滞在国42カ国の旅人がまとめた 旅先で失敗しないAirbnbの探し方とトラブル解決方法【前田家の世界一周】
2023年8月から世界一周を始め41件のAirbnbに滞在し、2つのアクティビティに参加しました。Airbnbのおかげでコスパが高い宿泊をすることもあれば、様々な要因により好ましくない経験もしました。そんな私の経験談から、まずAirbnbとは何か、使い方、そして良いAirbnbを探すコツをご紹介したいと思います。
これを読んだ方が少しでも失敗を減らし、コスパ最強な旅ができるようにまとめています!
Airbnbとは
Airbnbとは2008年にアメリカのサンフランシスコで始まった民泊サービスです。宿泊施設を提供するのがメインのサービスですが、観光体験を探すこともできます。
今でこそ、企業として複数のAirbnbの物件を運営するところも多くなってきましたが、本来は一般の人のお宅の一部に泊まり、現地の人と交流しながら滞在を楽しむことができます。
こんな人におすすめ
Airbnbは他の人の家を間借りしたり、本来アパートとして貸出される場所を借りるので、ホテルで提供されるようなアメニティ、ルームサービス、清掃サービスなどは無いことがほとんどです。そのため滞在する時期、場所、Airbnbの質にもよりますが、基本的にはホテルよりも安価に滞在できることが特徴です。
キッチンが付いていることも多いため、部屋代を安く抑えられるだけではなく、自炊をガッツリすることで旅行中の食費を抑えることもできます。
洗濯機、乾燥機が付いている物件を選ぶと、滞在中に洗濯もできるため、長期滞在がしやすくなります。少ない荷物で旅行することも可能です。
旅先で人と交流したい方であれば、ホストと呼ばれる部屋のオーナーさんと仲良くなったりもできます。ただ、この点に関しては、Airbnbの物件にオーナーさんが住んでいる場合に限りです。前述の通り、最近では企業として複数のAirbnbを運営しているケースも多く、オーナーさんが物件に全くいない場合があります。
Airbnbはトータルの旅費を安く済ませたい人、長期旅行をする人、現地で新しい人間関係を作ってみたい人におすすめです。
Airbnbで出てくる用語
Airbnb上で使う独自の用語があります。これらを知っておくと、サービスがより使いやすいので、おさらいしておきましょう。
・ホスト
物件のオーナー/責任者で、滞在に関する連絡を取る相手です。
・ゲスト
宿泊者です。
・リスティング
Airbnbの物件です。
リスティングを探す方法
Airbnbのサイト(あるいはアプリ)に行くと、滞在する場所(ロケーション)、予定日、旅行者の人数で検索をかけることができます。予定に関しては、明確な日付を入力することもできれば、ざっくり1週間、1ヶ月などの単位で検索をかけ、1番安い時期などを探すこともできます。
滞在する場所に関しても柔軟に設定することができます。例えば、旅行の日程は決まっているけど、行く先を決めていない時などは、地域で検索することも可能です。そうすると、Airbnbで泊まりたいと思った物件がある場所へ行く、という逆から考えた計画もできます。
一旦、滞在する場所(ロケーション)、予定日、旅行者の人数の検索をかけた後、細かいフィルタで条件が設定できます。
価格帯、アメニティ、アクセシビリティ(段差がない玄関、手すり付きのシャワー等)など、欲しい条件を入れて検索することが可能です。
最近追加されたフィルターで「ゲストチョイス」と呼ばれる項目があります。特に「ゲストチョイス」はAirbnbでゲストから最も好評を得ている200万件の宿泊先のひとつであることを示しており、良い物件である可能性が高いです。
似たようなフィルターで「スーパーホスト」と呼ばれるものもあります。細かい条件はあるのですが、そのホストが得たレビューの総合評価点、4.8以上を維持できている人を指します。
必要な条件とフィルターを介すと、該当するリスティングが表示されますので、ここから好きな場所を選ぶ流れです。
世界一周中のマスト要件と、それらの確認方法
ノマドを夫に持つ、多少潔癖な私がリスティングを検索する際にマスト要件にしているのは以下です。
ビデオ会議が問題なくできるレベルのWi-Fi設備
ノマドとして旅をする場合に、インターネットは必須です。毎回、インターネットの設備を1番重要視しながら、滞在先を探しています。
