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「マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法/エミリー・ワプニック著 長澤あかね訳」

《おっ、産まれるのが早かったか?》

風の時代と言われる昨今、もしかして私が生きやすい時代が来るのか?とうすうすは思っていたけれど、この本の帯にある「これからは、複数の天職が見つかる時代だ。」って。
読み進めていくうちに、これ、私だから!との思いが強くなる。

著者のテッドトーク「天職が見つからない人がいるのはどうしてでしょう?」を見て、やっぱり私もだ!と思えた。

器用貧乏を欠点だと思い込んでいた。
ずっとずっと、何かの「専門家」になりたくても、一歩手前で逃亡(飽きる)してきた。

続かないわけじゃない。三日坊主なわけでもない。
始めれば、それなりに時間はかける。やめないから、ほどほどまではできるようになる。
だけど、それが天職?一生続ける?専門家と言える?

いろんなことをやってきた。
どれもこれも、やらなきゃよかったと思うものはない。
あれはこれに、これはそれに、と、絡み合っているのがわかる。

そうか、よく言われる多様性もこういうことか。

アップルもGoogleもEV車を開発しているそうだ。
車にPCを乗せるのじゃなく、PCに車を着せる発想。
日本人にそんな柔軟性はあるかな。
専門でもないくせに何ができる!
ってならないかな。

手術が上手な医師が、美的感覚を持ち合わせていなかったら、病気は治っても、傷口に美しさはないかもしれない。
その傷口を見るたびに生きているのが嫌になる人がいるかもしれない。
もし、美意識に長けていて、手術も上手な医師だったら‥‥

農家や漁師に学問はいらねぇ!!
と、後継者の進学を認めなかった親父がいたのは、それほど昔じゃない。
今は、どっちも学問を必要とする。

それだけできても‥

沢山の好きなことが、交わるところ。ひとつひとつがプロフェッショナルではなくても、その交わるところがプロフェッショナルになるのかもしれない。

若い人は、今からいろんなことにチャレンジすればいい。
私は、もうやってきたから、シャッフルして、交わるところを見つけたい。

この本を原作で読みたいと思った。
字幕付きのテッドトークを見たけれど、英語もさぼど難しくは言っていなくて、少し頑張れば、理解できそうな感じだった。
英会話はハードルが高いけれど、読むと聞くならやれるかもしれない。

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