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読書感想文の感想文

最近はますますご活躍の編集長、いおりさんの記事より。

記事中に登場した「古賀史健」氏の著書は、私の「買いたいけれど予算がない=購入予定リスト」(実はかなりある😅)の1冊ですが、ますます「買いたい」欲に火がついてしまいました(笑)。

1.自分が読者だったら?「自分の文章、おもろいわ~」と思える文章を書こう~より

こちらのパートは、同業者の端くれとして、私も肯けるところです。
実は、「ライター」が書いた文章でも「明らかに読者ウケ(もしくは編集者ウケ)を狙ったのか」「自分が書くこと自体を楽しんだのか」、割とはっきり分かるんですよね。
noteは特にその傾向が顕著だと思います。

私が考える「良い文章」とは、両者のバランスが取れている文章。
前者だけだとあっさりしすぎて内容が頭に残らないし(案外多いです)、後者だけだとはっきり言って「くどすぎて、読みにくい」。

いおりさんを始めとして、やはり編集者・ディレクターの方々の文章は、このバランス感覚が絶妙と感じることが多いです。
多分、無意識レベルで自分の文章を客観視する習慣が身についているのだと思いますが、それでもなお、自分らしさを残している文章が多い。
そんなわけで、文章のジャンルを超えて私が編集者・ディレクター視点を大切にしている理由でもあります。

2.取材やヒアリングで「ここがポイントだ!」と、熱い情報かどうか判断できる人は、書くのが上手い~より

こちらは、私がこれから学ばなければならないところ。
Twitter上で私が「インタビュイー」候補者に挙げた方々の中には、地元での著名人(菊池奈穂さんなど)も含まれていて、「知名度が高いから難しそう」と言われたこともありますが、ところがどっこい。
彼女のブログを丁寧に読むと、地元メディアが触れていないトピックや問題点もちゃんと書かれているのです。
実現するかどうかはともかく、私も切り込んでいくとしたらその方面からの切り込みになるでしょうし、むしろ、全国向けに発信するのだったら「ピザ」や「ワッフル」を売る人としてではなく、地域のオピニオンリーダーとしての顔を伝えることになるでしょう。
(もちろん、ピザやワッフルには興味津々ですが笑)

私が「地元メディアでも取り上げられている有名人」なのに、まだ切り込む余地があると考えている点は、ここにあります。
他の候補者の方々も同様で、地元のYouTuber(たんどぅさん。この方も知る人ぞ知る有名人)の方に取り上げられた方も含まれていますが、動画だけでは語られない事柄について、丁寧に深堀りしてみるのも腕の見せどころ。

いずれにせよ、インタビューの談話は最も情報価値の高い「一次情報」。既存の記事の二番煎じを作っては、価値が薄れるのではないでしょうか。

3.書くなら「乱読」しまくれ!~より

これは、私にとって嬉しいポイントでした😄
私自身は、小難しいところでドラッガーの「マネジメント」、Web記事でなら「東洋経済オンライン」などから、ライトノベルや「デイリーポータルZ」(実は大好き)まで色々読む乱読派(笑)。

後者は「意識高い系」からするとややもすれば格下に見られがちですが(苦笑)、よくよく文章を観察すると、緻密な計算が散りばめられています💗
ただのエンターテイメントとして読んでいた頃には気づかないポイントもあるので、「あまりジャンルにこだわらずに広く読む」というのは、私も大切だと感じます。

4.良い文章を書きたければ、添削(編集)しまくれ!~より

こちらはほぼ未経験ですが、少し近いジャンルとしては、かつて手掛けていた「リライト」でしょうか。
仕事として受注する場合には、他人の書いた文章をリライトするのが基本なので、自ずと「客観性の確保」「情報の取捨選択」などのスキルが必要になります。
だから「リライトだから簡単にできます」なんていう文言を見かけるたびに、「リライト舐めんじゃね~!」と密かに毒づくことも……。

また、1回だけ、とある方の「DMメール」に注文を付けたこともあります。
文章としてはきれいにまとまっていたのですが、それ故に引っかかりの少ない、優等生的な文章なのがどうにも引っかかっていたんです。
専門的に言えば「訴求力に欠ける文章」とでも言うのでしょうか。

そういえば仕事として「添削した」のは、塾講師で「生徒たちの作文」を全員分(40人くらい)やった経験がありました。
それこそ、「お手本にしたい文章」から「突っ込みどころが多すぎて採点できません💦」という文章まで幅広く見ましたが、両方の文章を見ないと、採点基準が見定めにくいと感じました。

いおりさんが仰るように「他人の文章を添削する」と、自分自身のスキルアップにもつながりますから、私も早く「添削側」を経験したいですね。

5.やはり「編集者に赤入れしてもらう経験」は大切

古賀さんの著書をまだ読んでいないので完全に欄外のトピックですが、やはりKindle出版を含む商用ベースに乗せるならば、「編集者に赤入れしてもらう経験」は積むべきだと思います。
noterの間でも話題になるKindle出版については、以前自費出版をテーマにした記事のリライト案件を引き受けたことがあるのであらましは知っているのですが、やはり「売れない」という作品は「共感性に乏しい」と感じることが多いです。
自費出版の欠点でもあると思うのですが、編集者がつかなくても出版できてしまうので(末吉先生のエッセイは、出版時にはさすがに編集者がいらっしゃったようですね)、やはり「バリバリの主観に基づいていて、読みにくいな~」と感じることがほとんど。

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そんなわけで、「俯瞰的視点を持つのも大切」ということを、改めて問いかけて下さったいおりさんの記事のご紹介でした。






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