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ニューヨークへ旅行して感じた、日本の強さ

初めてニューヨークへ行ったのは26歳の時。
当時は、「アメリカはすごい国だ。世界No1の国を見に行こう」という先入観の下で、すべてを見ていた。細かな記憶はないが、世界的サービスの利用経験を積もうとリッツカールトンNYに宿泊したこともあり、漠然と「すごかった」という印象だけ残っていた。

しかし、今回、39歳というおじさんになり、少しフラットな視点で2023-24の年末年始をNYで過ごしてみて感じたこと。

それは、「東京、スゲー」ということだった。

そう感じさせた要因は、主に2つ。

一つは、たった9日間をNYで過ごしただけだったが、そんな短期間の中で、2度も目の前で犯罪が起こったこと。
1度目は、街を歩いているとある宝石店から男が宝石を持って飛び出してきて、すぐに店員が追いかける様子。しばらくすると警察が駆けつけたものの、犯人は既に現場におらず店員の話を聞いているだけ。
2度目は、地下鉄の中で。ある駅から体格が良い男の人が乗ってきたが、乗ってすぐにドアが閉まりそうになったためその後ろから乗った女性がドアに挟まれながら男性の背中にぶつかってしまった。すると、その男性は大声で女性を怒鳴り始め、バシン!というすごい音と共に女性を殴りつけた。他の男性が止めに入ろうとするも、「関係ないお前が口出しするな」と怒鳴りつけてしまう。

今まで39年間、日本で生きてきて、また大都会の東京にも20年近く住んできたが、犯罪の現場に遭遇したことはたった2回だけ。高校内での恐喝現場と、銀座の裏路地で会社員が集団リンチされていた現場を見た時くらい。

もう一つはインフラの汚さ。大都会であるニューヨークにおいても、路上にゴミが散乱しているし、道路も地下鉄も汚いし、特定の人種の方に偏った形で地下鉄内生活や路上生活されている方がたくさんいるし…。

アメリカがいかに稼いでいる国であり、GDPは日本の6倍、人口も4倍いたとしても、管理する必要がある国土面積は日本の25倍。当然、人が住んでいるエリアはもっと少ないとしても、面積単位で使えるお金は、日本よりも断然少ないはず。

日本のインフラ/街が、どれだけ丁寧に投資が行われ、綺麗に維持できるような管理がされているか、アメリカと対比して強く実感した。

これだけ安全で、綺麗で、サービス水準も高く、食も美味しく、特に東京はコンパクトシティであるが故に狭い範囲ですべてが揃う利便性の高さあるのであれば、超長期で見ると間違いなく日本/東京に住みたい人は世界中から殺到するはずだと確信した。

ここ数年、東京の不動産が上がり続けてきたため、天井価格のバブルであるような気もしなくもなかった。確かに一時的には日銀の金利引き上げの影響を受けて下がる可能性はあったとしても、20-30年単位でみると、まだ2倍3倍くらいには上がり続けるのではないかと、今回のNY旅行を通じて感じた。

日本、特に東京はスゲー、だ。

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