データバックアップはインフラエンジニアの奥義に近い技術だ
昨日のZoom勉強会は、前からやりたかったバックアップに関するプレゼンテーションをさせてもらった。
バックアップはインフラエンジニアにとっては奥義的なものであり、システム維持の生命線でもある。
勉強会ではiOS 14にアップデートしてデータが消えたと言う話も話題になり、身近にバックアップの重要性を認識するに良いタイミングだった。
意外と忘れがちなのがこのハードウェアの構成定義情報を退避すると言う作業。
バージョン管理などできていると良いが、単純に環境構築時のファイルを退避しているだけのシステムは多い。退避したconfigをどこにしまったか管理されていないなんてこともザラにある。
一方で目が行きがちなデータバックアップ。OS機能やミドルウェアによるバックアップ手法がある。
DBはオンラインバックアップとコールドバックアップを覚えておいた方がいい。中でもストレージ機能によるD2Dコピーは、初級者は教わらないことも多い。
システムバックアップと一概に言っても手法は様々。
インストールしたミドルウェアにもconfigバックアップ機能がある場合、どう言ったケースで必要になるか把握し、運用に盛り込むか早い段階で検討が必要。
スナップショットについては、データ更新後にディスク容量が増えていく事を注意して運用したい。
バックアップを取るタイミングも抑えておきたい。
どのタイミングに戻せると良いかを考えて工程を進めないと、障害時にとんでも無く過去に戻ると言う最悪の事態に。
そして信じられないことに、バックアップから戻せることを確認しないシステムが未だに散見される。取ることが目的になっていて、リストアする事を忘れてしまっているのだ。
バックアップはコストがかかる。ディスク容量も、時間も多大に消費する運用なので、無駄にしないよう最低限戻す事ができる、意味のあるバックアップを行うべきだ。
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