リスティングによってはインターネットのスピードを明確に書いてくれている場合があります。このようなリスティングは信頼できます。
しかし、ほとんどの物件はWi-Fiを設備として記載していても、具体的な速度については言及していません。このような場合は、予約前にそのリスティングのホストに連絡を入れて、速度を聞くことをおすすめします。
私は大体このようなメッセージを送るようにしています。
なおAirbnbのメッセージ機能では、自動的に文章を翻訳してくれる機能がついているので、好きな言語でメッセージを作成しても問題ありません。
私の経験上、ホストが若い人、職業がエンジニアやIT関係の人、他の設備でNetflixなどのストリーミングサービスをテレビで見れることをアピールして言える場合も、かなりネットの速度が期待できる印象です。※特にオンラインのゲームを趣味としている人は期待できます。
また、リスティングのレビューにネットの速度や安定性について言及している人もいたりするので、レビューを読むこともおすすめします。
多くはないですが、メッセージで速度を教えてもらっても、実際に行ってみたら全く速度が出なかったこともありました。正直、行ってみないとわからないです←。
仕事ができるデスクの設置
リスティングによっては、デスクがない場所も多くあります。ガッツリPCで作業をする想定であれば、仕事ができるデスクを設けている部屋が必要です。
フィルターの1つに「仕事専用スペース」という項目があります。これにチェックを入れて検索をすると、デスクがあるリスティングが表示されます。
これに加え、リスティングの写真を確認し、本当に仕事ができそうかを確認することもおすすめします。
キッチン
今回の旅では自炊を基本としているため、キッチンは必ず必要です。キッチンの有無に関してもフィルターで確認をすることができます。
キッチンがあったとしても、そのほか調理に必要な道具や調味料があるかどうかも確認することをおすすめします。
リスティングページの「提供されるアメニティ・設備」で「すべてを表示」を選択すると、より細かいキッチン設備を確認することができます。
キッチン付きであれば、大体のリスティングで鍋、フライパン、皿、カトラリーなどはありますが、油、塩、こしょうなどの調味料は無い場合も多くあります。
海外では調味料のサイズが大きいことが多く、旅行中に購入するのも何だか勿体無いので、リスティングに完備してあると便利です。
近隣にスーパーがある
上記の要件と似ていますが、自炊のためにスーパーが近くにあると非常に便利です。しかし、Airbnbの仕組み上、予約が確定するまではリスティングの住所は分かりません。ただリスティングページの「滞在エリア」を見ると、大体の場所にピンが立ててあるので、Google Mapを併用しながら近隣エリアの確認ができます。
このマップにズームインすると、道の名前を確認することができます。地区の名前と道の名前を使いながら、Google Mapで照らし合わせると、リスティングの大体の場所が分かります。そうすると、近くにスーパーやランドリーがあるかを確認することができます。
洗濯機、乾燥機の設置あるいは、近隣にランドリーがある
長期の旅行になると、ランドリー機能は非常に重要です。
洗濯機、乾燥機があるかどうかはフィルターを使い、探すことができます。
リスティングページの「提供されるアメニティ・設備」で「すべてを表示」を選択すると、ランドリーの細かい条件を確認することができます。
基本的に「有料」「建物内」と書いていない場合は、無料で部屋内にあるはずです。
滞在する国によっては、多くのリスティングで家に洗濯機、乾燥機を置いていないケースがあります(例えばメキシコがそうでした)。カルチャーとして外のランドリーを使用する国では、これらを必須条件にしていると、良いリスティングが出てきません。
仮に洗濯機、乾燥機が無い物件であれば、リスティングページの「提供されるアメニティ・設備」の「立地の特徴」で近場のコインランドリーと記載されていれば安心です。
長期の旅行で、いずれの条件も満たしていない場合は洗濯をするためだけに大移動をする必要があり、かなり面倒です(経験あり)。
禁煙、アメニティのタオルがある
これは完全に私の潔癖による要件です。
禁煙の有無については、フィルターで検索をかけることができます。
