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時代変化に強いチームになる

●決意表明

昨年よりウイルスに振り回され、日本国内も厳しい状況が続いていますね。
ここではさほど言及しませんが、PCR検査の陽性者数、医療体制の逼迫、官公庁の政治的メッセージ、東京五輪云々…などなど、不安をさらに煽るような情報に辟易しますね。

特に、今回の緊急事態宣言による休業要請などは我々のような小売業者にとっては死活問題。仕入れの多い時期だからこそ、在庫を資金に換えることができず、ただただキャッシュフローがマイナスになるだけ。また、カフェ事業も行っておりますが、こちらには補償もなく(酒類提供型の夜型飲食のみ補償がある:21年4月26日時点)、数少ないけれどもご来店くださるお客様と一生懸命頑張ってくれているスタッフ雇用のために、そしてこの厳しい状況をいかにして抜け出すのか、精魂尽き果てるまで尽力しています。
ウイルスに対しては実害もあるために軽々に発言するつもりはありませんが、やや過剰すぎる人流抑制を繰り返し行うことで、経済活動の疲弊が病床確保のスピードよりもはるかに早く、多くの店舗が事業継続を諦めざるを得ません。

しかし、それでも我々事業者はお客様とスタッフたちの暮らしを豊かにするという使命の元、日々奔走しなければなりません。

私たちは経済が定期的に止められる日々に諦めず、スタッフたちと力を合わせて強いチーム、つまりは強い企業・ブランドを目指していきます。

▶︎強いチームとは

冒頭にあるように、現代社会のボラティリティ(不確実さ)は国際社会になるほどにその激しさを増しているように思います。

感染症然り、国内の状況だけでなく海外の情勢によっても経済活動に大きな影響を及ぼすようになってきました。

例えば米国の金融緩和により株高基調で現金の価値が漸減していること、中国のある地域での人権問題により特に衣料品に関しての課題が顕在化していること、その裏側でミャンマーやロシアなどで軍事衝突が起きていること…
などなど、これらは今に始まったのではなく、ずっと各地では課題とされていたことです。しかし、より国際的に人や物や資本が移り行くことでそれらが目に見えるようになり、我々自身もより深く考えていかなければなりません。

そんな激動の現代においては…

・成すべきことに対する目的意識を失わず
・目的達成に向かうロードマップを描き
・目の前の課題と真摯に向き合う

これらを徹底することで必ず前に進むことができます。

いわゆる"事業コンセプト"がまるで血液のように先端まで染み渡り、いかなるフェーズにおいても全てのスタッフの全ての行動がコンセプトに応じて動くチーム。これこそが私の考える強いチームです。

▶︎事業コンセプトとは

私たちの会社は株式会社バフと言います。英語表記するとバフ=BUFF(社名はカナ表記です)なのですが、その意味は…

・磨いてより良いモノにする
  ex)バフ研磨してキレイにする
・熱狂的なファンである
  ex)I'm a vintage buff.
   ※私はヴィンテージおたくです

といったものがあります。
まさにその通りで、何気ない今そこにあるモノを磨いて進化させ、ファンの方に楽しんでもらう、そんな想いがあるとかないとか…(どっちやねん。笑)

社名の由来もさることながら、事業のコンセプトにこそ最も注力をしています。

《 人々の暮らしをより豊かに 》

これこそが当社の事業コンセプトです。

事業における判断基準は全てこのフィルターを通して行っております。

事業計画、人材育成、商品仕入れ、媒体物のデザイン、イベント企画、MD計画、店舗設計、店舗運営…などなど挙げればキリがありませんが、全ての価値基準はここに集約されます。

つまり、お客様(スタッフ自身)にとって豊かであるか否か、が勝負の分かれ目。「豊かにはならない」と判断されたことには着手しません。
ともかく、やらないことさえ明確に定まりさえすれば、あとは自然にカタチになっていきます。
もとい、カタチにしてくれるスタッフたちが楽しみながら邁進してくれています。
コンセプトが染み付いたスタッフたちによるマンパワーが当社の最も重要なリソースであるため、方向性さえ固まれば強いと思っています。

▶︎豊かさの定義とは

となると、やはりそのコンセプトでもある"豊かさ"を見極める定義が大切です。

とはいえ、実はここが最も難しい部分。

なぜならば、豊かさの定義は時代によって、個人によって変化します。

例えば、実際は多様な事実があったかもしれませんが昭和の時代は物質的な豊かさが評価されてきました。白物家電や国産車、DCブランドブームなど、圧倒的に"モノを所有する"というポイントに人々の気持ちが向かっていました。今思えば消費が活発な時代だからこそ、人々の欲がダイレクトに経済に伝播し、景気が上向きだったのかもしれません。

