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岡山・鷲羽山へ行ってきた

今年の夏季休暇は、学生時代の後輩たちと一緒に岡山へ行くことになった。なぜに岡山かというと、後輩の某君が岡山でサラリーマンをしており、夏季休暇を長く取れそうにないとのことだったから、ちょっと顔を見せに行こうという話になったのだ。まあ、時節柄どーんと遠方に行くのは気が引けるという事情もある。

この度の岡山訪問は鉄道ではなく、NORI LOGでも一度ご出演頂いたやまだくん(仮名)の自家用車にて行った。最初は18きっぷで行こうとしていたのだが、やまだくんのご厚意により車を出してくれることになり、大変助かった。岡山くらいなら18きっぷでも行っても大したことはないが、そろそろ三石隧道も見飽きたくらいだから、たまには山陽路をドライブするのも悪くなかろう。
――もっとも、山陽道も帰省でオービスの位置を覚えているくらい、乗っているのだが。

1日目

揖保そうめんの里へ向かう

初日はまっすぐ岡山に行ってもつまらないし、そもそも早く着いても某君がまだ勤務中なので、まず竜野へ出て揖保乃糸を食べることとした。
しかし、中国豊中インター手前で中国道の大規模渋滞を発見した。これに乗ってはいつに着くのやら状態であったから、私とやまだくんの知見を結集し、有馬温泉経由で阪神高速神戸北線から第二神明、加古川バイパス、そこから謎の県道を経由し、「そうめんの里」のある竜野へと向かった。

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渋滞を避けることは出来た一行だったが、私がそうめんの里への詳細な行き方を把握しておらず、途中で調べたGoogle Mapが案内した県道は大型車との離合困難な区間があるなど、典型的な『ネット地図あるある』を披露してしまい、車内では「こんなクソ道路を紹介するGoogleへの訴訟も辞さない」と息巻く瞬間もあった。しかし、結果としてギリギリ昼飯時にそうめんの里にたどり着けたのは結果オーライといったところだろうか。

どちらにせよ、いくら早くなるとはいえ『たくさん車が走っているから誰にでも案内して良い』という安直な機械学習はやめていただきたい次第である。案内されまくる道の前に住んでいる人の心中お察しするところもある。

そうめん流しに舌鼓

さて、到着したそうめんの里では『そうめん流し』なるものが駐車場の片隅で催されていた。これはご家庭用の流しそうめん機のでかい版を用いたもので、ビアガーデンのそうめん版といった形式のものだ。我々もせっかく来たのだからと、涼やかな水に流れるそうめんをすくって食べた。さすがは『揖保乃糸』、最初は「少食ばかりなのにこの量大丈夫か」と心配の声も聞こえたが、難なく全員で完食することが出来た。

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食べてみるまで流しそうめんには風流以外の利点はないのだろうと思っていたのだが、大人数でザルから取り合うのに比べて箸が絡み合う事態も少なく、意外と合理性のある食べ方なのだなと納得させられた。また、一回一回ちゃんと流している容器は交換するなど、衛生面でも安心して利用できたことも付け加えておく。

そうめんを食べ、資料館で手延べそうめんの工法を学んだ後、岡山へと向かう。岡山JCT近辺で起きていた山陽道の渋滞はギリギリ避けることが出来て、予定通り岡山へと着くことが出来た。その日は勤務終わりの某君と合流、簡単に食事をしてお開きとなった。

ちなみに、個人的な感覚として、岡山は酒飲み的には『今一つ足りない』街という感覚が多く、特に広島と比較してしまうと物足りなさが否めない。路面電車網の小ささや、工業が倉敷に寄っているなど、そのあたりが原因だろうか。下手すると徳島と飲み屋街の規模が変わらないような感覚を得てしまう。

2日目

鷲羽山へと向かう

2日目は某君が休日ではあるものの夜から用事があるということもあり、岡山市内から比較的近場の鷲羽山へ行くこととなった。鷲羽山へ向かう途中では岡山名物デミカツ丼を食した。このお店だけかもしれないが、思いの外デミグラスも必要最低限のコッテリ感はある軽い味わいで、親子連れが店内を占めていたのも頷ける味であった。