タオルをはじめとしたアメニティは、リスティングページからの確認です。
タオルが何枚あるかなどの細かい情報は記載されていないですが、今まで滞在したリスティングでは、必ず人数分のタオルが準備されていました。良いリスティングだと、追加で数枚置いてくれている場所もあります。
石鹸、トイペ、シャンプーなどは置いていないリスティングも割と多いです。現地購入する想定でいると、よりリスティング自体の質重視で探すことができます。
ハウスルールが厳しすぎず、甘すぎない
各リスティングには、ホストが定めたハウスルールというものが存在しています。これらのルールは、ホストとゲストが気持ちよく時間を過ごせるように定められています。
ゲストが不利になるようなルールを見たことは無いですが、あまりにもルールが多いと窮屈に感じるので、ハウスルールの内容は必ず確認するようにしています。確認する方法は、リスティングページ下部へスクロールし「留意事項」のハウスルールから「もっと見る」をクリックします。
ここにチェックイン・チェックアウトの時間をはじめとしたルールの記載があります。この中の「その他のルール」にそれぞれのホストが定める更に細かいルールがあります。
このリスティングで特徴的だったのは、リサイクルに関するルールです。生ゴミは庭にあったコンポスターに入れることになっていたり、掃除をする際には強い化学的な石鹸を使わないことになっていました。この程度であれば簡単に守れますが、リスティングによってはもう少し厳し目なルールが設定されている場合もあります。
繰り返しになりますが、基本的にゲストを困らすようなルールはないです。しかし、それらが自分たちにとって許容できるものかどうか、は確認したほうが良いです。
逆に、ハウスルールが無さすぎるリスティングも要注意です。特に、同じ家の中の他の部屋に自分たち以外のゲストも滞在するようなAirbnbであれば尚更です。
ハウスルールが無い物件は無法地帯になります。またホストも細かいことを気にしなすぎて、ゲストのケアをしないし、物件も整理整頓されていない傾向があります。
レビューが概ねポジティブであり、清潔レベルや虫の発生に関する悪い記載がない
リスティングページ下部にレビューが表示されています。新しいリスティングから表示されていますが、「レビューをすべて表示」から、なるべく多くのレビューを確認することをおすすめします。
また、各レビューは日本語に翻訳することも可能です。レビューに記載さている内容を検索することもできるので、私は「internet(インターネット)」「bug(虫)」「dirty(汚い)」みたいな自分に関係しそうな言葉を検索し、過去のレビューで触れられていないか確認しています。特に虫。
あくまでも肌感覚ですが、ある程度しっかりとメンテナンスされていて、気持ちよく滞在できるAirbnbは総合スコアが4.7以上です。しかし良いリスティングである分、値段も高いかもしれません。
その他、良いリスティングを見つけるポイント
ちゃんとした写真がある
まともなAirbnbは、写りが良い写真が多いです。滞在先のすべてがわかりやすく見えるような写真を、複数枚準備しています。
びっくりすると思いますが、写真を数枚しか載せていなくて、かつガラケーでジャンプしながら撮ったんか?と思うような画角で低画質の写真を載せているリスティングも割とあります。
見た目から「泊まりたい」と思えるリスティングは、良い物件である可能性が高いです。見た目がすべて、といっても過言ではありません。
ホストページで見る評価が全体的に高い
リスティングページ下部にホストの情報があります。ホストの写真アイコンをクリックすると、そのホストが持つ他のリスティングのページ(もしあれば)と、すべてのリスティングに対するレビューを確認できます。
ホストの評価が高い=ホストが持つすべてのリスティングを総合した評価です。いろんな物件で評価が高いホストは、信用できますし、リスティングの質自体も良いです。逆に、リスティングによって評価が上下しているホストは要注意です。
リスティングを予約する方法
気に入った物件が見つかったら、チェックインとチェックアウトの日付および、宿泊人数を入力して「予約する」をクリックします。事前にホストへ連絡をすることは、交渉事項がない限りは不要です。
