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モロッコ・メルズーガ砂漠ツアーで見た絶景とマラケシュ【前田家の世界一周】

世界一周、ヨーロッパ編を完了し、いよいよアフリカ大陸・中東編に入ります。

最初に行く国は「モロッコ」です。モロッコは、映える国として名前を聞くと同時に、世界3大うざい国の1つとしても知られています。他の国のことをうざいと括ってしまうのは気が引けるなと思いつつ、そのような評判があることも事実。

南米に次いで(あるいは南米よりも)タフな精神が求められそうなので、気合いというか、戦闘態勢で入国したいと思います。


モロッコ・マラケシュへ入国

ポーランドのクラクフからモロッコのマラケシュは、スイスのチューリッヒを経由して向かいます。安定のスイス・エアーにお世話になりました。

マラケシュに到着したのは夕方頃でした。入国は、特に何も変わったことは聞かれることなく完了。アライバルゲートから外に出ると、想像していたモロッコとは違う光景が見えました。

・・・めちゃめちゃきれいじゃない

モロッコって、なんとなく砂が多いイメージとか、雑多なイメージがあったので、天井が高くて、光がたくさん入る入り口を見て拍子抜けしました。

ただ、出口の外には多くのタクシー運転手さん達が並んでいる。きっと、声をかけまくられて、嘘をつかれるに違いない!そう確信しながら、空港の外へゆっくりと出てみると、何にも営業をかけられませんでした。むしろ、スルー。あれ?こんなもん?


まだ外が明るく、雰囲気も悪くなかったので、街中までは空港のシャトルバス、ALSA社のバスを利用しました。1人片道30MADで(往復だと50MAD)、運賃はバスに乗る際に現金で支払います。

バス会社の公式サイトへのリンク

バス乗り場の位置は、空港を出てまっすぐ先にある駐車場の中でした(Google Mapのピンはこちら)。レンタカー屋さんが並ぶ中にあるので若干わかりづらいですが、周りにいる人に聞けば教えてくれました。

バスのルートはこんな感じ
フナ広場は jamaa el fna です

なお滞在した場所については、こちらのnoteでまとめています。もしよろしければご覧ください。


ちょっぴりマラケシュ

マラケシュは、モロッコの中央部に位置し、アトラス山脈のふもとにある街です。

位置的にはこの辺!

マラケシュの観光スポットは、大きく3つのエリアに分かれています。まず、ジャマ・エル・フナ広場を中心としたメディナ。そして、イヴ・サンローラン博物館がある新市街のギリーズ地区。さらに、王宮が位置する史跡地区です。

私たちは、マラケシュの旧市街でもあるメディナ周辺で時間を過ごしていました。


マラケシュの街にて

ちょうどマラケシュに到着した日は、イード・アル=アドハーと呼ばれる、イスラム教における重要な宗教的祝祭の1つ、「犠牲祭」の直前でした。そのため、街全体に人が少なく、スッキリしていました。

人が少ないのは、初めてモロッコに来る私にとってはありがたく、マラケシュ滞在中は心穏やかに過ごせたのは、このおかげかもしれません。

また、犠牲祭の準備に向けて、生贄として捧げられるヤギや羊が売っていたりと、その時にしか見れないものを見ることもできました。ちなみに、祝日の初日には、これらの生贄を屠殺します。この行為自体は、神への奉仕とアブラハムの献身を象徴しているとのことです。

夫曰く、その日の早朝は、ヤギや羊たちの、最後の雄叫びが鳴り響きまくっていたそうです。私は爆睡していたので気づかなかったです。良かったー。

普段は商人で埋まっているはずのフナ広場もこの通りでした。レストランも割と閉まっているところが多かったです。かろうじてメディナの中にあるお店は開いていたので、少しだけマラケシュならではの雰囲気を楽しむことができました。

