見出し画像

勉強会の波を作る

IT業界は日進月歩だ。

ある分野をある程度応用可能となったとしても、ついていくことは簡単ではない。

私は、Solaris OSに閉じた分野で数年仕事をしていたが、その分野自体も最新のアップデート情報を追っていかなければ、3か月で知識は全時代扱いになる。

追いつくことが大事で、常に情報収集することが肝要だ。

技術のほうから歩み寄ってくることはない。技術は開発者とともに自走しているから、利用する側は能動的に情報収集することで進歩に追いかけなければならない。

つまり、勉強することを日常的にするということである。

エンジニアとして10年来勉強会のようなものには参加したことがなかったが、ここ最近、勉強会を開催する側に回った。

私2年前まで一切そのような社内の貢献活動をしてこなかった。これが、立場変わればであるのか、若手の意見に感化されたのか、考え方が変わった。

社会人の一日の平均勉強時間をご存知だろうか。

一日、6分間である。

一見絶望的な数値だが、逆説的に考えると良い。つまり、自主的に学習するよう行動し、6分間以上やれば平均以上である。

自主学習を始めさえすればよく、6分なぞ簡単に過ぎるだろう。

そしてリーダーシップとしては、この6分間をどう自発的にアクションさせるか、という問題に帰結する。

うちの会社は引っ込み思案が多い。

勉強会は開催しますというだけでは、人が集まらない。集まるだけのリーダーシップが必要で、引っ込み思案が如何に参加するかという動き方、示し方が必要である。

新人や未経験者は知らないことが怖いと感じる。勉強会といった名称はかなりストイックな印象がある。

媚びるわけではないのだが、この勉強会自体の印象の難易度を下げるというのが一つの施策。「私でも参加できる」と思わせせることだ。

未熟ではあるもののプライドの高い人間が、もし自分が間違ったら嫌だなぁ、などと恐れを抱くような勉強会はいけない。

この心理的ハードルを取り除いた、心理的安全性の高い活動に仕立てておく必要がある。

組織というものは、リーダーシップがない限り動かない。リーダーが不在で動く組織はない。

勉強は自分のためにするものだが、勉強会としてお膳立てしてあげる程度の器がリーダーには備わっていて然るべだ。

そうこうして勉強会自体の頻度を高めつつ、勉強会開催や参加のムーブメントを起こしていきたい。

創作意欲の支えになります!