鷲羽山へはスカイラインを経て向かう。なかなかのワインディングロードで、私が運転していたわけではないが楽しそうな道である。途中では展望台も整備されていて、水島のコンビナートを一望できるところなどもあった。

鷲羽山には『鷲羽山ハイランド』という賑やかな遊園地があるのだが、今回の訪問では時間もないので―― ということでパス、そのまま展望台へと向かう。

鷲羽山探訪

さて、鷲羽山の展望台には前に一度来たことがある。
長い学生時代の終わりの頃、ちょうど私がこの辺を旅行しているとき、後輩陣がサークルの旅行でここを立ち寄るとの情報を聞きつけたので、突然現れて驚かせてやろうと思い、わざわざ児島駅からバスに乗って立ち寄ったのだ。しかし、後輩陣は天候の関係で鷲羽山への訪問をキャンセルし、私は雨の鷲羽山でひとり虚しく瀬戸大橋を眺める羽目となった。(その後に合流することは出来た)

鷲羽山の様子は数年前と変わらず、連々とつながる本四備讃連絡橋がそびえていた。明石海峡大橋の圧巻のスケールも好きだが、風景としてみるならば瀬戸内の多島美と土木技術の結晶がうまくマッチした瀬戸大橋のほうが一日の長があるように思える。

鷲羽山は駐車場からしばらく上がったところに展望台があり、その先にもハイキングルートのようなものが整備されている。
私は前に来た時、駐車場の横の展望台から見る瀬戸大橋で十分、上に登る必要はないと思っていた。しかし、地元民の後輩氏の手引で山をえいこらと登っていったところ、瀬戸大橋のたもとの下津井の町並みがよく見える箇所や、ちょうど瀬戸大橋の真上にあたるところなどにも案内してもらえた。なるほど、これなら山道を30分ほど歩く価値もある光景だ。

久しぶりのスナップ撮影でなんとも地味な写真になってしまったが、満足できる探訪だった。

王子が岳にも立ち寄る

続いて、王子が岳にも立ち寄った。ここは先ほどの鷲羽山よりさらに昔、幼稚園の頃に家族三人で国民宿舎に泊まり、近くのおもちゃ王国へ行った記憶がある。家族旅行に行くことが稀有な家庭だったので、自分の中では強く印象に残っている。なお、その国民宿舎はとうの昔に廃館になってしまったそうだ。

私達を出迎えた王子が岳は、たしかに子供のときに感じた、どことない寂しさと落ち着きを湛えた雰囲気ある場所だった。鷲羽山が代表的観光地とすると、王子が岳は隠れ家的な印象が強い。

この王子が岳からはより遠景の瀬戸大橋を眺めることが出来る。この日はちょうどパラグライダーが飛んでおり、風景に一つのアクセントを与えていた。

また、展望台の右手には使われなくなったホテルが放置されており、こちらこちらで一つの『味』を出しているように思える。こちらも王子が岳の『名所』の一つとなっているらしい(当然だが、中には立ち入ることは出来ない)

帰路につく

王子が岳を訪問した後は、某所のスーパー銭湯へ訪問し皆で歩き回った汗を流し、解散となった。(水風呂が狭かったのが個人的には難点だった)

その後大阪から来た我々は山陽道経由で帰阪、やまだくん(仮名)のお家の近所の駅まで送ってもらった。帰りは大きな渋滞もなく、スムースに帰ってこれたのは何よりだ。

さいごに

最近、『この記憶はいつの旅行の記憶だ?』があまりにも多すぎるので、このように記録に残すことした。YoutubeのNORI_LOGもやっているけど、最近動画で記録を残すことに対してのしんどさのようなものと、そもそもカメラを紛失して記録する機材がないというのもあって、しばらくnoteでお茶を濁そうかと思っている。そもそも、私は小説を書く人間なので、そちらのほうが自然というものであろう。
(実はカメラは購入し、今回の旅行にも持っていっているのだが、これで動画を本格的に取ろうという気にはあまりなっていなかったりする)

今後もおでかけやインターネットに公開できるレベルの記録などはどんどんnoteに書いていきたいと思っているので、今後ともこのえをよろしくお願いしたい。

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