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モロッコを周遊したい人へ届け!旅のルート、スケジュール、ツアー会社、おすすめ宿、注意点など総まとめ!【前田家の世界一周】

世界一周を始めて1年が経ちました。今まで訪れた国すべてにおいて、ここがよかったな、とか、ユニークだなと思う点があり、おすすめしたくなります。行かなくても良いのでは?なんて国はありません。

そんな中でも、やはり、印象に残る国はいくつかあって、その1つが「モロッコ」でした。


モロッコとは

モロッコは北アフリカに位置する国で、正式名称はモロッコ王国(Al-Mamlakah Al-Maghribiyyah)と呼ばれています(知らなかった!)。首都は、ラバトですが、カサブランカが1番大きな都市です。

主な宗教はイスラム教、公用語はアラビア語ですが、ベルベル人も多く住むため、ベルベル語を話す方も多いです。後ほど詳しく話しますが、アラビア語、ベルベル語以外にも、英語、フランス語、イタリア語など多言語をいくつも話す人が本当に多く、英語が通じなくて困ることは一切ありませんでした。モロッコ人の言語力、半端ないです。

Photo by engin akyurt on Unsplash

行ってみて感じた特徴の1つは、モロッコの地理です。モロッコは地中海と大西洋に面しており、北東にアルジェリア、南東には西サハラがあります。北部と中部には山脈があり、南部にはサハラ砂漠。ひとつの国に海、山、砂漠が揃っているのは珍しいなと感じました。

特に、今回のモロッコ旅行では、海と砂漠、両方を見ることができたので、景観のコントラストを強く感じたのかもしれません。


モロッコはこんな人におすすめ

モロッコは、メジャーな海外の観光地に一通り行った方で、日本とは異なる環境を直に感じたい方におすすめです。

メジャーな海外の観光地とは、例えば、シンガポール、台湾、韓国、ロンドン(イギリス)、ニューヨーク(アメリカ)、バンコク(タイ)などです。モロッコは、電車もバスもあるし、モロッコ側も観光客を受け入れることに慣れてはいますが、初めての海外で、いきなりモロッコだと面食らうかもしれません。

Uberなどの配車アプリはなく、街中のタクシーは交渉ベースです。平気で値段を吹っかけられます。客引きもあります。人によっては、馴れ馴れしい人もいます。交通機関は無秩序です。道にはゴミが落ちています。宗教は、イスラム教なので、豚肉はありませんし、いろんな時間に大きな音でアザーン(礼拝の呼びかけ)が流れ出します。宗教柄か、街中は男性が多いですし、女性トラベラーであれば、余計にちょっとドキドキすると思います。

こんな感じで、ちょっとびっくりすると思います。

同時に、モロッコは、グルメもあれば、雑貨もあるし(お土産がたくさん)、観光地もたくさんあります。確実に、日本とは違いますし、他の中東・アフリカ系の国とも違う雰囲気があります。街歩きが楽しい国です。

ある程度、いろんな国を訪れて、次どこかなー?と悩み始めた方に、ぜひ行って欲しいのが、モロッコです。


旅のスケジュールとルート

モロッコには、合計17日間滞在し、6か所に滞在しました。

滞在期間:2024年6月12日 〜 2024年6月29日
滞在した場所:マラケシュ→メルズーガ→エッサウィラ→カサブランカ→フェズ→シャウエン

ルートは、以下の通りです。

メルズーガとシャウエンはツアーを利用して訪問したため、元にいた街(マラケシュとフェズ)へ戻っていました。また、モロッコ出国の飛行機はカサブランカ発を取っていたので、カサブランカも2度訪問しています。


滞在した宿で、おすすめできる場所

マラケシュ

For You Riad Marrakesh
Bookingのサイトはこちら

Booking上ではキッチンがあると記載されていたので、共用のキッチンがあるホステルを期待していましたが、実際は簡単な食事をオーダーできるレストランがあるホステルでした。そういった意味では期待を下回っていますが、宿の清潔さや居心地はとても良かったです。

Wi-Fiは共有エリアであれば強め(部屋でも多少は入る)で、シャワーは水圧が良い温水シャワーでした。個室であれば、エアコンもあります。フナ市場から徒歩10分ほどなので、若干離れていますが、その分、街の喧騒から離れてゆっくりできました。

朝ごはんは含まれていて、量がとっても多いです。パンは3種類くらい出てきました。

これでもパンを減らしてもらっている

ホステルのスタッフさんも親切で、物腰柔らか。なぜか日本語で基本的な会話ができる人もいたりと、色々と質問しやすい空気感でした。


カサブランカ

Airbnbのページはこちら

カサブランカの観光地から離れているものの、Casa Voyageurs駅(カサブランカの中で主要の電車駅)から徒歩20分くらいで、トラムやバスの駅、Carrefourが近くにある便利な宿でした。

