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長崎の福祉が楽し熱かったお話 ~その1~

サバティカル休暇の最後の週は長崎県の福祉事業所巡りでした
目的は、共生社会への鍵を握る福祉第2世代の方々とつながること
ながよ共彩会の貞松業務執行理事にアレンジいただき、
EMS同期の柿田さんを道連れに回りました

“福祉第〇世代”というのは、松村の造語です
“福祉第1世代”は、日本の現在の福祉を作っていただいた方々で
制度がないときから、自らの想いで1から福祉を創り上げられ、
この方々なくして今の日本の福祉は無いです

第1世代のイメージは、
固い信念と協力なリーダーシップで、多くの人を巻き込みながら
自らを犠牲にしてでも支援対象者のために尽くされた方々

一方、第2世代は、
共生社会への意識がより強く、第1世代の築いた福祉社会を土台に、
マーケティング的、ビジネス的な発想を持ちながら、
地域住民などさらに多くの人々を巻き込み始めた人たちです

どちらが良い悪いというものではなく、それぞれが時代に合った形で
福祉にかかわられているのだと思います
ただ、第1世代の成功体験が、共生社会実現の足かせになってしまっている面もあるように感じています(気を悪くされた方ゴメンナサイ)

長崎県では、福祉第2世代の方々がつながって、
一般社団法人まで作られていると聞いたので、
新しい福祉社会のヒントを求めて長崎へGO!

社会福祉法人 ながよ光彩会

最初に訪れたのは、
長与町にある社福ながよ光彩会の特別養護老人ホーム かがやきへ
・オムツと消毒薬の臭い全くなし
・ベッドセンサーで脈拍と呼吸数を計測し、睡眠状態の把握、
  それをクラウド共有しており、夜勤も一人じゃない状態を作っている
 (主治医やリーダーも自宅から見れる)
・メチャ広い防火エリアを確保
・飼いヤギの成長と、赤ちゃんボランティアで、年月の移り変わりを感じてもらってます
などなど
そして、おしゃれな地域交流センター「み館」へ

み館2

ここでは、認知症の方々のリアル探偵ゲームをされるそうです
探偵は小学生で、事前にそれぞれのお年寄り(認知症をお持ち)の特徴をインプットして街中にでて、お年寄りを見つけ出してもらいます

<松村感動>
障がい者や認知症の方々と地域の方々の交流や相互理解が大事だと言われているが、双方が楽しんでそれを行っているのはすごい
(今度、実際を見てみたい)

社会福祉法人 清心会

続きまして、
長崎市にある社福清心会の特養と老人ホームへ、
寺澤経営企画室長にご案内いただきました
老人ホームの名前が「金木犀」
ん?下河原さんのところは銀木犀か
特に関係はないそうです

訪れてみると、施設内の表示板は絵
食堂やお風呂もそう、階段も。何と床屋までありました
認知症の方々に心配りがすごい

金木犀床屋

フロアごとに壁の色が違い、
好きな色のフロアを指定する利用者さんもいるそうです
また、書斎じゃなかった談話室もきれいな蔵書があり、
一番人気は長崎市の歴史写真集だそうです
ナースコールもタブレット
こちらがなんと、初期費用ナシ、毎月10数万円の家賃
ホンマかいな!住みたい

これを実現できているのは、老人ホームに、
定期巡回型訪問サービス事業を組み合わせているから

<松村感動>
一つの福祉サービスだけをやるのは、経営的にも厳しいし、
利用者さんのニーズも満たしにくい、組み合わせて両方を実現するのがすごい(これは、今回訪れたどの団体でも感じたこと)

L VILLAGE

そして、寺澤氏と石丸氏(次回登場)が共同代表をつとめるL Village(大村市)へ
アート系のB型就労継続支援事業所です
今は、ソフトで絵を描く時代、それを手提げ袋やTシャルに
クオリティがメチャ高い、絵でも衣類でも普通に売れますね

画像3

同じ建物の1階には商品化したものを販売する別の事業所(A型)があり、
そこが施設外就労先にもなります

<松村感動>
法人経営層がつながるだけでなく、コラボ事業まで生みだしているのはすごい。理想が共有されているからできるんでしょうね

「すごい」としか言えない自分の語彙力に落胆しますが、
まだまだ続く長崎めぐり
長くなりますので、ここで切ります
次回は、佐世保の農福連携やアート系事業所、そして崎戸の隠れ家です
乞うご期待

その2に続く

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