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vol.43 光を読む。

こんにちは。

さて、今回は光の話をしてみます。
作例も多いので今回は飽きないかと思います。

光を読む。

どんな写真を撮る上でも光を読むことはとても大切なことです。光を読むためには、写真での光の性質を知っておかなければなりません。
光を読む上で最も重要視しなければいけないのが、光の向きです。

写真は光の向きによってその作品の雰囲気がガラリと変わります。
どんな作風を作るのかによって光の向きを考えなければ思った通りの写真は撮れません。

光の向きには主に3種類あります。
順光、逆光、側光です。
一つずつ説明していきます。

順光

順光とは、被写体、カメラ、光源が一直線に並んでいるような状態です。
下の図のような配置になります。

逆光

逆光は順光の状態と似ていますが、光源の位置が違います。

逆光で撮影すると被写体が陰になるため、シルエットでの撮影や、ふんわりとさせた表現ができます。
ふんわりと撮影するためには、陰になっている部分を露出補正して明るくするため、全体的に露出オーバーな写真になります。

側光

側光は、光源の位置が側面に位置します。

側光で撮影すると、被写体の半分に光が回ります。光が当たる部分が限られるので、被写体に陰影が生まれます。
顔の撮影の場合では、陰影が生まれることで顔立ちをはっきりとすることができます。
光の向きが、写真に大きな影響を与えます。

太陽光の時間帯

太陽光は時間帯によって、光の強弱、色味、角度が変わります。
光が斜めにあたる朝日と夕日の時間帯は、角度が浅く、光は弱く、色味も赤みを増します。
日が真上からあたる日中の時間帯は、光が強く、色味もまた朝夕とは違います。
光をうまく使うためには、光の強弱も大切な要素です。

朝夕の柔らかい光を使うことで、被写体に柔らかい印象、幻想的な表情を撮影できます。


光を読む

光を読むということは、光をうまく使って撮影するということです。

どのような写真を撮りたいかによって、被写体に光がどう回るか、どう当たるかを考えて撮影をします。

ポートレートは、人物を表現する写真です。
被写体になる人をどう表現するか、どう写したいかを表現するために、光をうまく用います。

朝日、夕日を使うと、柔らかい雰囲気を作り出せます。


風景写真でも同じです。
朝日、夕日は柔らかい表情を見せてくれます。

幻想的な風景を撮るために、柔らかい光を使う。
そのために朝日、夕日の時間帯を狙って撮影します。

しかし、撮り方次第では力強い風景も撮影できます。
光は使い方次第で写真の雰囲気を変えることができます。

光をしっかり読むことで、写真の印象をガラリと変えることができます。

光を読みながら、ファインダーを覗いて写真を作り上げてみてください。



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