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子どもの日傘が禁止される件は、文化の問題

子供の日傘を差しての投稿を学校側が許可しないという事例だ。

つまるところ、日傘は以下の理由で禁止されているという。


1つ目は、傘を使用してはいない子どもに傘がぶつかるとケガにつながりかねないということ。
2つ目は、低学年は傘で手がふさがると危険だということだったと言います。


1つ目の理由に関しては、雨天時と比較して説明がつかないし、2つ目は雨天時にぬかるんだ足元のほうが手が塞がっていたほうが危険だ。

教育者として、理論的な説明をして欲しいものだなぁとおもいつつ、私の考えでは、禁止した本当の背景は違う思想にある。

それは、今までに無かった文化を承認することへの抵抗感だ。

これまで、小学生は暑い中でも学校指定の帽子をかぶるのみであった。
「古き良き小学生を見たまえ。日傘などというものを指して、日光を浴びなくなり、軟弱な生徒に育っていいものか。私が子供の頃は暑くても日焼けして投稿したものだ」という意見もあるかもしれない。

察する他ないが、学校という長年親しんだ文化はそういった先入観や思い込みが蔓延している。

今年は新型コロナウイルス感染症の影響であまり話題にならなかったが、例年プールカードに「印鑑が押されず、サインだったため見学になった」という問題が起きている。

要は「プールカードには印鑑が押されて然るべきだ」という、学校独自の固定観念に背いたため、子供がいかに楽しみにしていようと、バッチリ水泳バッグを準備して持ってきていようと、親が印鑑ではなくサインでカードに記帳してしまったために、プール授業は見学とさせられてしまうという問題だ。

この例に今回の話も近い。

文化という固定化された概念を変革するということの難しさをこのニュースで改めて感じた。

マスク着用や新しい生活様式への対応で、学校側もそれらの変化に対応することが精一杯で、視野を広く持つことが出来ないほど精神的に疲弊しているのかもしれない。

いずれにせよ、子供のためを思うのであれば、日傘ぐらい、いいじゃない。

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