スパイスの良い香り
貫禄がある猫

特にお土産物を買うこともできないため、商人から騙されることも、しつこく話しかけられることすらありませんでした。あんなに戦闘態勢で来たのに、バトルすらさせてもらえません。

思いの外、チルな時間を過ごしていました。

Moulay El Yazid Mosque、宿の近くにあったモスクです
モスクならではの高い塔で、存在感がありました


おすすめレストラン

滞在していたホステルは、キッチン付きと書いてあったものの、実態は共用キッチンではなく、ホステル側の人のみが使えるキッチンでした。何やねんと思いつつ、マラケシュ滞在中は外食です。

祝日中であまりお店が空いていないこともあり、ホステルの近くにあったZeitoun Café Kasbah へ2度行きました。

完全に観光客向けのレストランなので、値段の相場は高いのでしょうが、料理のクオリティも高いし、スタッフさんも優しいし、エアコンは効いているし、Wi-Fiも無料で使えるので、お気に入りでした。

モロッコに着いて初めて食べた料理が、ここの羊のタジンでした。羊肉の臭みは全くなく、一緒に煮込まれていたイチジクとプルーンが美味しかったです。

羊のタジン

他にもクスクスのサラダや、お肉の盛り合わせプレートなど、幅広いメニューがありました。地元に密着しているお店だと、冷たいサラダってなかなか無いのですが、ここでは食べることができます。外は結構暑いので、リフレッシュになりました。

クスクスサラダ
肉グリルの盛り合わせ


上のレストランと同じKasbah地区にある、道に面したカジュアルなレストラン Snack Aziz です。ここでは、タコスという名の、絶対にタコスではないジャンクフードを売っています。味は、美味しいです。

グリルチキンとフライドポテトを、トルティーヤで巻いて焼いてあるのに、サイドメニューで更にフライドポテトが付いてくるという、カロリー爆弾。これに、ケチャップやホットソースなどをつけて食べます。確実にお腹が膨れるので、安く、ぱぱっと食べたい場合はおすすめです。

ちなみに、ここのお店は呼び込みのお兄さんは、フレンドリーとしつこいの境界線にいる感じの人でした。日本で一昔前に流行ったギャグを連発してきたので、最新ギャグを仕込みたいなと思いましたが、最近の一発ギャグが思いつきませんでした。何かありましたっけ。

ちなみに、Snack Azizと同じ並びにある他のお店でも、同じようなメニューが売っていました。味にバラつきはでなさそうなメニューなので、どこで食べても同じかと!


メルズーガ砂漠ツアー

さて、マラケシュ滞在のメインコースである、メルズーガ砂漠ツアーです。

メルズーガは、モロッコの南東部に位置する小さな村で、サハラ砂漠の一部であるエルグ・シェビ砂丘の玄関口として知られています。サハラ砂漠を体験するための主要な目的地の1つです。

マラケシュから出発するツアーはいくつかありましたが、色んな口コミを吟味した結果、Marrakesh City Life が運営するツアーに参加しました。

Viatorのページ


ツアーの内容

メルズーガ砂漠ツアーは、実は砂漠だけではなく、他の観光地も巡ります。

アトラス山脈
アイット・ベン・ハドゥの集落 *
バラの谷(ローズバレー)
ダデス渓谷(ダデスバレー)
トドラ渓谷(トドラバレー)
ベルベル人の村
サハラ砂漠 *

色々見ながら周りますが、結局、見どころは、上のリストの中で [ * ] がついた「アイット・ベン・ハドゥの集落」と「サハラ砂漠」です。その他は、正直まあまあでした。

Marrakesh City Lifeのツアーの代金で含まれていたのは、以下の内容です。

メインのガイド代
日没と日の出のラクダ乗り (各 1 頭のラクダ) + サンドボード
エアコン付きのミニバス (燃料込み) による送迎
2日目と3日目の宿泊代金(2日目はホテル、3日目はベッド付きのテント)
朝食(2日分)
ディナー(2日分)

