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カメムシ目セミ上科に分類されるキモゼミは「キモーイキモイキモイキモイキモイ」という鳴き…

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カメムシ目セミ上科に分類されるキモゼミは「キモーイキモイキモイキモイキモイ」という鳴き声で知られ、人間の脳内を住処とする

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  • 『Starfield』航天日誌

最近の記事

『Starfield』航天日誌 10日目

【注意!】この記事はネタバレだらけです 航天10日目を終えて  ゲームの起動自体が間遠になってきている。ゲームをしていてもロード時間に本を読み出したり絵を描き出したりして、ロードが終わっても読んだり描いたりし続けている、ということが増えた。  サソリの尻尾でスターボーンとご対面だ。 【以下特に重要なネタバレアリ】  また人間かよ!! ふざけんな!!! 人間人間人間人間どこまで行っても多元分岐した宇宙を覗き見ても人間か!!!!!!!!!!!  肌にひとつでも青ければ

    • 『アドベンチャー・タイム』の"無"の境地皿洗い

       私は米国カートゥーンネットワークが放送していたアニメ『アドベンチャー・タイム』(以下『AT』と表記)が大好きなのだが、面倒臭さの問題を考えていて、シーズン5の「迷宮列車(原題:Dungeon Train)」というエピソードのラストシーンを思い出していた。 ▲この動画では前半部分が公開されている。  このアニメはスペーシーなナンセンスコメディというか、かなりぶっ飛んでいて文章で解説したり分類することが困難な作品なのだが、ざっとあらすじを説明したい。(私が持っている『AT』

      • 面倒くさいという気持ちについて面倒くさがりながら考えたこと

        序とりあえずご署名ください。  個人的な話で恐縮だが、現在私のバイト先では上層部主導の方針転換があり、それが私の就労環境の微細な面倒くささを増幅させている。同時に、私はものすごく遅いペースながらデイヴィッド・グレーバー(『ブルシット・ジョブ』の著者)の『官僚制のユートピア』を読み進めている。このふたつの状況が合流する地点で、私達の生活に否応なく浮上する「面倒くささ」について考えていた。そしてこの「面倒くささ」の問題は、数多の反対意見を呼び起こしているにも関わらず強行されつつ

        • 『Starfield』航天日誌 9日目

          【注意!】この記事はネタバレだらけです 航天9日目を終えて  ウェルの電気屋にいた怪しいあんちゃんのクエストで、遠くレッドマイルという場所にやってきた。  施設のエアロックを開けると、きららかなアーマーを着たエクリプティクの警備主任が会計をバックレようとしていたおっさんを脅しており、施設のオーナーらしき女性にとりなされていた。  警備主任さんは短髪でハスキーな声をしていたが女性のようだった。オーナーの女性と良い仲だったりするのだろうか。そう考えた途端、人を見て男であるか

        『Starfield』航天日誌 10日目

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        • 『Starfield』航天日誌
          8本

        記事

          『Starfield』航天日誌 7、8日目

          【注意!】この記事はネタバレだらけです 航天7、8日目を終えて  神学者マッテオが、ユニティと言う言葉について聞き覚えがあると指摘した。スターボーンはどんな用法でこの言葉を使っていただろうか? 「ユニティを垣間見ることもない」とか? スターボーンは人類のユニティ到達を阻止したいと思っているのか? ヒントを求めて覚醒者の家に向かう。この集団の教義がまだいまひとつわかっていない。わからないことだらけだ。  聖職者に、この問題は理性や科学で理解できる範疇を超えていると言われた

          『Starfield』航天日誌 7、8日目

          『Starfield』航天日誌 5、6日目

          【注意!】この記事はネタバレだらけです 航天5、6日目を終えて  ネオンへ。街に到着したら、そこら辺を見て回りつつ、小さな人助けクエストを2、3こなしてみると、街のことがよくわかる。ここはバユーと言う市長がのさばり、巨大企業と癒着しつつ、まっとうな商売をしている個人商店経営者たち相手に法外な地代や税金をかけて左うちわで暮らしているらしい。全く以て嫌な親近感の湧く話だ。ドラッグを決めて踊れるラウンジが1階にある巨大なビルの前には、市長の姿をかたどった金ピカの像がある。そんな

          『Starfield』航天日誌 5、6日目

          『Starfield』航天日誌 4日目

          【注意!】この記事はネタバレだらけです 航天4日目を終えて  NexusModsでダウンロードランキング上位に入っていた、スターフィールドのオプティミゼーションmodを導入したら、挙動が少しマシになった。相変わらず人物キャラクターの声は遅れるが、惑星の地表を走る際のストレスはだいぶ減った気がする。  宇宙ステーションに駐在している、ウラジーミルと言うムキムキなおじさんの指令で、アーティファクトと、それを追って先に出発していたアンドレアと言う女性メンバーにの元へ向かう。ア

          『Starfield』航天日誌 4日目

          『Starfield』航天日誌 3日目

          【注意!】この記事はネタバレだらけです 航天3日目を終えて  まずい。プレイ開始3日目にしてすでにまずい段階に入ってきた。  海賊にとらわれたバレットを救助したし、その他にもちょっとした頼まれ事をこなしたり、人助けをしたりもした。しかしその記憶はクエストを終えるやいなや潮のように後退していく。  研究のツリーを開きたいと言う気持ちに行動の全てが支配されている。医薬品や拠点形成、武器のエンジニアリングの選択肢を広げるために、あちこちから素材をひっかき集めては、貨物室を膨

