名無し

丿貫

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最近の記事

一生一人でいたい

「一生一人で居たい」 誰かとしばらく一緒にいた後、そう思う。 しかし時間がたってずっと一人で居ると結婚したいような気持がわいてくる。 そして恋愛をしてみて何となく上手くいかず噛み合わずそしてある時、決別する。 そんなことをもう永遠繰り返している。 たぶんこれが私の運命なのだろう。 要するに本心は誰かと一緒になどいたくないのだ。 だけれども自分にとって都合のいい寂しかったりつまんなかったりするときだけ誰かと一緒にいたいように思うのだ。 そんな本音を口に出さなくてもたぶん自分の

    • もやもやしてたのしくない君たちへ

      君たちは、たぶん今もやもやとした。なんだか楽しくない、何を食べてもおいしくない、友だちといっしょにいてもたのしくない。そんなこころのなかにもやもやをもっているんじゃないかな? そのもやもやはどこからくるのだろうか? 友だちとケンカしたからだろうか? テストでいい点がとれなかったからだろうか? お父さんお母さんにおこられたからでしょうか? いいえ、ちがいます。 そのこころのもやもやは君たちが君たちの自分のこころが作っています。なぜこころはそんなもやもやを作るんでしょうね

      • 大きな流れの前に

        最新の歴史研究を見ると強いとされ最強のように語られていた軍隊や国家が指導者の手違いや判断ミスによって敗北しその最強の国家や軍隊が滅亡したという通説が誤りであって根本的にその指導者が判断ミスや手違いをしなくても結局はその国家や軍隊は敗北したであろうと言う研究結果を見ることが多くなった。 私たちは歴史に物語性を求めてしまう、であるがゆえに私たちはその物語上の最強が敗れたことを受け入れられないケースがある。しかし実際の歴史はシャーレの中の二つの細菌がどちらが劣勢でどちらが優勢であり

        • 料理は勘で失敗し時間を見て作るようになりそして勘に戻る

          最高の状態の焼き加減、揚げ加減、煮加減の料理を作ることは不可能である。何故なら、肉の厚み、肉の温度、気温気圧、フライパンの状態、油の状態などあらゆる条件を考慮して焼くということをする。生焼けはNGであるし、焼き過ぎれば当然、その分肉が固くなる。最高の状態を時間で測っても都度変わる条件によって同じ結果にならないのだ。 だから料理は勘で失敗し時間から入って勘に戻る。最初素人は皆、勘で作るしかし経験が不十分な素人は必ず失敗する。そしてその経験から時間を見るようになる。それは生焼けや

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          神を信じられない人たちへ

          神というものを信じようとする時、自らの懐疑心や知識や経験からそれが存在する事をしばしば否定したくなる。またそれでいて神という確固たる存在があればどれほど心強いかと言う想いから神を信じたいだが盲目的な信仰を持てない、そう言う人々が居るだろう。 結論から言って盲目的な信仰など持つ必要はない、またどのように盲目的な信者も実は心の底では神を疑っている疑っているからこそ盲目的であろうとしてその疑いを払拭しようとしているのだ。 神に対して、信仰する時において人は実に不純である。自分の利益

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          働いて「いただく」時代

          これからの時代は従業員や労働者に働いていただく時代になる。企業側にとっては受け入れ難い事だろうがこれは自分たちが労働者から搾取しすぎた結果今の状態になったと言える。 人手不足にしたのは労働者の給与を下げて非正規雇用を増やし続けたツケである事は明白である。 人手不足と言うがそれは嘘である。 まだ潜在的な労働力は存在する、しかし働く事はコスパが悪いそれをみんな知っている。考えてほしい1時間の拘束で支払われる1000円前後の賃金があなたの自由で貴重な時間に対して釣り合ってると言える

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          悲劇の衰退

          これから言う悲劇は抽象的な意味合いで誰かや自分の不幸を悲劇と言っているのではなく。そもそもの元来の悲劇ストーリーを意味する悲劇である。 かつて日本人は、いやっ日本人だけではなく世界の多くの人が悲劇を楽しんでいた。人類史的に言えば私たちは悲劇を見たり聴いたりすることで他者への同情や共感性を高めてきた歴史がある。 それは暴力の時代から暴力に対する抵抗への序章であったと言える。それから時代が進み、私たちは豊かになっていくとともに少しづつ悲劇を忘れ、悲劇から離れ、悲劇から目を背けるよ

          悲劇の衰退

          その理想が達成困難でも捨ててはいけない

          その理想がいかに達成困難で事実上不可能であっても捨ててはいけない理想は存在する。「世界平和」や「核兵器廃絶」などがそれに当たる。 世界平和の理想をもし我々が捨ててしまったら我々は戦争を前提に社会や政治を構築していくことになる。抑止力はある面において効果があるが強すぎる抑止力は返ってそれが脅威となり相手国の攻撃を招いたりもする。 平和を前提とした社会や政治を構築することを放棄すれば我々のバランスは崩壊し、多くの戦争が起こることになるからだ。そして同様に核兵器廃絶もそれが困難で事

