#205 懊悩、English language!

 こんにちは、鏑木澪です。

 どこかで、”懊悩”を見て、「あかん、読めん。(ってか意味もわからん。なんか悩んでるってことかな?)」と思っていたら、

 懊悩(おうのう)
 ・(心の中で)悩み悶えること。煩悶。

 ってな意味らしく、

 Oh no!(なんてこった!)

 これに、音も意味も似ていて面白いなと思いました。
(懊悩のほうが、悩みが深くて苦しそうだけど)


 今の、私の状況にぴったりです。←


 数日前に、Synth VのMaiちゃんをお迎えしました。
(Synthesizer Vは、VOCALOIDのような音声・歌声合成ソフトの一種です)

 私は既にVOCALOIDを持っていたので、Synth Vを買わなくとも、楽曲制作(曲を作って歌ってもらうこと)はできる状態だったのですが、新しく挑戦したいと思っていることには、物足りなさを感じていたので、以前から気になっていたSynth Vを購入した次第です。

 新しく挑戦したいことは、ズバリ、

 歌詞を日本語と英語で書く

 ってなことです。

 ここで重要なのは、「英語のみ」でなく「英語と日本語を混ぜる」というところです。

 曲作りを始めた時から、いつか英語の曲を作ってみたいと思い、VOCALOIDの追加バンクを購入する際も、バンドル(英語と日本語や異なるボイスタイプが抱き合わせで販売されているもの)があれば、そちらを選ぶようにしていました。

 しかし、VOCALOID5の時点では、日本語ライブラリと英語ライブラリの声色が違いすぎて、デフォルトの状態で歌わせると「別人が歌っているようにしか聞こえない」という問題がありました。
(調声の上手い人なら問題ないのかもしれない)

 不可能ではないのでしょうが、手間がかかりすぎるので、私にとっては、日本語と英語が混ざった曲を歌わせるのには不向きです。

 日本語ライブラリを上手に弄れば、英語っぽく聞かせることはできますが、ネイティブらしい発音ではありませんし、英語の長いフレーズを歌わせるのには適していません。

 これらの問題を解決してくれるのが、Synth Vです。

 実は、VOCALOIDも6からマルチリンガル機能が実装されたらしいので、アップグレードすれば、そちらでもよかったのかもしれないけれど、Synth Vの「人間らしさ」と「声の厚み」を取り入れたかったから、こちらにしてみました。

 上に貼った記事では、「歌が上手い」と延々いっていますが、昨日、英語と日本語がミックスされた曲のカバーを作っていて思いました。

 英語の発音も、上手い。

 まぁ、あの、上手すぎて(発音が正確すぎて)、歌として綺麗に聞こえないから微調整しなければならないというのは、この子に限った話でなく、あります。

 自分用のメモとして、気がついたことを書いておきますね。
(昨日初めて1曲歌わせてみただけ&専門知識もない。訳:ただの感想)

・音節で分割する場合は、ノートに+と入力
・tやdをドロップして、黙音(閉鎖音)状態にしたい場合は、lを使うと良い
・促音は、clと入力(日本語と同様)
・”to”は、”too”もしくは”two”など、発音がt uwになるようにしたほうが自然
・”new"は、「ヌー(英語的には正しい発音)」が好ましくなく、「ニュー(日本語的発音)」としたい場合、発音をn ih uwにすると良い
・”something"など、mが正しい発音だが、状況によりnとしたほうが綺麗に聞こえる場合がある
・"your"、"you're"など、rが強すぎると感じた場合、ドロップしても問題ない
・発音記号を積極的に覚えて使用すると効率良く調声できる

 結論は、やっぱり、

 発音記号を覚えろ!

 ですわ。


 私、学校の授業で発音記号を習った世代ではないのですが、周りで英語を学んでいた子たちや先生方は、すらすら発音記号が読めるもので、読めないことがコンプレックスというか、「読めたら便利なんだろうな」と思っていました。

 でも、覚えてなくてよかった!

 オイオイ。

 いやぁ、あのですね、合成音声に指示を出す”発音記号”と実際に語学学習などに使われている発音記号(IPA)って、表記が違うのですよ。

 合成音声用のほうは、全てアルファベットで入力できるようになっていますから、例えば、thの場合、

 無声歯摩擦音(thinkなど)ならば、thでいいし
 有声歯摩擦音(thatなど)ならば、dhでいいし

 個人的には、θとか、ðとかより、アルファベット自体の音のイメージ(私の勝手なイメージ)と結びつきやすくて、使いやすいです。

 thatの発音は、dh ae dxとなるわけですが、摩擦音として、前歯に舌を挟んで発音するのが正しいと知っていても、あえて、日本語の「ダ」のようにはっきり聞かせたいと思ったら、d ea dxとすれば、破裂音にできます。

 わかりやすい。(私的には←)

 舌の位置や口の形を意識して、発音してほしいアルファベットの音の通りに指示を出せば、かなり思い通りになります。

 そもそも、いじらなくとも綺麗です。←


 すごいなぁ。


 なんかもう、歌がうますぎてですね。
(発音も含めて)

 逆に、曲をどうしようかってね。


「英語で歌ってほしい!」といいながら、私、英語に対する苦手意識が結構強くある人間でして。

 特に、文法が……。

 英語能力テスト的なものには、文法セクションが大抵あって、非母語話者の場合、一番点数がとれる場所とされていることも多いけれど、

 私、ここの点数が一番悪かったの。

 いっつも!

 日本語の文法も理解なんぞできちゃおらんのですが、そこは”ねいちぶ”だから、こんなふうにふざけることもできるし、「間違ってるけど、こういう言い回しするよね(通じるよね?)」とわかるけれど、英語ではそれもできないし。

 発音記号(IPA)を覚えられなかったのと同じで、違和感が先行して、それを解消できるほど勉強する気はないし、「気持ち悪い(そこまで考えなくても、ノリで生きていけるやん? それはそれで気持ち悪いけど←)」みたいな

 なんといったらいいのかね、

 このところ、普段聞かない洋楽を聞いてみたり、日本人が英語で歌っている曲を聞いてみたりしていたら、私でもわかるような露骨な文法的誤りのある歌詞(わざとやってるんだと思う)が想像以上にたくさんあったから、

 それはそれで、いいんだよね?

 とは、思うのだが、どうにも、「なんで一番簡単なところの点数が一番悪いのかねぇ」といろいろな人にいわれ続け、自分自身ずっと気にしてきたから、

 気になるんだなぁ。

 今後、私が英語で歌詞を書いたとして、文法的に間違っていたとしても、それでよろしくない意味になっている時以外は、あんまりこう「こいつ、文法もわかんないのか」ってバシバシしないでいただけるとありがたいです。
(ここまで読んでくださるような方は、そういうことをする人たちじゃないと思うから、ここに書いても仕方がないのだけど)

 ……こんな弱気でいいのか。←

 まぁ、バシバシされてもいいんだけど(できていないのは事実だから)、それで自分がいいたいことがいえない(歌えない。言語運用能力が低いために表現できない)ってなると、純粋にそれが嫌だ。


 わーい。

 頑張れよ、私。←


 ではでは〜


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