合計金額には、宿泊費用、清掃費用(あれば)、税金(あれば)および、何かしらの割引(あれば)が反映された状態で表示されます。
何かしらの割引と書きましたが、ホストによっては、長期滞在者を増やすべく、週割や月割を導入している場合があります。そのため基本的には長く滞在するほうが、お得に泊まることができます。また、ホストと個別に交渉することで、少し値段が安くなったりもします。
予約後は、Airbnbのプラットフォームにあるメッセージ機能でホストとやり取りを始めます。ホストによってはWhatsappなど、外部のアプリで会話ができるように電話番号を渡すケースもあります。それに応じるかどうかは人それぞれですが、Airbnbからは、ホストとのやり取りをAirbnb上で行うことが推奨されています。
私は、基本的なやり取りはAirbnb上で行っています。そして念のため、Whatsappにも登録をしておいて、トラブル時にすぐコンタクトが取れるよう準備しています。
備えあれば憂いなし。トラブルが起こった際の解決方法
いくら気をつけて予約したとしても、何らかのトラブルが起こる可能性は高いです。何かが起きた場合は、まずホストへ連絡します。
仮にホストと連絡が取れない場合や、ホストと問題を解決することができず、第三者(Airbnb)の仲裁が必要な場合はAirbnbのプラットフォーム上からAirbnbへ連絡を取ることが可能です。
Airbnbのカスタマーサポートは自分の居住国に紐づいているのか、私が問い合わせると必ず日本のカスタマーサポートにつながります。時差の関係からタイムリーな返信をいただくことは難しいのですが、日本の日中時間(土日含む)になると必ず丁寧な返信がきます。本格的な仲裁が必要になったのは1度のみでしたが、ホストとゲストに対し公平かつ迅速なサポートをいただくことができました。
Airbnbの仲裁が必要だったケースに関してですが、AirCoverと呼ばれる仕組みが適用されるか否かの判断をしていただくために、カスタマーサポートとやり取りをしたことがありました(AirCoverに関する公式サイトはこちら)
予約や滞在中に出てきた深刻な問題で、ホストが問題を解決できない場合に金銭的な補填をいただける保険みたいな仕組みです。
詳細については公式サイトをご覧いただきたいですが、仮に何か問題が発生した場合に取るべきアクションをまとめると、以下3点です。
各リスティングの責任を持つのは、あくまでもホストです。基本的にホストは親切なので親身に対応してくれますが、全員がそうではありません。正直にトラブルや、嫌だったことを伝えるのは気が引けることもありますが(特に長期に滞在する予定だと、その後の関係も考えて言いにくいこともある)、自分の身を守ることを1番に考え、早く動きましょう。
知っておくと便利な機能
好きなリスティングをまとめて保存する
リスティングページの右上に「シェア」と「保存」というオプションがあります。ここで保存を押すと、お気に入りフォルダを作り、保存することができます。複数のリスティングを同じフォルダに保存することが可能です。
お気に入りフォルダに保存しておくと、このように気に入った物件を一気に確認することができます。すべての物件を地図上でまとめて見れるので、位置関係もわかり便利です。
リスティングを共有する
リスティングページの右上にある「シェア」を押すと、共有用のURLを発行することができます。
また、先ほど作ったお気に入りフォルダごと共有することも可能です。フォルダの右上に上向きの矢印があるので、それをクリックします。
オンラインドキュメントと同様、URLを知っている人がフォルダを確認できるか、誰かをフォルダに招待することができます。
2人以上で旅をしている場合は、フォルダで共有すると相談がしやすいのでおすすめです。
さいごに
Airbnbは、前田家の世界一周(noteでまとめているマガジンはこちら)でとっってもお世話になっているサービスの1つで、大好きなサービスです。
Airbnbのおかげで安く旅ができているだけではなく、素敵な人と出会えたり、激かわな猫様やパグくんと戯れることもできました。
旅行の思い出を、より深く刻んでいけているのもAirbnbのおかげです。皆さんもAirbnbで素敵な旅をしてください!
\私はこんな人です/
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