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大企業の抱えるイノベーションのジレンマ

「そっか、俺、イノベーションが仕事になるのか」
と、気づいたのは、異能vation「破壊的な挑戦部門」の内定のご連絡を頂いたその土日のこと。

恥ずかしながら、イノベーションとは何か説明せよと言われても、「技術革新のことです。スマホとかそうじゃないですか」ぐらいの説明しかできんぞと思い、イノベーション自体を体系的に捉えておこうと思って買った本がこちら。


前々から読もうと思っていたこの「イノベーションのジレンマ」。動画などで解説を見聞きしたことがあるが、内容を思い出せない。書店で手に取ってみると意外に重厚だったが、思い切って購入。

翻訳本独特の読みにくさでスタートするこの本。文体に慣れず、内容の理解が進まないので、今回はノートにメモリながら読み進めることに。

今回からそのメモのスクショを元に、イノベーションを研究していこう。

序章・一章のメモはこちら。

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資源の支配者は誰か

まず前提条件だ。企業は資源を支配していない。活動の源となる資源は、投資家と顧客の二者に依存していると言う。

一人目の依存先は、投資家。投資家とは株主や銀行、VC等を指すが、彼らが気に入らない事には大手を振って革新的な事業を推進できない。

彼らは、手堅くも実績のある手法に則り、利益率に高い事業にこそ投資する。

叶うかどうかわからない夢想のような、破壊的で画期的な新規ビジネスは、宝くじを買うようなものでリスクの面で積極投資できるものではない。

破壊的な製品の技術開発、そして事業展開に舵を切れるかは、投資家に依存している。

二人目の依存先は、顧客だ。顧客は利益こそもたらすが、それは顧客にメリットがあるからこそだ。

メリットのないものは購入しないから、企業が売りたい革新的な商品なりサービスは、既存の購入物と比較される。

革新的製品が、破壊的であるほど、顧客のメリットは減少する。顧客が求めておらず、使いこなすことができないからだ。

実績もなく、心理的にもデータ的にも信頼性の低い製品には、顧客がメリットを感じにくいのは当然のことと言える。


破壊的製品の初期段階の特徴

破壊的イノベーションをもたらす製品は、初期の段階では以下のような特徴を持つ。

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