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vol.36 写真の構図 簡単だけど難しい日の丸構図

こんにちは。今回も引き続き構図のお話していきます☺️

このnoteは写真を0から始める方向けマガジン「始めよう、写真」の記事です。初めてご覧になる方はぜひvol.1からどうぞ。

今回は比較的撮りやすい日の丸構図についてお話していきます。でもこれが簡単なようで難しいんです…

日の丸構図とは

日の丸構図とは、文字通り、日の丸です。 

写したい被写体を写真のど真ん中に持ってきて撮る、簡単な構図です。
主題が何かが一目で分かるし、見る手に伝えやすい写真の構図です。
ただこの日の丸構図、単純な構図なので作りやすいのですが、しっかりポイントを押さえて撮らなければ構図が崩壊してしまいます。 

これは僕が写真を撮り始めた頃の写真なのであまり載せたくはないのですが今回は仕方ありません🙄
この写真は真ん中に花があるので、一応日の丸構図が成立していますが、何か違和感は感じませんか?

後ろの背景と、真ん中より少し左にあるピントの合っていない花弁、ちょっと邪魔ではないかと思いませんか?  

日の丸構図では、被写体を際立たせる目的もあるので、できれば背景はメインの被写体に被らない、もしくは被っても背景の印象が薄くなるように撮影をしなければ、メインの被写体は際立ちません。

また、こちらの写真も写真を始めた1年目の花火の写真です。
この写真もど真ん中に花火を持ってきていますが、何か物足りなさを感じないでしょうか。
日の丸構図はシンプルな構図なので、シンプルさを考えればこの花火の写真もありなのですが、作品としては少しストーリーが感じられない作品かと感じませんか?

上記2点の写真、矛盾しているんですよね。
被写体を際立たせたいがために余計なモノを排除すると、今度はストーリーがないと言われてしまう。

そこでこういう撮り方はどうでしょうか。 
 

もはや日の丸構図と言えるのか怪しいですが…
真ん中の花びらの集合体の背景は何もなく、周りを囲うように枝や花びらがあるような構図です。 
こうすることで全体的にバランスも取れた日の丸構図が撮影できているかなと思います。

また、花火の写真はこういう撮り方もできますね。
真ん中に花火があるので日の丸構図は成立しています。
ただ花火だけでなく、周りの環境も取り入れて遠方から撮影することで日の丸構図にも田舎町というストーリーを感じれるかと思います。

また、日の丸構図は人物撮影にもよく使われます。

人物撮影では、真ん中に人物を配置して撮影するだけなので風景写真よりかは敷居が低いかなと思います。
が、結局は一緒です。

人物がメインなので、メインと競合しないような背景を選ぶ必要があります。競合するかしないかは、背景の色や明るさ、周りの環境によって変わってくるのでそれはまた別の機会に詳しく書こうかと思います。

メインの被写体の周りの環境をどう撮るかで被写体の雰囲気にも大きく関わってきますので背景選びは人物撮影では非常に重要なポイントになります。

このように、シンプルな構図だからこそ、しっかり考えて撮影をすることが大切な構図です。
今回はダメな例として作例で出した写真は、全てがダメなわけではありません。人によって写真の感じ方はそれぞれなのであくまで僕の考え、一つの写真の捉え方として聞いてもらえたらと思います。

今回は日の丸構図についてお話しました。
写真に直向きになって、ストーリーを感じてみてください。

p.s.
多くの方に閲覧していただき嬉しい限りです。
ありがとうございます。
このnoteは写真を0から始める方向けに書いているnoteのひとつです。
マガジンでまとめていますので宜しければご覧ください。

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