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#58 長崎・佐賀撮影旅行 ~平成6年の思い出②

熊本時代の撮影旅行~続き

 昨日に続き、平成6年の記録から。今日は千綿駅を出発したところからです。

大村線から佐世保線

 車内は意外に空いていて、ボックスを占領することができた。列車は大村湾岸を行く。車窓風景を撮影する。南風崎(はえのさき)に着くと、ハウステンボスが見える。しばらく停車した。クーラーから水がしたたり落ちている。ハウステンボスの次は早岐(はいき)だ。降りる準備をする。

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 早岐では、構内の様子や松浦鉄道の車両などを撮る。間もなく、鳥栖行きの普通列車が入ってきた。その列車に乗り込む。やはり早岐から乗り込む人が多い。スイッチバックを知らずに、進行方向を間違える人もいた。列車は寝台特急改造型で、ゆったりしていた。しばらく停車して、早岐を出る。次の駅、三河内(みかわち)で降りる。

 ダイヤ情報から抜き出した案内文を頼りに撮影地へ向かうが、草をかき分けて進み、弱々しい橋を渡るなど、とても不安なものだった。ようやくポイントを見つけるが、草がしげり、虫が飛び交い、とても不快だった。小雨も降っている。長くいる気にはなれず、下りハウステンボス・みどりを写すとさっさと引き返す。道にはカワトンボもいた。ここは冬の撮影地だなと思った。時間があったので流し撮りを試みるが失敗する。

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 三河内駅に着き、駅舎や駅名標を撮影。構内を通過するハウステンボスを撮ろうとするが、露出のセットに失敗してしまった。だいぶ遅れて17時21分発の列車がやってきた。今度も寝台改造型でゆったりしている。車内を撮影。先頭部で前方を撮影しようとするが、すでに先客がいた。一駅乗って有田で下車。ホームは人であふれている。有田陶器市があったからだ。

松浦鉄道で伊万里の宿へ

 駅員に三河内から乗ってきて、まだ運賃を払っていない、と話すと「正直にどうも。」と言われ、190円払う。間もなくやってきた松浦鉄道に乗り込む。2両編成で、前の車両にはジュースの自販機まであった。ジュースを買う。席に座ると、向かいの席に若い女性二人組がやってきた。陶器市に行ったらしく、いろいろな茶碗をとり出して話していた。20分ちょっと走っただけで18時26分、伊万里(いまり)着。ホームには松浦鉄道の車両が何両か佇んでいたが、その奥にはコンクリートで分断された奥のレールにJRのYDCが、「こっちは別だよ。」とでも言いたげに停まっていた。

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 ホテルは近いだろうと思い、歩くとこれがけっこうあった。道を間違えたのかと思ったが、正しかった。ホテルに入ると、受付の人がていねいに対応してくれる。部屋は、バス・トイレ付き。ベットはふかふかだった。さっそくシャワーを浴びる。夕ご飯を食べに食堂へ。料理はとても美味しかった。ご飯を4杯ほど食べてしまう。もうお腹いっぱいだ。部屋に戻り、クーラーのスイッチを入れる。天気予報は明日も天気が芳しくないことを伝えていた。時刻表とにらめっこした結果、明日は久保田(くぼた)での撮影をあきらめ、筑肥線で姪浜(めいのはま)に抜けることにする。少し早めに消灯。

5月4日 水曜日 くもり

 6時前に目が覚める。昨夜はよく眠れた。身支度を整え、7時前に朝食をとりに食堂へ出かける。なかなか良い朝食だった。7時半頃チェックアウト。タクシーを呼んでもらい、駅へ。切符をオレンジカードで買っていると、キハ47の2連が入ってきた。前の車両に乗り込む。

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佐里(さり)で下車。ポイントはすぐわかった。カメラに35ミリレンズをセットし、構図を整える。間もなく列車がやって来る。YDC125系だ。これは予想ミスだった。1時間ほど待ってもう1本撮り、急いで駅に向かい、すぐ列車に乗る。YDCだった。

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 唐津で筑前前原(ちくぜんまえばる)行きに乗り換える。虹ノ松原で下車。鏡山に登るが、これがたいへんで、7合目くらいでようやくポイントをみつける。135ミリで撮影。少々かすんでいて残念だった。

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 虹ノ松原駅にもどる。12時32分発、筑前前原行きに乗り込む。ロングシートだが、景色はいい。この風景に103系はもったいない。筑前前原ではすぐの連絡で、福岡空港行きに乗り換える。地下鉄型車両だ。JR筑肥線の終点、姪浜で降りる。立派な高架駅だった。セルフタイマーで記念撮影をし、そばを食べて、今回の旅の終わりとする。

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 今回の旅は天気こそあまりよくなかったが、あちこち撮影してまわり、とても楽しかった。この旅で得たものは、この旅でなくしたレリーズより大きなものだったと思う。

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25年以上前の思い出

 いかがだったでしょうか?当時のアルバムから、ほぼそのまま抜き出してみました。今でも記憶に残る、いい思い出です。姪浜に着いた後は、福岡県小郡市にある実家でゴールデンウィークを過ごしました。


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