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人の心で経済が動く

●結局、今回の不況要因は何だったのか

ようやく、世間の状況も落ち着き、これまでの日常生活らしい空気感になってきました。
我々のような小売事業者としてはとても喜ばしく、気温低下も相まって比較的堅調に推移しています。
また感染者数が増えて経済側と医療側で争うことがあったとしても、なんとか乗り越えたいですね。

連日、報道されていた衆議院選挙も終了し、これからメディアではまた環境問題とか参議院選挙とか変異株とか小室さんとか(これはもう止めてあげて)新庄監督とか(これは大歓迎)で騒ぐのでしょうが、それらに負けじと熱く淡々と日々を生き抜いていきましょう。

さて、昨今の騒ぎは一体どういった構造によって引き起こされたのか、そしてどのように乗り越えていったのか、次の波が来るまでに(来ないことを祈るが)整理したいと思いました。

おそらく人生で初めてといっても過言ではないくらい、"政治"とか"経済"とか"世の中"などのことについて考えた期間。
これはこれでいいモノで、自身の立ち位置や考え方、人生の目的意識などが明確になりました。
あまりにも自由主義な自分にハッとしてバランスをとらねばいけないと気付かされたり、教養を身に付けなければ自身の立場でしか発言できないのかと勉強になったり…
きっとこれからも変わりながら進化していくと思うので、一旦、現時点での私なりの考えをツラツラと書き残しておこうと思います。

▶︎顕在化した負の国民感情

"自粛しろー"
"金配れー"
"仕事行くなー"
"人と会うなー"
"酒は飲むなー"

当時はTVやSNS、何かメディアを開けば常にこの論調。

本来、生活が楽しくなるような情報を発信・共有する場所において明らかにネガティブ感情の露呈。
人々がいかに陰鬱な感情を常日頃から抱えていることか、と自身を棚に上げて想像してしまいます。

中にはまともな意見ももちろんありましたが、当時はさすがに未知なるウイルスとの戦いですから、不安な感情に勝るほどの論理を組み立てることはできませんでした。

放っておくと数十万人が亡くなるとか、ロックダウンせねば止まらないとか、今思えば全くもって信じがたいストーリーが霞が関を取り巻く方々に醸成されて、民衆の終末論は過熱。専門家とは一体何なのか、国民が本当に願うことは何なのか、大変考えさせられる日々でした。
※「霞ヶ関」「終末論」って言いたかっただけです。

特に驚いたのは前代未聞の人流抑制。
最初は「うむ、やむなしか…」と腹を括ってはいましたが、騒ぎに慣れてきた今では言語道断。
もう二度と勘弁して欲しい地獄の対策でした。

しかし、それでも人々は抗うことなく受け入れていました。同調圧力と呼ぶのが適切なのかはわかりませんが、"全員で辛い想いを分かち合おう"というある種の悲観的ムードが流れていたことは確かだと記憶しています。

そんな人々の心に呼応するかのように(というか人流が止まったのだから当然)経済活動はボロボロ。
しかし、国の様々な経済対策でなんとか助かったという個人や企業がたくさんいるでしょう(もちろん我々もそのうちの1つです)。悲観ばかりせず、前に進むための施策を積極的に実行していけば良い動きに繋がっていきます。

未知なるモノは怖ろしい。
これには激しく同意しています。

しかし、本当に忌避すべきは、怖ろしいモノに希望ごと心を奪われてしまった人間なのだと確信しています。
自粛警察やデマゴーグ、ウイルスの枠を越えた謎の陰謀論、そして、一方では理不尽な人流抑制に始まる政府や専門家たちの権力への批判…

いずれも何かを怖れる心から生まれてきた国民の感情論に過ぎません。

悲観的なメガネをかけがちな日本(そうじゃない方も多々いらっしゃいますが)。自身を高めるのではなく、周りを自身に合わせるような(時として引き摺り下ろしてでも)思想がどうにも根付いてしまったのではないでしょうか。

今回のようなパンデミックが、特に"感染症"という人と人との物理的な分断が対策として必要な出来事が、これらの負の感情をドバーッと表に出してしまったように思えて仕方ありません。

▶︎ポジティブに転じるために必要な価値観

とはいえ、私自身はそんな悲観的な波に乗るつもりはこれっぽっちもないし、何がどうあってもポジティブに生きたいと日々願っています。

では、どのようにすれば悲観的な環境から乗り越えていけるのかと言うと、これまた一筋縄ではいきません。

なぜならば、この世の中とは個人の集まりであり、そこに属する一人一人が悲観的な感情に侵されてしまっていては、その集合体であるこの世界自身もネガティブな性格をはらんでしまうからです。

