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ハワイで起きた事件簿的なお話し①

ハワイのチームでトレーナー活動をしたかったので、とりあえず学生ビザをとってハワイに乗り込みました。最初の一ヶ月はホームステイをしたわけですが、さすがにずっとホームステイをするにはお金がかかるのでコンドミニアムを借りることにしました。

場所はワイキキから徒歩5分ほど。12階建の古いコンドミニアムでしたが、最上階の角部屋を無事に借りることができました。

一部屋はなんと4畳半ほど。ハワイにもこんなに小さな部屋があるのかとびっくりしましたが、ラナイ(ハワイでは広いベランダのことをラナイと呼ぶそうです)も4畳半ほどあったのでそこまで気になりません。

家賃は当時(2004年)月550ドルくらいだったと思います。ワイキキから徒歩5分という立地を考えれば、妥当でしょうか。無事に引っ越しを終えてから約2週間経ったある日、事件は起こりました。


ハワイではよくパーティが行われています。その日は、友人の誕生パーティが行われていたので、みんなで集まって朝を迎えました。朝になって、家に帰ってみるとドアのカギがかかっていないんです。

「あれ、おかしいな、カギかけ忘れたかな」

くらいに思って、中を覗くと、部屋の中には何もないんですよね。びっくりするくらい、なんにもないです。

「ん?部屋間違ったか??」

一度ドアを閉めて、周りを見渡してもう一度ドアを開けてみます。部屋の中身、戻ってこい、と念じながら。よくテレビである二度見の瞬間、まさにあんな感じです。


空き巣に入られました。


部屋にある全てのものがなくなっていたのです。こっちもびっくりするくらい、綺麗さっぱりなくなっていました。持ち歩いていた、財布とパスポート以外。

・スーツケース
・パソコン
・デジカメ
・メガネとコンタクトレンズ
・トレーナーバッグなどの商売道具一式
・洋服類一式

他に何があったか忘れましたが、とにかく何もありません。テレビは備え付けのめちゃくちゃデカイやつだったので、さすがにそれは持ち運べなかったようです。


で、こんな時人間ってどうするのかというと、とりあえず笑っちゃいます。というか、笑うしかない状態。よくもまあ、こんなに綺麗に運んだなという感じ。しばらく呆然としながらも、どうにもならないので警察に電話。

そして、警察が来てからがまた大変。多少は英語がわかるものの、色々矢継ぎ早に質問されても、なかなか答えることができません。指紋など調べてくれていましたが、結構難しいかもね。とのこと。

どこから空き巣が入ったのか、というとおそらくラナイからだ、という答え。そう、最上階だったので、上から簡単にラナイに降り立つことができ、侵入することは簡単なんだとか。


実はハワイは安全なイメージがありますが、空き巣や強盗などの被害はとても多く発生しています。実際に、私が語学学校に在籍している間でも、クラスメイトも数名空き巣に入られていました。

ハワイの中でも貧困な地域もあり、観光客を狙った犯罪はどこでも起こりうるとのこと。殺人などのような凶悪犯罪は少ないけど、空き巣やスリなどの軽犯罪はアメリカの中でも多い方なんだそうです。


結局、犯人は見つからず、盗まれたものも戻ってきませんでした。トレーナーバッグや仕事用のシャツなどは限定のものなので、せめてそれだけでも戻ってきて欲しかったのですが、、、

そして、この事件のせいでデジカメやパソコンなどが全部なくなったので、ハワイにいる間の写真やデータなどは一切ないんですよね。それだけが心残りではあります。

それと、コンタクトレンズ。まじで苦労したので、それだけは置いていってほしかった。


余談ではありますが、この時にいろいろと手助けしてくれた語学学校のクラスメイトが今の妻です。この事件があったおかげで結婚できたのか、と思うといい勉強だったのかなと思います。

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