建物は新しく、24時間フロントに誰かがいるため、セキュリティも安全でした。内装は、写真の通りモダン。1LDKのアパートなので、広々と使うことができました。

Wi-Fiは強かったのですが、作業ができそうなテーブルはハイテーブルなので、PCを開いて長時間作業するには難しいかったです。また、建物の周りには作業がしやすいカフェもないので、がっつり作業するには物足りないかもしれません。


利用したツアー会社と内容

メルズーガ砂漠ツアー

Viatorのページはこちら

マラケシュから行き来できるサハラ砂漠ツアーです。

この手のツアーはいくつもあり、どの会社に頼むか迷いましたが、レビューと価格のバランスが良かった「Marrakesh City Life」に頼みました。

ちなみに、Marrakesh City Lifeは小さな代理店を取りまとめている大元らしいので、ある程度は信頼できると思います。

2泊3日のツアー内容は、また別の投稿で詳しく書きますが、ツアーの中身は砂漠だけではなく、映画「グラディエーター」などのセットに使われているロケ地や渓谷も訪問します。

サハラ砂漠は想像していた以上に広くて、ユニークな経験ができましたし、ラクダに乗ったのもめちゃめちゃ楽しかったです。モロッコに行ったら、絶対に参加して欲しいツアーです。

ツアーに含まれている宿と食事の質は高く、ガイドさんも親切だったので、このツアーパッケージもおすすめです!


シャウエンツアー

Viatorのページはこちら

シャウエンから1番近い、大きめの都市であるフェズから日帰りで行くシャウエンツアーです。シャウエンは、モロッコで1番映えが狙える「青い街」で有名です。

多くの人が見たことある景色なのではないでしょうか

フェズから1番近いとはいえ、車で4時間くらいかかるくらい離れています。シャウエンの街自体は小さいので、2〜3時間もあれば周れてしまう場所ですが、じっくり写真を撮りたい方であればギリギリ日帰りができるかな?という感じです。

フェズから行くメリットとしては、フェズ自体も観光地として有名なので、宿泊先やレストランの選択肢が多いこと(なので多分安くつきます)。また、フェズ観光をしながら、荷物を宿に置いた上で、ふらっとシャウエンに行けることです。

ツアー会社は、3T Travelですが、可もなく不可もなくだったので、別の会社経由でも良いかと思います。


モロッコ旅の注目すべき点

景色

モロッコは、海外の映画やドラマの撮影地としてもよく使われているので(規制が緩いらしい)、「あれ、ここなんか見たことあるかも?」なんて思い出すかもしれません。

ゲーム・オブ・スローンズなどのロケ地として使われた場所
一緒のツアーになったポリスを目指すお姉さん

また、モロッコでは砂漠から海まで、様々な自然を見ることができます。特に、サハラ砂漠の夕暮れは、まるで絵を見ているように現実離れしていました。一生の宝物です。

アラビアンナイトの世界

その他にも、「青い街」として有名なシャウエンはフォトスポットがたくさん準備されているので、目に優しいです。

そして、モロッコはイスラム教の国なので、美しく、巨大なモスクを見ることもできます。カサブランカでは、イスラム教徒以外の人でも、モスクの中に入りツアーに参加ができました。

見るものがたくさんあるのが、モロッコです。


かわいい雑貨

モロッコでは、カラフルで、かわいい雑貨がたくさんありました。荷物を増やせない身としては苦痛なほど、お土産がたくさんある国です。

いくら、大量生産されていそうなお土産物でも、欲しくなってしまうのがモロッコマジックでした。柄や色使いが異国間とポップさをうまく混ぜ合わせてあり、家にワンポイントとして置きたくなるものばかりでした。


ミントティー

モロッコといえば、ミントティーです。ミントの葉が、ブラックティーに大量に入っていて、そこに砂糖をごっそり入れて飲みます。

どのお店に行っても絶対に頼んでいた

ミントの葉がこれでもかというくらい入っていますが、苦味がなく、爽やかです。熱い飲み物なのに、飲んだら喉がスッキリしました。

一般的にも多く飲まれているのでしょう。ミントの葉が買えるスタンドが並んでいました。この横を通ると、フレッシュなミントの香りがふわ〜っと漂ってきました。

モロッコを離れた今でも、あのミントたっぷりのミントティーが飲みたいなあと思います。


タジン

タジン(タジーン、タジン鍋とも呼ばれる)は、北アフリカ、特にモロッコで広く愛用されている伝統的な料理器具と、その器具を使った料理の総称です。

タジン鍋は、円形の底鍋と円錐形の蓋から構成される独特な形状の鍋です。この鍋を使うと、蒸気をうまく使って低温で調理ができるようです。

タジンが特別美味しく感じた理由は、使われているスパイスとドライフルーツでした。クミン、シナモン、ターメリックなどのスパイスと、プルーンやイチジクのドライフルーツが使われていて、甘さとスパイシーさ(辛いのではなく、パンチがある感じ)が混じっている味がすごく美味しかったです。

