見出し画像

いい加減、「敵を作って自己正当化」の手法は止めませんか?

なかなか小説が進みません。
原因は分かっています。
明治編の西南戦争における「別働第三旅団」の実態の特定が複雑過ぎて、まだ登場人物を動かせないから(・_・;)

現在メイン史料として使っているのが「征西戦記稿」という西南戦争の史料なのですけれど、基本的に「オール漢語調」。
例えば、2/19の抜粋記録は、こんな感じです。

天陰寒甚
征討ノ詔ヲ下シ有栖川親王ヲ総督ニ任ス
谷少将ノ書陸軍卿ニ至ル
十四聯隊ノ半大隊小倉ヲ発ス
熊本城出火

出典:征西戦記稿

これでも抜粋記録なので、抜粋記録から別働第三旅団(警察官だけで編成された部隊で、西南戦争の政府軍の中では、やや特殊な位置づけです)の動きを特定し、さらに部隊の動きや戦局に合わせてストーリーを組み立てることになるでしょう。

まあ、本当の意味で「国語力」&「教養力」がばっちり求められるわけで、なかなかに頭脳的にもしんどい(苦笑)。
史料読解→ざっくり現代語訳→小説に落とし込む、という流れになるので^^;


で、まだ出来上がってもいないのに何でわざわざこんな事を書いたかというと。
さすがに、「いい加減そういう真似は止めたら?」と思う出来事があったわけで。

個人の作品について、私自身は滅多に批判的な事は書きません。
ですが、春先に一方的に私的な会話をネタにされ、それを「自分の言い分の正当化」のネタに使われた件については、怒りが消えたわけではありません。ただ、延々と繰り返すと泥沼化するのが目に見えていたので、極力やらなかっただけです。

それでも、私が関わりを絶ってからもその人が同じようなトラブルを繰り返してるのを目の当たりにして、「何だかな~」と思った次第です。

きつい言い方になりますけれど、自分が同情心を引くことでしか耳目を集められないというのは、所詮、それだけの力量しかないということです。
で、久しぶりに投降を見たら別の人をネタにして、同じようなことをやっていることに、「いい加減にしろよ」と。
もう、二度とその人を庇い立てするつもりはないですけれど。

私がクリエイター名を出さないのは、一応かつて付き合いがあった人でもあり、共通フォロワーもまだいることからの、せめてもの情けです。

「強いて敵を作らねば、己の正当性を誇示できないということでしょうか」
 思わず、皮肉が口をついて出た。
「そうだ」
 野津は、剛介の言葉を否定しなかった。
「それが、戦の始まりの本質であろう」

出典:執筆中の下書きより

現在執筆中の自作の中で、主人公(旧二本松藩士)と、かつての敵である薩摩の人間、野津大佐に言わせた台詞です。

このパートを書いた時には、ネットを一切遮断して手許にある情報から書き起こしたのですけれど、それで正解だったかもしれません。
史実にはない(というか多分ありえないでしょうけれど^^;)、小説というフィクションの形を借りたワンシーンではありますが、何だか、自分で書いていながら、身につまされました。


まあ、今取り組んでいる作品は大作ですし、内容の重さからしても、周りの感情に振り回されないのが一番というのを、感じた出来事でした。

 これくらいの物が書けるようになってから、人の事を批判しろよ……と、ちょっぴり思ったりして(苦笑)。

©k.maru027.2022

#エッセイ
#批評



 


これまで数々のサポートをいただきまして、誠にありがとうございます。 いただきましたサポートは、書籍購入及び地元での取材費に充てさせていただいております。 皆様のご厚情に感謝するとともに、さらに精進していく所存でございます。