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遅筆は続くよ、いつまでも。

僕は、文章を仕上げるスピードが遅い。いわゆる「遅筆」というやつです。

僕の場合、集中力の問題や時間の読みが甘いことも一因にありますが、最大の原因は「完璧な文章を書くことに執着しすぎること」だと思っています。
そのくせ、ほぼ失敗に終わっているので、子どもの頃から作文や小論文に対して苦手意識がありました。大学入試で出題される論述問題ですら避けようとしていたぐらいです。

その後、大学生活で文章を書く機会が増えてから、書くことへの抵抗感は次第に薄れ、むしろ少し好きとさえ思うようになりました。当然、それで遅筆が良くなる訳でもなく、学生生活最後に待ち構える「卒業研究」で苦労することになります。

当時、ゼミ活動が熱心な、いわゆる「ガチゼミ」と呼ばれる部類のゼミに所属していました。卒業研究のウェイトがどれだけ高いか、察しがつくでしょう。

僕は、「比較的新しいアプローチの視点から、子どもへの支援活動が貧困問題の解消にとっていかに重要か」という内容で取り組んでいました。貧困問題の先行研究は数多く、どちらかと言えば取り組みやすいテーマではあります。

またしてもここで、「完璧に書こう」という呪縛に囚われてしまいます。

やっと筆を執ったかと思いきや、「数行書いて、必要以上に推敲して、書き直して、また数行書いて…」というSF映画にも出てこないような頻度の地獄みたいな無限ループに嵌まる始末。そんな体たらくなので、執筆は順調に進まず、指導教員から進捗面で指摘を頂く結末に/(^o^)\。

それから、悩むことを後回しにして文章をとにかく書き進めていった結果、なんとか2万字程度の論文を完成させることができました。

自分にとって「とにかく文章を書くこと」が遅筆を改善する方法だったようで、以前に比べて文章を書くスピードは多少速くなりました。
まぁ、ゾウガメから大阪・宗右衛門町を歩く「カニの歩幅!(CV:霜降り明星 粗品)」のおっさん程度のスピードアップですが。

推敲作業は全く苦痛じゃないし、書いている途中で類語などを調べるぐらい横道に逸れがちなので、趣味で地道にやっているうちは、この遅筆性と腐れ縁のような状態でまだまだ付き合っていくことになるでしょう。

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これ余談なんですけど…。研究すること自体面白かったので、「卒論を真剣に取り組んできて良かった」なんて月並みな感想も出てきます。
しかし、佳境に入ると毎日詰めr…ダメ出しが大行進をし始め、絵に描いたように直前でパソコンが壊れかけたり、あまりここで書けない問題も重なって、提出直後のバイト先の飲み会で過去一番の量の酒を飲むほどストレスが溜まっていたのも事実。卒論を真摯に取り組むべきだと思いますが、ストレス発散は本当に大事です…。って、ばあちゃんも言っていた気がする。

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