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歴史は誰のもの?

ツイッター経由で気になる記事を見つけたので、ピックアップしてみました。

私自身も、やはりツイッターで「自称歴史の専門家」(A氏とします)に、ある日突然A氏のブログで名指しで非難され、かなり嫌な思いをしたことがあります。
そんな経験を踏まえて、山田氏の意見に全面的に賛同致します。

詳しくは、山田氏のTwitterの一連のリプを読んでいただきたいのですが、至極真っ当なことを仰っています。

概要

簡単に述べると、土浦市立博物館と、同市藤沢に住むH氏が、「山の荘」という呼称を巡り、論争になっているというもの。
H氏は11回博物館を訪れ、館長や学芸員に対し、自分の主張を展開したとのこと。さらに、文書による回答を要求されたため、博物館はこれまでの見解をA4版の回答書にまとめ、最後のパラグラフで論争の打ち切りを伝えたそうです。

見解

山田氏は、はっきりと「学術論争は学術論誌などでやるべき」と述べています。
私は学会発表などはやったことがありませんが、これは、歴史学だけでなく、一般論として当然の意見だと感じます。少なくとも、法律学の世界でこんな無理強いをしようとするのは、見たことが……ありますね(苦笑)。
よくある、「言論の自由」と称して、誹謗中傷やスパム行為を繰り返す人々のことです。

そもそも、博物館に11回通って「専門家」というならば、私だって地元の博物館にそれくらいは通っていますよ^^;
→「泪橋」のリサーチのためにせっせと博物館に通い、博物館の人に顔を覚えられ、あまり利用されていないであろう博物館の図書室に入り浸っていましたし(笑)。

ただし、学芸員の方の知識はやはり参考になることが多いですし、そもそも業務の邪魔にならないように、静かに閲覧しています。(当然ですが)

私が多少歴史に詳しいと言っても、やはり考古学や歴史の知識は学芸員の方々に及ぶものではないと感じます。一応学生時代、考古学は履修しましたが……。

本来の私の専門は法律ですが、このH氏の場合、学術論争そのものが問題なのではなく、H氏のやっている行為自体が、単なるクレーマーにしか見えないというのが、私の見解です。
本質はクレームにも関わらず、正当な手順を踏まずに論争を吹っかけて、博物館の業務に支障をきたしたのが、問題ではないでしょうか。

却って歴史離れを招くのでは?

Twitterでも、たまに「妙に自説の歴史観にこだわる人」に出会うことがありますが、あまり自論を押し付けると、それは学術論争ではなく単なる「社交マナーの問題では?」と思うのですよね。
結局、正確な歴史というのは、過去にタイムリープしてみないとわからない・証明できない事柄も多いものです。
今、話題になっている邪馬台国などは、最たるものですね。

これが長く続いてきた「邪馬台国論争」(北九州説VS大和説)に終止符を打つかどうかはわかりませんが、少なくとも、上記のような「専門家」が自説を押し付け、しかもあまり事情に精通してないライターに書かせたというのは、まずいのではないでしょうか。

このような「私欲に満ちた行為」(土浦市では、既にクレーマー認定しているようです)の「自称専門家」の身勝手な振る舞いこそが、多くの人々の歴史離れを招くのではないか?
私は、そう思うのですが……。

#エッセイ
#歴史
#学術論争
#誹謗中傷
#博物館

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