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【30代独身女 都内住宅購入記⑦】不動産会社への偏見 -頼むからこちらにも吟味をさせてくれ-

偏見であることは重々承知しているのだが、やはり不動産業界の方は怖い。
というのも、以前出くわした不動産会社の営業マンのことが強烈に、しかも悪い意味で印象に残ってしまっているのだ。

繰り返すが、私が不動産業界に抱く感情は、個人の感想かつあまりにも穿った見方である。そしてものすごく大きな主語に対して決めつけを行ってしまっている。が、少し語らせてほしい。

まだ今の会社に入ったばかりのころ、どこから入手したのか社用携帯にいきなり電話がかかってきて(おそらく電話番号自体は使いまわされているのではと思っていて、過去の誰かがセミナーか何かに登録したところから漏れたのかもしれない)、番号を登録していない顧客からの連絡かもと思いうっかり応答してしまったのである。相手は顧客でも何でもなく、不動産投資を勧める営業マンだった。
一度電話に出たら最後、興味がないと言っているにもかかわらず延々と不動産投資がいかに素晴らしいかを語り続ける。仕事中だ・もう会議も始まると言っているのに無駄に話を伸ばしてくる。

私「不動産投資には全く興味がないのでお聞きしたいことは何もありません」
営業マン「そうですよね。そうはいっても不動産投資は資産形成のために云云かんぬん…どこかで直接面談のお時間をいただけませんか」
私「ですから、興味がないのでお会いつもりも全くないですしお電話終わってもいいですか」
営業マン「そうですよね。そうはいっても不動産投資は資産形成のために云云かんぬん…どこかで直接面談のお時間をいただけませんか」
私「仕事の途中ですのでお電話切りますね」
営業マン「そうですよね。そうはいっても不動産投資は資産形成のために云云かんぬん…どこかで直接面談のお時間をいただけませんか」

誇張なくこの調子である。botかと思った。

もう話の途中で無理矢理通話を切る形で電話を終わらせ、やっと解放されたと思えばショートメッセージに資料を送り続けてくる。
おまけに、この営業マンと同一人物かはわからないが、日中だけでなく夜遅い時間やなんと休日にまで電話がかかってくるのである。上記の一件以降知りうる範囲の顧客の電話番号はすべて登録したので、まず間違いなく営業電話なのだ。

相手も仕事だからと自分に言い聞かせても、こういった営業電話に正直なところかなり迷惑を被っており、本当に申し訳ないが「不動産業界の営業マン」というだけで敬遠の対象になってしまった。
今回、私はあくまでも自分が住むための家を購入したいのであって、電話攻撃(申し訳ないが私にとってはもはや迷惑電話なのだ)をしてくる営業マンとは毛色が異なるであろうことも、もちろんすべての不動産業界の営業マンが日時や都合をわきまえない方ばかりではないことも重々頭ではわかっているのだが、どうしても受け入れることが難しい。

ただ、では私一人で家の購入ができるのかというとそうもいかないので、どうしても不動産会社の方の助力が必要となる。
一方で、仮にいずれかのポータルサイトを通して物件の問い合わせをしたとして、その後出会えるエージェントがどんな人物なのか、自分と相性の良い相手なのかは未知数だ。私はもうガチャみたいなものだと思っている。

そもそも、よほど特別な事情がない限りほとんどの担当者はレインズというデータベースを利用して物件の提案をしているはずで、誰か一人だけが紹介できる物件なんてそうそうないはずだ。(秘匿の売却案件を持っているとか、金銭面で物件と会社によっては手数料がまけられるなどの差はもちろんあるとは思うが)

つまり、誰からだって購入することができるのだから、そして安くない手数料を払うのだから、せめて気持ちよく買い物ができる担当者に伴走してほしいのだ。

切に願った。
頼む。こちらにも選択肢をくれ、と。

そんな私が「これだ」と思ったのがTerass Offerである。

始めに断っておくが、回し者でも何でもない。純粋なサービスの利用者である。

こちらが担当者を選ぶことができる画期的なサービス

これまで、不動産に関しては賃貸を探す時であろうと物件を購入する時であろうとなんであろうと、何か特別なコネクションがない限り問い合わせを行うと同時に先方で担当者が割り当てられるもしくはその時たまたま対応してくれる誰かが担当者になることがほとんどだと考えていた。

だが、このサービスを用いるとまずプロフィールや物件に求める希望条件を入力し、不動産エージェントの方からのコンタクトを待つことになる。
年齢・性別はもちろん、経歴や得意分野(○○区に詳しい、リノベーションまでサポート可能)などなど本当に様々なエージェントの方が在籍されていて、自身の入力内容から相性が良いと思われるエージェントの方を自動で導いてくれたりもするので、「この人は」と感じるエージェントの方にはこちらからコンタクトをとることも可能なのだ。

それぞれのエージェントの方にはレビュー評価がなされており、人によってはどのような点が満足だったか、逆に不満足だったかのコメントもついていたりする。

こちらが許可しない限り匿名でコミュニケーション可能

特筆すべきはこちらから許可しない限り氏名や電話番号等の個人情報はすべて非公開のようで、何だかよくわからない営業マンから電話やメール攻撃を受けずとも済むのだ。
そして個人情報は隠された状態でエージェントとメッセージのやり取り等を行うこともでき、そこである程度エージェントのパーソナリティや自分との相性、どれほどのスピード感でやり取りができるのかなどを伺い知ることができる。
最終的に、何となく自分と波長が合いそうだな、この人になら相談してもよいかなというエージェントに情報を開示し、以降の話を進めていくことができるのだ。

まさに、ガチャではなくこちらがエージェントを吟味することができるのである。

すごい。とても良い。

画期的だと思った。
私のように謎に警戒心ビンビンの人間にはうってつけのサービスだ。
ということでいそいそと登録をし、結果的に10名程度のエージェントの方からご連絡を頂いた。

受け取った最初のメッセージを見ただけでも、本当に千差万別だった。
明らかにコピペで大量送信していそうだなと感じる(業界に対する偏見から、どうしても穿った視点になってしまうことはお詫びを申し上げたい)ものや、こちらからの返信に急に音沙汰がなくなったり、変に距離感を詰めてくるエージェントもいたり…という中で、私という個人を見て、誠実に対応をしようとしてくれているのだなというメッセージには不思議と警戒心を抱かなかった。

直接話をしたわけではないのだが、メッセージだけでも為人をしっかりと感じることができた。
メッセージのやり取りから数名の方と直接面談を行い、ついにぜひこの人にお願いしたいと思える方と運よく出会うことができたのである。

そのお話はまた次回に。

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