平成になればバブル景気による余韻は残っていたものの、企業の技術力向上により物質的な差別化が起きにくくなりました。モノを所有するよりも、それを使った表現による豊かさが着目されるようになったのです。モノ消費からコト消費へ、などと囁かれるようになってもう久しいですね。

平成の晩期から令和にかけて、日本は世界から認められる国際社会となり、主に欧米による情報をシェアするサービス=SNSが導入され、所有する満足から"シェアする満足(見てもらって嬉しい=いいねが欲しい)"へと移り変わったように思われます。

では、現代における"豊かさ"とは一体何なのか。
私たちが提供できる"豊かさ"とは一体何なのか。

今の方々はSNSを活用した情報収集が得意だからこそ流行りにも敏感だし、成熟した感性からも物質的な豊かさは必要です。時代背景により記号性による表層的価値は過去よりも顕著に現れてきたし、その先には"いいね"と言われたい欲望が詰まっています。他者との関わりではなく、家族との繋がりや個人的な趣味を続けることで満たされる価値観ももちろんあります。

このように変化のスピードが速い現代において、個人の主観から豊かさを定義しようとすると"全部欲しい"になってしまいます。

しかし、それではリソースには限りがあるし、全欲望網羅型の事業はおそらく楽しくないでしょう。"何でもある"は"何もない"と同じです。
継続的に企業が成長するためには普遍的な価値を追い求め、時代の流れを無視せずとも左右されることない強いメッセージを備えた定義が必要です。

その上で私たちが考える豊かさとは…

●FINE - 上質であること
●UTILITY - 機能的であること
●NATURAL - 自然体であること
●LONGLIFE - 永く愛せること
●EMOTIONAL - 情緒的であること

この5つを基準に定義付けしています。
企業秘密…というと偉そうですが、詳細はここまでしか記すことができません。
しかし、私たちの会社が世間のみなさまに胸を張って言えることはこの5つ。この5つを大切にしてみなさまの暮らしが豊かになるような事業を行ってまいります。
逆に言えば、この5つの言葉たちが私たちの大切なルールであり、行動原則なのです。

▶︎小売業が時代変化に負けないために

ツラツラとポジショントークを重ねてしまいましたが、前述したコンセプトから行動原則までを徹底し、ライフスタイルショップとして小売業を運営しているブランドが私たちの主たる事業である…

毎日の暮らしが楽しくなるライフスタイルショップ
AIDA general store
  - アイダ ジェネラル ストア -
https://www.aida-inc.com

です。
今まさにコロナによる休業要請をダイレクトに受けている事業です。
昨年に引き続き、今回も大ダメージを受ける予定ですが、スタッフのみんなやお取引先様たちの協力があり、なんとか乗り越えていけそうな道筋が見えてまいりました。
みなさま、本当にありがとうございます。

苦しいことをいくら掲げていても、納得のいかない状況を誰かのせいにしていても、現状は一向に解決しません。むしろネガティブな空気が身体の内側にも外側にも粘りっこく貼り付き、精神衛生上、全く良くないと思います。

とはいえ、諦めたらそこで試合終了です。

某少年漫画のような流れになりそうですが、現状を打破するには自分たちが変わるしかない。自分たちが動くしかない。
私たちの会社のコンセプトである"豊かな暮らし"とは、待っていても実現できません。自らが迎えに行くぐらいの強い想いを持って臨まなければなりません。

つまり、どんな環境下でもやることは一つです。
コンセプトに沿った上で、

・成すべきことに対する目的意識を失わず
・目的達成に向かうロードマップを描き
・目の前の課題と真摯に向き合う

のです(※注:これ2回目です)。

しかし、言うは易し行うは難し。

これらを具現化させるためには、どんな責任でも負うという経営者の覚悟が大切だと考えています。
誤解があってはいけないのであえて弁明しますが、私がそのような覚悟を持ったスーパーマンだと言いたいわけではありません。私自身も毎日不安で眠れない日々ばかりで、何か大きな問題が繰り返し起きれば逃げたくもなるし、何もせずに解決できるならばそれに越したことはないです。

ただ、その先には"豊かな暮らし"はありません。
ネガティブな依存の先に未来はありません。

だからこそ今を踏ん張り、時代の変化に追われることのない強いチームを作りたい。

そのための"覚悟"を決めました。

昨年から唯一少しだけ成長したな、と実感した瞬間ですが、まだ何も成し遂げていません。スタッフのみんな、お取引先のみなさま、家族や仲間たちに支えられて、なんとかここまで来れました。

本当の勝負はここからです。

みんなでなんとか乗り越えていきましょう!

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