含まれていないものは、ランチ(ツアーで指定された場所で食べるが、自費。ビュッフェとレストランスタイル両方あったが、大体1人あたり100〜200MAD程度)、ドリンク代金、チップ代金です。


1日目

朝7時頃、マラケシュで送迎バンにピックアップされ、出発しました。

まず初めに向かったのは、アトラス山脈です。

アトラス山脈は、北アフリカを東西に横断する大規模な山脈で、およそ2,500キロメートルにわたり、モロッコ、アルジェリア、チュニジアの3か国にまたがっています。1番高い山だと、標高が4,167メートルもあるそうです。

1つの絶景ポイントで休憩&写真タイムがありました。私は寝起きだったので、意識が半分飛んだまま撮影をしていました。

この山脈をクネクネと登ったり降ったりしながら進みます。車酔い待ったなしです。酔い止め持ってきておいてよかった。

更に先へ進み、アイット・ベン・ハドゥの集落へ。

アイット・ベン・ハドゥの集落は、モロッコの南部、アトラス山脈のふもとに位置する歴史的な要塞化された村で、ベルベル人が住んでいいます。

ここでは、メインのガイドさんから別のガイドさん(ローカルガイド)へバトンタッチされ、集落を巡ります。

ここは、「ゲーム・オブ・スローンズ」や「グラディエーター」など有名な映画やドラマが撮影されているロケ地でもあり、世界遺産です。私たちが訪れた数週間前には、「グラディエーター2」の撮影もしていたとのこと。2やるんだ!?って全然違う驚き方をしたのは、私だけでしょうか。

そもそもなぜ、モロッコがロケ地として選ばれているのか。近隣国と比較し、撮影周りの規制が緩いからだそう。特に、エジプトは規制が厳しいので、風景が似ているモロッコで、エジプト風の撮影がされるそうです。

そういえばマラケシュにいた時にも、撮影隊を見ました!「オレンジ・イズ・ザ・ニュー・ブラック」でプセー役(大好きなキャラ)として出ていた、サミラ・ワイリーがいたんです。多分、こちら作品の撮影です。

出たら、見なければ!

アイット・ベン・ハドゥの集落は、映画やドラマのセット用として作られた部分もあるようですが、その他は昔からあった集落です。

中に入っていくと、入り組んだ道が続き、道の脇に住居っぽい場所が作られていました。集落内の家屋は、日干しレンガと土壁で造られていました。装飾には、伝統的なベルベルの模様があったりと、ベルベル人の文化も感じられる場所でした。

上の方まで歩いていくと、集落全体を見下ろせるようになっています。

下を歩いているとあまり分かりませんが、上から見ると集落が意外と広いことがわかりました。

ツアーの最後に、ローカルガイドがチップの回収をしにきました。「1人20MAD」と。高いし、そもそもチップって、任意じゃないっけ?

ローカルガイドの英語の訛りはかなり強く、内容が5割くらいしか分からなかったし、ツアーのタイムマネジメントができているが故に、ちょっとでも遅く歩くと普通に怒る奴でした。チップ回収ムーブにムカつきながら、チップを渡しました。


この後は、近くの街ティンギル(Tinghir)にあるホテルへ。

ツアーパッケージに含まれているホテルなので、期待ゼロで行きましたが、設備は整っていて、キレイだったので驚きでした。

夕食は、ホテル内のレストランで、タジンをメインとした夕食を食べ、この日は終了です。

バラの谷も行っているはずなのですが、写真に収めていないようでした。あれ。


2日目

朝ごはんをホテルで食べて、メルズーガ砂漠に向けて出発です。

初めに、ダデス山脈を見渡すことができるスポットで軽く写真を撮りました。特に見るものはありませんでしたが、ツアーグループで写真を撮れたのは良い思い出です。

ツアーって、一緒になる人で、経験の質が大きく左右されますよね。今回のツアーは超当たりでした。

全員、旅慣れているだけではなく、第一言語が英語以外の人ばかりでした。そのため、普段はお互いの言語で話すけど、グループで集まったら英語で話します。英語話者だけじゃないので、変に群れることがなく、良い感じで距離感を保ちながら、仲良くできました。


