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8月19日 金曜日
一度起きてしまうとなかなか眠れず、窓の外から聞こえる音を聞いていた。
車のドアを閉める音と夜風に深夜のドライブがしたいと思った。
どこにいくでもなく、ただ走るだけのドライブ。外れにある24時間営業の煤けたコンビニで休憩して、また車に乗り込んで走りだす。朝日を見るために海沿いに車を停めたのにそのまま寝てしまったり、朝日を見ずに帰って眠ったりしてもいい。夏と夜と車にはロマンがある。気温も涼しくて好きな時間に好きな場所へ行けるのだ。ロマンだなぁ。
かくいう私は車を持っていないしなんならペーパードライバーだ。助手席にへばりつくだけの妖怪である。
夜は魔境だけれど、拠り所も居場所もきっと夜にある。夜遅くまで空いている喫茶店で飲むアイスコーヒーはありえないくらい美味しいし、夜に食べるパフェの、眠さと甘さが交互に来る感じがたまらなく美味しい。
大して悩んでいないなら夜は眠ったほうがいいけれど、その夜の暗さくらい自分の心が翳ってしまったときには、思い切って溶け込んでしまってもいい。
朝にも昼にも居場所がないんだから、それくらいはしてもいい。たぶん。
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