悪のウイルスとはまさにこのことなのではないでしょうか。
そうであればすでに蔓延してしまっています。

特にSNS上でネガティブなコミュニケーションが盛んなため、人と人を隔絶してしまっては逆効果。よりSNSに閉じこもり、ネガティブウイルスに感染していってしまいます。

だから今のご時世であるからこそ、あえて声を大にして言いたいのは、人と会おうということ。
※もちろん感染防止対策やワクチンはそりゃ打っておいた方が良いと言う派ですが…

家族のみならず友人、もちろん一人だっていい。
外の空気を吸って、明日への活力を探す。
買物だってするし、飲みにだって行けば良いと思います。

鬱屈したこの世界の空気を変えていかなければ、いつまで経っても世界は明るくなりません。
というより、一人一人がそろそろ前を向いて進み出さねばなりません。政治や専門家に人生を任せるのではなく、自分で自身の人生をより良いモノへと変革させる努力が必要なのではないでしょうか。

空気を変えよう。
楽しいことを探しに出かけましょう。

現在、私は経営の仕事をしていますが、自身の能力の足りなさに失望し悔しいことばかりです。でも、悔しいからといって嘆いていても全く話になりません。そんなリーダーがいる会社なんて存在価値がありませんし、誰もついてきてはくれません。

自身の力が足りないのであれば高める努力をする。高める努力をするために目標を持つ。その目標の先にある目的を明確に、自分が納得いくまで練り上げる。
気分のムラや自己成長のスピードに応じて、目的と目標を何度でも塗り替えていくようにしています。無理することなく、思考を長く続けられるように。
職種に関係なく、日々過ごす一分一秒を大切にするためには自己研鑽は欠かせないと思っています。

その努力の過程において成果が出なくとも、可能な限り自分を褒めてやろうとしています。そうして毎日、何かを積み上げていくことを楽しみに生きています。
もちろん会社ですから、事業計画や業績、スタッフたちの働きやすさに関してはできる限りコミットできるよう責任を持って臨んでおります。
なかなか難しいですが不謹慎を怖れずに言えば、仲間たちのおかげで楽しく仕事をさせてもらっています。

だから何なのだ、という話ですが、要するにポジティブになるのもネガティブになるのも自分次第ということ。
どちらも怖れず、少しでも「昨日よりも良い一日を」と毎日を楽しく過ごせるような環境を自ら作り出すしかありません。
うまくいかないことを誰かのせいにしたり、嫌な気分になったら環境のせいにしたり、自分が安心するために誰かを蹴落として満足したり…そんな陰湿でめんどくさいことなんかせずとも、日々の意識を変える方がよっぽど建設的だと思います。

一人でも多くの人がポジティブなマインドになれば世界は変わる。

この世界をより良くするのは我々自身なのだと考えています。

▶︎気持ちが明るくなれば経済は回る

フワッとした緊急事態宣言が終わり、メディアは選挙だらけになってウイルス騒ぎがやや落ち着きましたね(11月頭時点)。
感染者数も一旦は大きく減少して、人々がネガティブな情報を目にしないようになり、徐々に経済は良くなってきたと思います。旅行に出かける方々も多いと聞きます(予約サイトは満室状態!)。

米国では聞くところによると、昨年より早いワクチン接種効果で消費が戻り、加えて生活保証のため長期間の現金給付などで市場もグッと熱を上げたようですね。結果として、今はインフレに偏りすぎていてテーパリングが始まり、利上げも視野に入ったので市場もやや落ち着く模様。日本も少し遅れがちではありますが、経済は徐々に戻りつつありますね。

事業者である我々はこの波に乗れるようにしなければなりません。また、我々は消費者でもあるので好況をしっかり迎え入れる準備をせねばなりません。
あくまでも主観ですが、今最も大切なことはビジネスモデルがどうだとか、アフターやらウィズやらのなんちゃらかんちゃらとか、横文字や耳障りの良いアクロニムではなく、いかにして人々の心が明るくなるのか、だと思っています。

著名人のアラ探しなどせず、ゴシップな記事に躍らされず、SNSで罵倒し合う&マウントをとり合うのではなく、自分たちがどのように生きたいのか、どのように幸せになりたいのか前向きに考えるタイミングはまさに今しかない!

経済は人の気持ちと連動しています。
昨年から身をもって感じました。

そして、人々の気持ちが明るくなれば世の中もきっと変わる。
その先に明るい経済が待っているような気がしています。

少なくとも私たちは、そんな明るい世界を目指して今日も明日も一生懸命に汗を流します。
少しでも同じ想いを持った方々と繋がりたい。
#お洒落な人と繋がりたい のではなく
#明るい人と繋がりたい ですね。
そんなタグが流行りますように。

さぁ、今年も残すところあとわずか!
明るく楽しく頑張っていきましょーっ!

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