本来はにおいがキツめな羊肉が使われることが多いですが、スパイス、ドライフルーツの強めな味付けと、においが調和されていました。日本では食べれない味でした。


ねこ

猫好きにとっては、ヨダレが出そうなくらいの多さの猫がいました。特に、エッサウィラと呼ばれる港町では、1メートルおきに猫がいたので、真っ直ぐ歩けなかったです。

人のことも怖くないようで、逃げることなくチルっていました。なでなでさせてくれる子がほとんどで、一度もシャー!と怒られることはありませんでした。

天国。


多言語話者のモロッコ人

とても驚いたのですが、モロッコ人の方、母国の言語はもちろんのこと、英語、ベルベル語と、あと2、3言語話せる人が多かったです。

ガイドさんだけではなく、普通のレストランで働く方や、ベルベル族でカーペットを売っているおじさんでさえも、多言語を操っていました。特に、イタリア語とフランス語を話せる人が多かったです。

そんな方を見ていると、自分も頑張らねばと思えました。尊敬します。


モロッコ旅で注意すべき点

長距離バスで荷物の預け方

モロッコの長距離バスで、スーツケースなどの荷物を預ける際には、バスステーションにある荷物専用のカウンターで、事前に荷物代の支払いを済ませる必要があります。

そのカウンターでは、預け入れの荷物代を支払い、荷物につけるタグを貰います。荷物代は、バス停によって異なりますが、マラケシュで3ディルハム、フェズで5.5ディルハム支払いました

タグを予め付けておいて、バスの乗車時に荷物を係の人へ渡し、バスの下へ入れてもらう流れです。このタグがないと、荷物は預かってもらえません。

荷物カウンターの場所は、バス乗り場と離れている場合もあるので、出発時間ギリギリになってタグがない!なんてことが無いよう、事前に購入することを忘れ図に。

モロッコでバスに数回乗りましたが(会社はSupratoursとCTM)、ともに同じオペレーションだったので、おそらく他も同じだと思います。


スリ

世界一周に出て初めて「危険」な目に会いました。

カサブランカからフェズは、OCNFと呼ばれる電車で移動しました。カサブランカから電車に乗ってすぐに、夫の財布がすられそうになりました。未然にクソスリおじさんを捕まえたので、何も取られることはなかったものの、ヒヤッとした瞬間でした。

スリがいるだけで最悪ですが、そもそも電車自体が混み。モロッコの方は満員電車に乗り慣れていないのか、廊下を通るのがびっくりするくらい下手でした。なんでそこ通るの!?っていう動きをしたり、少し横にずれたら良いものを、ズレなかったりします。

スリ待ったなしの環境だったは、ここが初めてでした。


寒暖差

モロッコでは、その時にいる都市によって気候が全然違いました。

マラケシュでは、ノースリーブで歩いても暑いくらい日差しが照っていました。

しかし、エッサウィラと呼ばれる港町まで行くと、日中でも長袖を着ていなければ寒かったです。

砂漠があるメルズーガも、日中は暑いですが、夜はそれなりに寒い。服装をコロコロ変えなければいけない国でした。体を簡単に壊せる条件が揃っていました。


まとめ

モロッコ旅は、新しい文化やグルメと出会える新鮮さがあり、すべてが便利に作られすぎていない、旅の難易度を感じることができた、思い出に残る国になりました。

ここでしか見られない景色(メルズーガ、シャウエンなど)があり、可愛い雑貨があり、観光するにはもってこいの国です。

海外に慣れていないと、大変な部分もありますし、危険なところもあります。警戒する気持ちを忘れずにいれば、とても楽しめる国なので、私たちのルートを参考に、ぜひ行ってみてください。



\私はこんな人です/

プロフィール:
1987年生まれ。埼玉出身、11歳まで大宮で育つ。そこから親の仕事の都合でアメリカ・ニュージャージー州へ。2011年に帰国し日系メーカーに新卒入社。そこから外資金融メディア→外資製薬→外資メディアへ転職。2021年7月11日(セブン・イレブン)に前田塁と入籍し、2023年8月に仕事を退職し夫と世界一周、新婚旅行へ。

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