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５ ベルトシュメルツの乙女 「我々の同志になるための資格はふたつだけ。まずは若い乙女であ…
12 シオン「……松岡くん!? しっかりして！」 ツネは意識があるのかないのか、まったく判…
９ カンカ（禁忌） 異世界『オ・アエセ』４大陸の東側・セトモッケに国を構えるテラレ族。 …
１ 拒絶 「すみません、間に合ってるんで」 「少しだけでもいいんです。どうか、お話を……」…
５ サット（嫉妬） 郷に入りてはなんとやらといえど、それまでに築き上げてきた価値観を覆…
０ サンヨ（神話） ――原初に一柱の神があった。 神はすべてを統べ、すべてを手にし…
１ 誰かの為に生きる 令和、新時代。 近代では初となる改元に国じゅうが熱気に湧いてから１年が過ぎようとしていた。 照りつける太陽。気温は３４度。 信じられないことに、こんな猛暑だというのに、東京では凍死体で溢《あふ》れているんだ。 「……また、だ」 やや年季の入った集合住宅の、とある一室。 表札には名前さえも書かれていない。 近隣の住民からの連絡を受けて来てみたら…… 「また……救えなかった」 この瞬間に味わう無力感には、いつまでも慣れない。
１ オラアン（ありえん） ツネ――松岡（まつおか）常一（つねいち）は在学中から民俗学研…
