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自習句~桜

本日のお題は「初花」。
ですが、ちょっと一休みして自習句を上げさせていただきます。

さて、俳句幼稚園に入園後。少しは進歩したでしょうか。

楽翁の民ら遊べや紅枝垂
(らくおうのたみやあそべやべにしだれ)

【季語】:紅枝垂
これは、少し解説が必要かもしれません。
写真に写っている枝垂れ桜は、「楽翁桜」という名前がつけられています。
福島県白河市にある「南湖なんこ公園」にある、南湖神社にある名木です。
楽翁についてですが、寛政の改革で有名な松平定信公の雅号です。

どうも、歴史では悪者にされがちですが(苦笑)、白河では今でも名君として語り継がれています。
その定信公が「武士も民も、身分を越えて皆が遊べるように」と整備したのが、南湖公園。
そんなわけで、定信公の願いをそのまま句にしてみました。



花見山星霜ふりて桃源郷
(はなみやませいそうふりてとうげんきょう)

【季語】無季語
一見、季重なりしまくりの句ですが、実は無季語です。ですが、「無季語なのに、春っぽい」と思いませんか?
これは、狙ってそうなったのではなく、本当にたまたまです。
花見山を、17字に閉じ込めるのはなかなか難しかった^^;
というわけで、無季語・字余りの句です(苦笑)。

花見山自体は、全国でも有数のお花見スポットですから、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

70年以上、四代に渡って守られてきた花見山。
震災などもあり、多くの苦難を経て守られてきた絶景でもあります。
写真は、10年以上前に撮影したものですが、「花曇り」というか、時折小雨のぱらつく天気でした。
幾年もの年月や多くの人の手。
それらすべてがあってこそ、普通の花卉かき農家の庭園が、全国的にも著名な桃源郷へ変貌していったのかもしれません。
「星霜」の後は「降りて」でも「経りて」でも、お好みで。


そんなわけで、本日の「初花」を受けて、桜をテーマにした自習句を上げさせていただきました。

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