そろそろ、砂漠行かないの?と思いますが、まだ行きません。次はトドラ渓谷です。

トドラ渓谷は、モロッコの南東部、ハイアトラス山脈のふもとに位置する美しい渓谷で、その壮大な断崖絶壁と清流で知られています。

ここの見学でも、ローカルガイドにバトンタッチされました。

渓谷の間にはダデス川が通っていて、影にもなっているため、とても涼しくお散歩できるスポットです。

ここはモロッコでも有数のロッククライミングができる岩壁だそうで、クライマーっぽい人がロープを張り準備をしている姿もありました。わりと垂直に立つ岩肌なので、相当難しそうでした。

川の水は、飲料水としても使われているようで、このようにバケツが準備されています。ベルベル人が水汲みに来ていました。

きれいなので、魚も泳いでいる

特に見どころといった見所は無いのですが、ローカルガイドのテンションがやたら高く、とてもアゲなテンションで渓谷を歩きました。


次は、ベルベル人の村であるチネジダッドへ向かいました。この時点で「いつ砂漠に行くんだろう」と思い始めています。

村へ訪問する前に、謎に30分くらい、何もない道を歩きました。何なの?この時間?って思いながら、ひたすら歩きます。

しばらく歩くと、住居が並ぶ地区にたどり着きました。ベルベル人のお家へ行くのですが、ここからカーペット販売タイムが始まります。

事前にツアーの内容を調べていた際に、買いたくないのに一方的に売られるので、きまずい…といったコメントを見ていました。少し警戒心を上げながら入るつもりでしたが、家に入る前にローカルガイドさんからは「カーペットを販売しているが、買う必要はないよ」と忠告されました。この一言で、押し売り感は一気に減り、安心して入ることができました。

カーペットを買うことは、もちろんなかったですが、柄がおしゃれなものが多く、すっごい欲しくなったのは言うまでもありません。おそらく日本で買うよりは安いのだろうなと思いつつ、大きなものだと10万円台していました。これ、買う人いるのかな。


この後、いよいよ砂漠エリアに入っていきます。

タグなどはなく、とりあえず置くスタイル

砂漠に入る前に、休憩所でキャンプへ持っていく荷物を預けました。安いテントに宿泊する組と、ラグジュアリーテント組で荷物を分けます。普段持ち歩いているスーツケースは移動してきたバンに置いて、1日分の荷物だけリュックに詰めて持っていくことにしました。

そして、ここでターバンの準備です。

夫は、マラケシュのフナ広場近くで、良い生地のスカーフを購入していました。私は、もともと手持ちのスカーフをターバンに使おうと思っていたのですが、ツアー途中に寄った売店でついつい新しいスカーフを購入してしまったので、それを使うことに。

売店にいたお兄さんにターバンを巻いてもらいました。めっちゃ上手で、頭からズレないし、顔もしっかり覆ってくれるように巻いてくれました。後日、自分でやりましたが、すぐに解けてしまったので、コツがあるんだと思います。

このスカーフ「色落ちしない」と言われましたが、1回洗ったら普通に色が落ちました
口まで覆います

ちなみに、スカーフは必須です。絶対に持ってくるか、買ってください。私たちが行った日は風が強く、砂が雨のように全身に降ってきました。口なんか開けてられません。

ついでにサングラスも必須ですし、できれば長袖、長ズボンが良いと思います。私は、半袖、短パンで、砂が直接肌に当たりながら砂漠を進みました。何千本もの針が刺さるような感覚でした。


荷物の仕分けが終わり、ターバンを巻いた後、いよいよラクダ乗りが始まります。売店前の砂漠を少し先に歩き、ラクダさんたちが並ぶエリアへ。ここからラクダに乗って、キャンプサイトへ向かいます。ヒャッハー!

