。
書店に積まれている本が、既にどれだけのトーナメント戦を勝ち抜いてきたのか、書棚にしょぼんと見ず知らずのお隣さんに押されに押され立っている一冊の、そこにいる価値を知った。
器用貧乏で尖った専門性を持ち合わせない私だが、人生の残りをかけ、エッセイストMisaki Kobayashiとして、あちらの世界に行こうじゃないか。
千田琢哉氏に一気に引き寄せられた私は、その日から、脇目も振らずにTakuya Sendaと24時間を共に過ごす事になる。2020年6月19日からその暮らしは始まり、年が明けた1月10日に解消するまでつづいた。
その日までに、出版された氏の著書174冊を読みきっていた。実に7ヶ月を氏の文章だけに浸ったのだ。
最後の一冊を読み切った私は、174冊全てを階段に積んでみた。壮観であり圧巻だった。
その時、私の脳みそは、ほぼほぼ千田琢哉に洗脳されていたし、繋ぎ合わせる文章もほぼほぼ千田琢哉調になっていた。
千田琢哉氏に会いたい。
一端の著者となって会いに行きたい。それは、私の強いモチベーションになっている。