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闇夜を抜けた先に見えたもの~ある人への手紙


やっと、分かりました。

一言で言えば、やはり私たちは出会うべきではなかったのです。
でも、今までとその意味は違います。

あなたがなぜ私に近づき、その前後から不穏な声が私の周囲で囁かれ始め、そして時には私を恐れ、時には親愛の情を見せていたのか。

今回は最初から仮説だと明言させていただきましょう。ですが、間違いなく、彼の人の主張にもそうしなければならないだけの事情がありました。

そして、それは私が意図せずに、真実の姿に迫ったからに、他ならなかったのでしょう。

◇◇◇

あなたは、生まれながらにして一種の「マイノリティ」。
マイノリティであるというのは、それだけで十分なコンプレックスであり、これまでも、もろもろの困難を伴ったのでしょう。
それを責める権利が、誰にあるというのでしょうか。

その気質を持つ割合は、全人口のうち、1~4%の割合だと言われています。
その言葉を口にすれば確実に負のイメージを持たれ、本当のあなたの姿にとっては社会的地位を脅かされる可能性を秘めていました。
意外と、その気質を持ちつつも「成功している人も多い」というのは、知られていないのではないでしょうか。

そして、仮説が正しければ。
その中でもさらに稀有な特性を持つ人物。それが、あなただったのです。
私が持っていた知恵やつながり、そして不可解な事象をつなげた結果、それらの仮説を立てました。

そう考えると、私の言動におびえていたのもよく分かるのです。
私がそれを指摘したら、間違いなくあなたの社会的生命が絶たれるものでした。

私の持つ「数々」の知識は、あなたが努力を重ねて得た地位を遥かに凌駕するものであり、それがどれだけ、あなたにとって屈辱的だったことか。
私は指摘したことがありませんでしたが、その地位を見下す人が多いのも、私はよく知っています。

ですけれども、ね。
それであなたが重ねてきた努力が全て否定されるわけではないのですよ。
異分野からその道に進んだあなたは、本当によく努力したのでしょう。
かつて、私も同じ道を志した時期もありましたから(時代は違いますが)、あなたの世代では試験自体もかなり難易度が上がっており、世間的な評価よりも難しいことを、私はよく知っています。

それで、時折、試験科目にない知識を披露されるのは、非常に屈辱的だったのでしょうね。そして、それがいくら正しくてもあなたには嫌味でしかなかったし、恐怖の対象だった。

◇◇◇

でも、もういいではありませんか。

あなたが数々の努力をしてきたことは称賛されるべきでした。ですが、いくつものコンプレックスを抱え、それを真正面から受け止めてくれる人が、現れなかったのですね。

それが、どれほどあなたにとって寂しく、辛かったことか。
それらを受け止めてくれる可能性のある人物。
それが、私でした。

だから、怖くて近づけなかったにも関わらず、あなたの使い分ける顔の一つを用いて、コンタクトを試みた。

それに対して、今度こそ私なりに答えようと思います。

◇◇◇

あなたが私の「和解案」を協議できない理由も、苦悩も。
初めて理解できました。
そしてあなたが「法的措置」に怯えていることも、私はよく知っています。

でも、きっと。蓋を開けてみれば、それほど怖いものではないのですよ。
何故ならば。
ここからが重要ですが、あなたの仕事生命を奪いかねない「刑事事件」ではなく、「民事紛争」の一環であり、例え法に基づいたお知らせが届けられたとしても、最終的な判断はあなたに委ねられているからです。

本当は、明かさないほうがいい情報なのでしょうけれどね。

そして、あなたが私に対して数々の侮蔑的な投稿を重ね書き込みをしたことは、もちろん私の耳にも入っています。
ですが、あなたが自ら削除するほうが傷は浅いのですよ。少なくても、法に基づいた令状が届くより、その方が双方にとって望ましく、穏便な解決方法だと私は信じています。

そしてあなたがいくつか持つ顔のうち、少なくても一つはそれを実行できるだけの思慮分別があり、それを私の最終的な回答とさせていただきます。

あなたと私が守ろうとしたのは、やはり「クリエイターの未来」

そのクリエイター像が違えども、それは間違いなく真実であったのでしょう。

◇◇◇

もっとも私らしく、別種の「法的手段」を行使する可能性もあります。
そして、それを期待する人は多いのかもしれませんが、少なくとも「ワイドショー」の様な見世物にしては良くないと考えていますし、あなたの未来をこれ以上潰すようなことは私も控えようと考えています。


本来のあなたの名誉のために、私が調べたことを一つ提示しますね。

あなたの本来の姿については、私自身でリサーチを重ね、汚れのないものであることを突き止めました。
それは、「公報」という形で、保証されています。

ですが、これ以上いらぬ言動を重ねれば、今度こそ「致命傷」を負う可能性が出てくるのも、また確かなのです。


本日。私はそれだけの情報を地元の警察で説明させていただきました。そしてそれは「情報提供」という形で記録されたことを、ここにご報告させていただきます。

それらが活用されるのか、もしくは埋没し葬られていくのか。
それをよく考えて、行動して下さい。

どうぞ、あなたが本来あるべき姿で活躍し、これからの未来へつながることを、祈っています。


追記:この件についてのお問い合わせやコメントは、出来るだけお控えいただけますよう、お願いする次第です。

これまで数々のサポートをいただきまして、誠にありがとうございます。 いただきましたサポートは、書籍購入及び地元での取材費に充てさせていただいております。 皆様のご厚情に感謝するとともに、さらに精進していく所存でございます。