鳥飼否宇『パンダ探偵』読了

鳥飼否宇『パンダ探偵(ISBN:9784065197837)』を読みました。

タイトルのまんま。パンダが探偵になるミステリー小説。3編入ってます。
登場するのはみーーーんな動物。ヒガイシャも、ハンニンも、モクゲキシャも、警察も探偵もみんな動物!

登場ジンブツのパンダの「ナンナン」が、まずかわいいです。パンダは見た目のかわいさに反して意外と強くてずっと食っちゃ寝していると別の本で読んだけれど、この小説では「なんか憎めない一生懸命なドジっ子」として描かれています。生い立ちも読んじゃったら、もう、応援せずにいられない感じ。

またナンナンの先輩で相棒となるライオンとトラのハーフ、ライガーの「タイゴ」も「アニキ」と言う呼び方が似合ういいキャラ。

大体推理はタイゴがしてて、ナンナンが最後に「シロクロ」つける役。ナンナン、凄い情で事件を斬ってないかな笑?

ヒトは絶滅してます。いない。ヒトがウイルスによって絶滅して200年…この設定を読んだ時点で「タイムリーだな」とちょっとドキっとしてしまいました苦笑。

先に述べたとおり、出てくるのは動物だけなので、犯行手法も各々の特技、特徴を活かしたもの。
だから動物に明るくない私は読んでいてもハンニンがさっぱりわからない苦笑。動物に詳しい人は、それこそハンニンがどんな動物なのか予想してみるともっと楽しめそう。

また、知らない動物が出てきた時にイメージが湧きにくい動物もいたので、調べながら読みました。これが結構楽しい。やっぱり自分の好きなもの(今回ならミステリー小説)と絡んでくると、色々知りたくなる。教科書、こんな風にならないかな笑。

最後の最後は、続きがあってもおかしくない終わり方でした。私はまた色々と動物の事件簿を読みたいなと思うから、いつの日かナンナンとタイゴに再び出会えますように!

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