          『Starfield』航天日誌 3日目

          『Starfield』航天日誌 2日目

          【注意!】この記事はネタバレだらけです 航天2日目を終えて  いくらか寄り道をしながら、サラとサムのクエストを完了した。早くも船の貨物倉庫が満杯になった。入れてあるのはほとんどが金属や化学薬品のような素材である。使えるものは制作や研究にできるだけ速やかに使って、倉庫への負担を軽くしようとしているのだが、追いつかない。私はまだ拠点を作っていないが、おそらく作り始めたら、湯水のごとくこれらの材料が必要になるのだろう。しかしそれにしても、あらゆるものが過分であると感じる。人間は

          『Starfield』航天日誌 2日目

          『Starfield』航海日誌 1日目

          【注意!】この記事はネタバレだらけです 航海1日目を終えて  6時間ほどゲームをして、コンステレーションのサラから具体的なミッションの内容を聞く直前まで進めた。  現在から280年もの時が流れた未来を描いているこのゲームの世界に対する私の第一印象は、はっきりいって失望である。人間はあまりに人間の姿を保ちすぎている。彼らはいまだにファッションを気にしているし、見目うるわしくなろうとしている。機械に意識を移し変えた人間にもまだ出会っていないし、腕が金属でできた人間にすらまだ

          『Starfield』航海日誌 1日目

          『バイオ8』ベネヴィエント邸訪問記(後編)

          【注意】この記事はネタバレだらけです。  前編で1,2階を取り上げたので、後編では地下階を見ていきましょう。  地下階はそのすべてがベビーとの追いかけっこ終了と同時に封鎖されてしまう「幻覚領域」であるため、どこまでがイーサンが見た幻覚でどこまでが現実なのか、すべてが藪の中に放り込まれてしまいます。その設計の奇妙さ故に存在自体を疑いたくなる、ひときわ謎の多い領域です。  答えの出ない疑問だらけなのですが、ひとまず書いていきます。 ベビーから考える幻覚の精度  地下といえば

          『バイオ8』ベネヴィエント邸訪問記(後編)

          『バイオ8』ベネヴィエント邸訪問記(前編)

          【注意】この記事はネタバレだらけです。 序 こんにちは。  つい先日の3/24に『バイオハザード RE:4』が発売され、世ではレオンが活躍していますが、私個人は昨年のクリスマス期Steamセールで購入し、2月にプレイ・クリアした『バイオハザード』シリーズ第8ナンバリングタイトル『バイオハザード ヴィレッジ』に夢中です。私の人生全体が周回遅れみたいなものなので、なにかに心奪われることができただけで御の字と思い、適宜やっていきます。この記事は適宜やっていくその過程のひとつです。

          『バイオ8』ベネヴィエント邸訪問記(前編)

          『バイオ8』ドナ・ベネヴィエントの人物像に関する覚書

          【注意】この記事はネタバレだらけです。  ゲーム『バイオハザード』シリーズの第8ナンバリングタイトルにあたる『バイオハザード ヴィレッジ』に登場するキャラクター、ドナ・ベネヴィエントの人物像について、判明したこと、推測したことを書いていくページです。  ドナという人物は作中ほとんど発言をしないため謎が多く、その人柄を偲ばせるのは専ら「ベネヴィエント邸」という彼女の住まいなのですが、これについては別記事で後日まとめたいと思います。  ドナの人物像は彼女の住まいと深く結びつ

          『バイオ8』ドナ・ベネヴィエントの人物像に関する覚書

          『Papers, Please』雑記 サーマルプリンターを手に入れ、猫になりたい

          【本記事にストーリーのネタバレはありません】  皆さん、ペーパーワークは得意ですか? 私は殺したいほど憎いです。  『Papers, Please』というゲームを遊んでいます。『Return of the Obra Dinn(オブラ・ディン号の帰還)』と同じ製作者さんだよ、と言えば思い当たる方もいらっしゃるのではないでしょうか。『Papers, Please』にはエンディングがなんと20種類もあり、現時点の私は第4、第18、第1エンディングのみを見ることができた状態です。

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          Visage雑記 恐怖と地図

           ホラーゲームの醍醐味は、好奇心が恐怖に勝つ瞬間にあると思う。どんなゲームにも必ず「開けたくないドア」が現れるはずだ。血の手形とかついてるし、不穏な赤い灯りでライトアップされているし、お札がめちゃくちゃ貼ってあるし、「HELP」と震える文字で書いてあるし、巨大なナメクジが這いずったようなヌメヌメがドアの下から伸びてるし……といった感じのドアである。しかしそれでもそのドアを開けざるを得ないところに、ホラー映画でもホラー漫画でもホラー小説でもない、ホラーゲームの面白さがある。  

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          スカイリム雑記 ムジョルとアエリン(後編)

           同居する女性の寝顔を床板にめり込みながら見つめる男、彼の名はアエリン。こんな危ない男に妻の周りをウロウロされちゃ困るということで、「how to kill Aerin」はムジョルを愛する世界中のドヴァキンの一大関心事となっています。  今更TESシリーズに初めて触れた身ではありますが、ゲーム内の作品世界が重厚であることに加え、ファンの多さゆえに攻略や経験、分析などがネットに情報として大量にもたらされているのがTESシリーズの魅力だなと私は思いました。豊かな作品世界を反映して

          スカイリム雑記 ムジョルとアエリン(後編)