ラクダ乗りのお兄さんに案内がされるままに、ラクダに1人、1人乗ります。自分でラクダを選べるわけではありません。

ラクダは最初座っていて、背中に乗せてあるクッションの上に人間が乗ると、ラクダがアイズに合わせて立ち上がります。立ち上がる瞬間は傾斜がつくので、ちょっとびっくりしました。

ラクダが動くと、体が上下に動きました。ゆっくりと前に進んでいきます。私が乗ったラクダは、ちょっと体が傾いている子でした。重心を中心で取るのが難しく、ドキドキしながら乗りました。

ラクダによっては乗りやすい子、言うことを聞かない子など、個性が色々あるようで、夫が乗っていた子は安定感のある子でした。

ラクダに乗り始めた頃は、夕方6時頃。日が暮れようとしている砂漠は、静かで、この世離れした光景でした。私は、今、モロッコの砂漠にいるんだ。

遠くになっていく街

途中で休憩タイム兼、サンドボーディングの時間がありました。これもツアーのアクティビティの1つですが、この時点で夜7時近く。終日ツアーでいろんな場所を周ってきたことから、疲れ切っていました。サンドボーティングなんかどうでも良いから、早くキャンプサイトに行かせて欲しい。

サンドボーディングはやらず、ラクダの近くで砂を避けながら、他のお客さんが戻るのを待ちました。40分くらい。長いって。早く行こうよ。

もはや誰

ラクダを夫と変えさせてもらい、安定感バツグンのラクダ(夫命名:リスペクト号)の背中でキャンプを目指しました。

キャンプに着いた頃、外は真っ暗でした。体は疲労困憊。

キャンプ泊と聞いていたので、寝袋式かなと思っていたのですが、グランピング形式のテントでした。

広々とした部屋にダブルベッドがあり、中には電源も。換気は良くなく、テントの中は暑かったですが、それ以外は快適でした。

共用シャワーでささっと体をキレイにして(ちゃんと温水でした)、食堂でビュッフェスタイルの夕食を食べました。食事の後は、ベルベル人によるパフォーマンスも予定されていましたが、私たちはとにかく疲れていて、早く寝たかったので、速攻部屋に帰り、就寝。

2日目は、長かったです。


3日目

3日目の朝は早く、5時起き。テントはチェックアウトし、朝ごはんを食べて、荷物を指定の場所に置いて出かけます。

朝日を眺めるために、ラクダにまたがり移動です。

この日の朝には風がおさまっていたので、全身に砂を浴びながら進むことはなく、だいぶ楽でした。気温はまだ低く、長袖じゃないと寒い。

ここから30分ほどかけて砂漠の真ん中まで移動し、ラクダを降りて日の出を眺めるスケジュールだったと思いますが、到着した頃には普通に太陽が上がっていました。

いずれにせよ、朝の砂漠も美しく、昨日見た砂漠とはまた違った雰囲気がありました。誰も、そこを歩いていなくて、今日の風もまだ吹いていない砂漠というか、新しい砂漠というか。

朝8時頃には、前日にターバンを巻いてもらった場所まで戻りました。ラクダに「ありがとう」と告げ、ラクダを扇動してくれていたお兄さんにチップを支払い、砂漠を後にしました。


感想

メルズーガ砂漠ツアーは、とにかく盛りだくさんでした。モロッコでは、いろんな自然を見ることができますが、砂漠の他に特に山を見ることができたツアーだったと思います。

色んなところに行きすぎて、もはやそれぞれの特徴を覚えきれないくらいだったので、もう少し行く場所を減らしても良いのでは!?と思ってしまいますが、ツアーの内容は濃いに越したことはないですね。

肝心の砂漠は、今までは見たことがない景色でしたし、ラクダ乗りもテンションが上がりました。特に、夕暮れのサハラ砂漠は、世界一周で忘れられない景色TOP10に入る1つでした。エモかった。

