塩ビパイプでトレーニング用ハードル作り〜設計図編〜
股関節の可動域改善や出力向上のために行われるトレーニングは、この世の中にゴマンとあります。その中でも少人数で指導する際に取り組みやすいのがハードルを使ったトレーニング。
またいだり、くぐったり、ジャンプしたり。
様々な角度で股関節を動かすことができるし、可動域の目安があるので指導者側としてはコントロールがしやすいというメリットがあります。
ただしハードルを個人で購入するのは、なかなか難しい。
ハードルを購入できない理由
・1つ当たり8,000〜15,000円と高い
・管理する場所がない
・重いので持ち運びに不便
中学や高校で指導する時には、体育の先生と仲良くなれば使わせてもらえるがそれでも陸上部が練習していたりすると、それもまた難しい。
「あるものでトレーニングしろ」と言われればそれまでですが、このトレーニングをすることで目的を達成できる選手がいるのなら、なんとかして取り入れたいものですよね。
では、どうすればいいか。
作っちゃえばいいんですよね。なんだかんだで、自分で作った方がサイズを自分好みにすることもできるし、壊れてもすぐに作り直すことができます。しかも安上がり。
ということで、今回は排水用の塩ビパイプを使ったハードル作りの設計図を紹介します。
ハードルのサイズは高さ約55cm、幅約80cmと大人用のハードルと比べると少し小さめ。その理由は、ハードルを跳ぶのが目的ではなく、あくまで股関節のトレーニング用に作るから。
もちろん背が高い選手が多いチームだと、もっと大きなサイズが必要になりますのでご注意ください。
こちらの右上の絵が完成予想図。そして真ん中が設計図というか、パーツの組み合わせ方になります。
今回はこのサイズのハードルを4セット作っていきます。ハードル1つに対して、必要な材料は以下の通り。
塩ビパイプ80cm×2本(横棒)
塩ビパイプ20cm×4本(足の部分)
塩ビパイプ45cm×2本(縦棒の長い方)
塩ビパイプ10cm×2本(縦棒の短い方)
L字つなぎ×2個
T字つなぎ×4個
キャップ×4個(足の端につけるもの)
今回はハードルを4セット作るので、ここから以下の材料を揃えました。
●塩ビパイプ(16mm径×2m)×7本
●L字つなぎ×8個
●T字つなぎ×16個
●キャップ×16個
●塩ビ用接着剤
どれもホームセンターで買い揃えることができ、これらの材料を購入した金額は約4,000円ほど。これで4セット作れるので、1つ当たり1,000円ほどで作ることができます。これはお得ですね。
塩ビパイプの切断設計図がこちら。
できるだけロスなく塩ビパイプを切断したいところですよね。この通りに切っていくと、ロスなく7本の塩ビパイプを使い切ることができます。
今回、ホームセンターで16mm径の塩ビパイプしか数を揃えることができなかったのですが、もしあるのでしたら20mmか25mmの方が重みがあるので倒れにくいです。
その分、お値段も多少上がってしまいますが。ホームセンターの在庫次第でもありますので、お近くのホームセンターで調べてみてください。
ということで、次回実際に塩ビパイプをカットしながら、ハードルを作製していきたいと思います。
大きなハードルに限らず、ステップの練習ができるマイクロハードル作りにも応用できますので、是非試してみてください。
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