          その理想が達成困難でも捨ててはいけない

          マルチタクスの危険性

          現代人の多くの仕事はマルチタクスを求められることがとても多い。例えばオフィスワークで自分の作業をしつつ部下の進行状況を把握したり、電話対応をしたり、動画を見ながら他の何かをしたりするのもそうだ。子育ても子供を見ながら様々な事をするのでマルチタクスと言えるだろう。タイパなどと言われてタイムパフォーマンスを求めより効率がいいより多くの成果を短時間であげることが重視されているが、このようなマルチタクスは健康上非常に悪影響だと研究されている。また脳の疲労度も非常に大きい、本来人間は牧

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          感情による判断

          ある種の強い感情を揺さぶる出来事、例えば誰かの死、計画の失敗、仕事のミスによる損失、様々な心理的なダメージを負う出来事に対して多くの人は感情的になる。感情的になった時の判断や作業、仕事がほとんど上手くいかないのは多くの人が実体験として持っているだろう。 特に多くの女性は感情的になりやすい。それはたぶん、進化の過程上男の方が感情を殺して何かをしなければ生き残れないような状況を乗り越えてきた進化の結果であろう。もちろんこれは女性が劣っていると主張したいのではない。感情的な事はそれ

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          幸せの総量

          幸せと言うのは実はみんなが同じ量をもっていてそれが減ったり増えたりすることはないのである。信じられないかも知れないが神はそのように人間を世界を作られた。貧しいものは幸いであるは本当なのである。 私の近くのコンビニでは店員が私の持ってきたエコバックに商品を詰めてくれる優しい人も居るがそれを黙ってみている店員も居る。 この二つの店員は対照的なようでいてそうではない、もし私に不親切な店員が居なかったら私は親切な店員の行為を当然の物として受け取って傲慢に感じているだろう。しかし不親切

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          多くの意思を受け止められる人間性

          政治家であれ配信者であれ宗教家であれ、最終的に多くの人の支持を受けるにはそれだけ多くの人の気持ちを受け止めなければならない。多くの人の気持ちを受け止めるとはどういうことかと言うとその人に例えどのような意思や思想があってもとりあえずそれを受け止められるという事だ。 これは本当に強い包容力が必要なもので、儒教的な言い回しをすれば「徳」と言うものかもしれない。人間の大きさが大きい人ほど多くの意見、時には外れている意見ですら受け止められる。そしてそれを聞きつつゆっくりと時間をかけて修

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          企業マーケティングと愛の物語

          一企業側の目線に立った時、商品であれ、経営であれ、配信であれ、一過性の数値で判断することが多くなる。数字はわかりやすい結果だし、数値で判断することは明確だからである。しかしマーケティングにおいて難しいのは必ずしも数値だけが正解ではない場合が往々にしてあるという事もあることである。 例えば成長途上の企業が大きな飛躍をするとき、採算度外視なサービスや 商品を提供し、それが結果的にその企業の成功ストーリーになっていくのはあり得る話で数字的な正解を無視した自分の利益を最小化するという

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          現代日本における天皇機関説

          現代の日本における皇室及び天皇の正統性や権威の衰えは著しい、これは何より皇室自身が社会の自由な空気に触れて、意識が変わってきたこともあるし天皇としての非人間的な生き方から人間としての幸福を追求する生き方を皇室や天皇家事態が求め始めている事にあると言える。そう考えたときに現在の象徴天皇制をそのままの形で存続することは様々な歪みを生み出すだろう。そもそも象徴天皇制は戦後のGHQが天皇制を維持し、利用するために苦肉の策として生み出したものだ。本来であれば昭和天皇は東京裁判で裁かれて

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          美しい農家という幻想

          私はかつて農協と言うものは日本の農家に必要なもので日本の農家を守るうえで大事な組織だと信じてきた。しかしそれは過った考えだったとだったと今は思っている。 今日本の米作りが危機に瀕している、しかし今の状況を作った戦犯の一つに農協と言う組織があると私は感じている。そもそも皆さんは農家と言うものが実にひたむきに農業に励み苦しい肉体労働に耐えつつ、手塩にかけるように大事に育てたお米を私たちに提供してくれていると牧歌的な幻想を信じてはいないだろうか? これは私が年間を通し感じた、農家の

          美しい農家という幻想

          社会全体のモチベーション

          社会全体のモチベーションは数値化することは難しいがしかしそれは確かに存在する。社会全体のモチベーションが高い状態にあることは経済発展にも強く影響する。特に貧しい状態から成長していく状態にあるとき、社会全体が強いモチベーションを発揮してそれによって経済発展をする。戦後の日本がこのような状態であった。 このような社会心理としてのモチベーションは経済の成熟とともに次第に失われ、より労働しないで高い給料を得たいと言う労働者の心理に影響する。次第に労働はコスパが悪いと言う思想や、働かな

          社会全体のモチベーション