システムエンジニアの条件【3.提案】
システムエンジニアに必要な能力である、1.調査、2.設計、3.提案。
今日は3つめの提案する能力についてまとめよう。
提案
システムエンジニアに必要な能力の3つめは、提案する力だ。
仕事としてシステム構築を前に進めるためには、考えた内容を提案として伝える必要がある。
例えば、設計内容を練って、提案する。その設計内容にはどのようなメリットデメリットがあるか、それだけではなく、自分はなぜその設計内容を是としたのかを言語化し提案するのだ。
また、トラブル発生時にも提案する。例えば、調査の結果、原因はまだ不明で、回避策もあるとする。その時、システムを取り巻く他チームの状況を把握し、回避策をいつまでに行い、元々のスケジュールを変更し、根本原因を継続的に調査すべきだ。
と言った、提案をしなければ前に進まない。
ここで、多くの場合、誰かが決めてくれるはずだ、という思考が働く。他人任せにすることで、自分は与えられた作業だけすれば良いという考えに陥ることが多い。
システムエンジニアはコンピュータを操作することが多いがために、コンピュータと仕事をしていると錯覚しがちだ。
内にこもって仕事をしているようなエンジニアも多い。設計書を書き、コードを書き、バグ票を書き、テストを繰り返しているうちに、自分はコンピュータと仕事をしていると錯覚する。
コンピュータはツールであり、成果物である。
現実には、人と仕事をしている、ということを忘れてはならない。
身に付けた技術を利己的に発揮することも悪くない。しかし利他的に発揮できればなお良いエンジニアになるだろう。
苦労して身に付けた技術から得た知恵を、チーム全体を前に進めるために使い、提案という形式で伝えられることは、システムエンジニアとして最も重要な要素の一つだと考える。
追記:ブログに加筆してまとめました。
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