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武谷剛介氏の実像

ご子孫の方の快諾を得ましたので、「直違の紋に誓って」の主人公である、武谷剛介氏の肖像画を引用させていただきます。

こちらの肖像画は博物館に展示されているのではなく、ご子孫の方の家庭で大切に保存されているもの。
この小柄な体で戦場に立ったのだと思うと、感慨深いものがあります。

左肩には、ばっちり直違紋の肩章が。

なお、肖像画のモデルとなったのは、剛介氏の孫に当たる方(私の知り合いの方のお父様)。
11歳のときに映画関連(昭和14年)の撮影に応じたものでしょうか。出陣当時の剛介の服装を再現されたのだそうです。

画像出典:2018年7月 広報にほんまつ

※確認したら、広報にほんまつでも「孫が14歳のとき」となっていますが、正確には11歳のときの写真だそうです。

ですが昭和4年生まれの方と、安政2年生まれの剛介氏では、大分世代に差がありますから、剛介氏の14歳のときとお孫さまの11歳のときでは、体格にさほど変わりがないかもしれません。

グラフ出典:学校保険統計調査より

一方、こちらは晩年の剛介氏。右から2番めの方です。

画像出典:写真集明治大正昭和二本松 : ふるさとの想い出99

戊辰戦争の生き残りの方々。
左より、佐倉強哉きょうや氏(戊辰当時19歳)、小川又市氏(同17歳)、武谷剛介氏(同14歳)、成田達寿氏(同13歳)。
大正6年9月15日に行われた、「戊辰五十周年記念式典」にて。

同年代の中でも剛介氏は、かなり小柄な方だったことが伺えます。
出征当時の身長は、145~150cm位だったのではないか?というのが、私の推測。
剛介氏から見たら、今の私は大女の部類ですな💦
(160cmくらいなので)

ここで、どうして「肖像画」を持ち出したか。
それは、著作権協会様の記事を通じて、「白虎隊記念館の家老肖像画」を巡る問題を知ったためです。

うーん、白虎隊記念館の方も、素直に事実をお伝えすればよかったのに。
ご遺族(ご子孫)の方も、情報公開をされて嬉しい場合と、そうでない場合がありますよね。
やみくもに宣伝をすればいいというものでもないのだと、私は考えています。
外部の人間が口を挟むことではないかもしれませんが……。

昔は「肖像権」「人格権」なんて気にしなかったでしょうから、このような事態になったのでしょうけれど、やはりご子孫にすれば、「粗末に扱われた」という不快感は残ったでしょう。

そんなわけで、この「剛介少年」は、ちゃんとご子孫の方の同意を得て、公開しております。
この少年が、どのような経路を辿るのか。
肖像画でイメージを膨らませつつ、楽しんで頂けましたら、幸いです!


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