#196 いまだに、わかんない。

 こんにちは、鏑木澪です。

 自分が曲を作るようになってから、音楽を聴く時に「この音ってどうやって出しているのかな?」と考えることが増えました。

 どんな音が、どこで鳴っているのか、どんなふうに鳴っているのか。

 ピアノの音ひとつとっても、”ピアノと認識できる音”は1種類ではありません。

 近年、特にボカロ界隈でリリースカットピアノ(YOASOBIの『夜に駆ける』から流行ったのかな?←私はそれで知った)の音が多用されている印象があります。

 リリースを短くする、なんならゼロにするだけでも、わりとそれっぽい音になって気持ちがいいし、伸びないから濁らない(靄りにくい)ってことで、使い勝手が良く、私もそれなりに使っています。

 これも、「どのピアノ音源のリリースをカットして、どんなエフェクトをかけるか」で、同じ”リリースカットピアノ”と呼ばれるものでも、だいぶ性格(?)が変わってきます。

 もうね、楽しいけど、ちょっと頭痛い。

 毎回、音作りって頭が痛い。

「ピアノの音が欲しい」と思ってピアノの音を出してみたら、「なんか、違うくない?(ピアノはピアノだけど、イメージしてた音と違う)」みたいなことが結構あります。

 前の曲ではいい感じに使えてたピアノの音も、次の曲ではそのまま使えないってことも、よくあります。(私の場合←)

 音作りといえば、ギターやシンセサイザーが真っ先に思い浮かんで、難しい印象があるけれど、個人的には「この楽器の音は、楽」なんてのは、今のところありません。

 あぁ、シンセでプリセットに軽くEQとコンプとかかけて使っちゃってるようなのは、……楽かな。←
(この場合、使えそうな音を探すのが結構大変)

 おそらく、音作りも理論的に(?)する方法があって、それに従ってできれば、少しは楽になるのかなと想像しますが、「10人いれば10通りの音作りがあると僕は思う」と話されているギタリストの方がいらして、

 やっぱ、そんな甘くないか
(自分が気持ちいい音って、案外、人と違うもんね)

 なんて、思っています。


 無難なものはあるかもしれないけど、「これが、正解!(絶対こうするべき)」なんてのは、基本的にないですからね。(私はそう思う)


 メロディーとコードの組み合わせ(作曲)が大事なのはもちろんなのだけど、それをどう聞かせるか(編曲)は、曲の印象を大きく左右します。

「美人は坊主でも、美人」といっている人が身近にいますが、きっと坊主より似合う髪型があるだろうし、モデルの武器は裸なのだろうけど、服を着てるほうが目のやり場に困らないし(なんの話してる?←)、

 ないものをあるように見せるのは限界があるから、素材の良さは絶対に必要ではあるけれど、それだけじゃ、足りないという。。。

 って、違う。
(違わないけど←)

 いや、作曲と編曲の話がしたかったんじゃなくて。

 結果、作曲と編曲の話ではあるのだけど、私はギターの入っている曲が好きなもので、自分の曲にも入れたいと思っています。

 でも、とても自分では使えるレベルで弾けないし、やって欲しいことがはっきりしていないから誰かに頼むわけにもいかないし。

 とりあえず、打ち込みでやってみようってことで、かれこれもう2年半以上ですよ。

 ギターの音ってのも、いろいろあって、いまだに全然わかりません。

 いくつか好きな感じの音があります。

 私がずっと作ろうとしているのは、ロック調のアニソンによく使われているような、耳に吸い付いてくるタイプのギターの音です。

 ミチッて感じの。

 で、私がいうところの、この”ミチッ”の正体なのですが。


 もしかして、ギターじゃない……?


 ベースの音だったり、シンセの音だったり、そういうのが混ざったものを「ミチッとしたギター」とまとめて雑に認識している気がする。←

 これが、いまだにわからん。

 本当にわからん。

 私は何を聴いているんだ。
(もしかして幻聴←)

 極めつけは、「この曲、めっちゃミチッとしてる」と思っていたものを改めてモニター用のヘッドホンで聞くと、「あれ、全然ミチッとしてない?」と感じることです。

 過去に普段使いしていたヘッドホンが、低域をブーストするタイプで(今思うと邪道だけど、あの感じ好きだったんだよな←)、本来のバランスと違う状態で聞いていた時の印象が強いみたいです。

 日常的に音楽を聴くようになった時に、
 ずっと聞いていた音があれだったからね。。。

 あれを今のモニターヘッドホンで再現しちゃうと(できるのかわからないけど)、たぶんただの汚い音になります。

 それでも、ある程度”ミチッとさ”がほしいと思ってしまって。

 どうしたらいいんじゃい。

 っていうか、結局、あれはなんの音なんじゃい。
(たぶん、曲によって違うんだと思う←)


 自分の脳内にある”ミチッ”とは印象が違うのだけど、やはり、何かがいるのは間違いありません。

 自分が認識できる音色(単に楽器の数)で曲を作ると、なんかスカるんだもん。

 ……とか思っていたら、ボイシングの問題だったりもする。←

 あとは、パソコンがDTMに向いてるスペックじゃないから、100トラック超えると動作がもたついてきたり、落ちたり、勝手に音鳴らなくなったりしてて、カオスなのも問題かもしれない。←

 問題はいっぱいあるけど、1年前、2年前には見ても全然理解できなかった音楽制作系の動画でいわれていることが、少しはわかるようになってきたから、ちゃんと勉強してたら、そのうちわかるようになるかも。

 やってみないことには、どこがわからないかもわからないから、進むべし。

 チャー!ッ
(謎に気合いを入れた声)

 ではでは〜


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