今回のツアーは、一緒になった他の参加者も良かったですし、メインのガイドであったYassineも良い人だったので、総合的に100点満点の経験ができたのだと思います。

Yassineとわれら

モロッコで、ぜひ参加してほしいツアーです。


マラケシュから次の街、エッサウィラへ

マラケシュから、港町であり、先輩の旅人から評判が良いエッサウィラへ向かいます。久々のバスです。

市内からバス停の移動は、フナ広場から市内バスに乗りました。Google Mapで検索をすると、いくつかルート(L66/L5/L14)が表示されます。1人片道4MADで、乗る際に運転手さんに現金で支払いました。お釣りももらえます。

このバスの運転手さんは女性だったのですが、今思い返すと、モロッコの市内バス運転手さんは女性率が高かった気がします。何でだろう。

Supratourというバス会社で向かいます

出発時間の1時間前に到着したため、バス停内のカフェで一服していました。少し音楽でも聴くかと思い、愛用のAirPodsを探しました。

…ない。

今まで、ヘアゴムなど小物の忘れ物はしてきましたが、AirPods級は初めてです。しかも、必需品なので無くては困ります。市内バスは空いていたので、そこで取られたとも考えにくい。iPhoneの「探す」機能で見ると、おそらくホステルに忘れていると思われるロケーションが表示されました。

バスの出発まであと55分。夫から「行っておいで」と言われ(私は半分諦めていた)、駅の外にいたタクシーに飛び乗り、ホステルへ戻りました。タクシーの運転手さんは英語が話せず、本当に正しい場所へ向かっているのだろうか、と最後まで気が抜けません。なお、明確なタクシーの金額は覚えていませんが、「たけえ!!!!」と思った記憶だけはあります。

タクシーに乗っている間に、ホステルへ電話し「AirPodsを忘れた!今から取りに行く!」と宣言だけしておきました。今思えば、この連絡いる?

Google Mapと睨めっこしながら、ホステルの近くに無事辿り着きました。しかし、ここからが大変です。ホステルは、細い道が入り組んだ奥にあるので、そこまでタクシーで行くと余計に時間がかかります。大通りに止めてもらい、タクシーの運転手さんにGoogle翻訳で「バスがあと30分で出る。10分で戻るから待っていてほしい。帰りの運賃含め、これだけ支払う!」と交渉し、先に全額を支払い、細道に向かいダッシュしました。

戻ってきてタクシーがいなくても仕方がない。AirPodsを忘れた自分が悪い。

途中、地元の子に「チャイナ!」と声をかけられましたが、普段のように「No!ジャパニーズ!」と返す暇もなく、鬼の血相で全力ダッシュです。ごめん、少年。今は、違うんだ。

ホステルについたら、スタッフさんが速攻、滞在していた部屋まで案内してくれて、すぐにAirPodsを見つけてくれました。握手しながら「Thank you!! Bye!!!」と伝え、また外へ。さっきの少年とすれ違いましたが、空気を読んでくれたのか、何も言われませんでした。

息が途切れながら走りました。こういう時ですよね。普段から運動しておけばよかったって後悔するの。

大通りに戻ると、タクシーの運転手さん、ちゃんといました。奇跡!「Go! Go! Go!」って煽り、バス停に戻りました。出発5分前に到着しました。髪の毛ボッサボサの状態で、無事、バスに乗車できましたとさ。

夫、無駄な出費と余計な心配をかけさせてごめんよー!



\私はこんな人です/

プロフィール:
1987年生まれ。埼玉出身、11歳まで大宮で育つ。そこから親の仕事の都合でアメリカ・ニュージャージー州へ。2011年に帰国し日系メーカーに新卒入社。そこから外資金融メディア→外資製薬→外資メディアへ転職。2021年7月11日(セブン・イレブン)に前田塁と入籍し、2023年8月に仕事を退職し夫と世界一周、新婚旅行へ。

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