サイトの実態を把握する - オウンドメディアの担当者が知っておくべきGA4の基礎知識_vol.2
みなさん、こんにちは!採用市場研究所の市岡です。
GA4の知識を蓄えていく中で得た学びをアウトプットするnote第2弾です。
前回のnoteでは、オウンドメディアやWebサイトの担当者になったばかりの方に向けて基礎用語とKPIの考え方についてお話ししました。
ということで、今回のnoteも、
・オウンドメディアやWebサイトの担当になったばかりの方
・アクセス解析に興味のあるGA4初心者の方
といった方々へ向けて、できるだけわかりやすく、GA4の基礎知識を説明していきたいと思います!
「発信の軸」がブレないようにするために
オウンドメディアを運営する目的は商品の販促や企業ブランディング、リクルーティングなど企業によって様々です。自社で情報をコントロールできるという利点をもつオウンドメディアだからこそ、気をつけたいのが「発信の軸がブレていないか?」ということです。
届けたい情報やコンテンツがありすぎて色んな情報を発信した結果、メディアに統一感がなくなってしまった
メディアを運営するうちに期日までにコンテンツを公開することだけが目的となってしまっている
情報を届けたいターゲットは決まっているが、発信したコンテンツに対して反応があるのは想定ターゲットからではないことが多い
こういった状況を打破するためには、改めてオウンドメディアの運営目的とペルソナを明確にする必要があるといえるでしょう。
※ペルソナについては、採用市場研究所の記事で取り上げているので、もしよければ以下の記事もぜひ合わせてご覧ください!
発信の軸を定め、ユーザーが興味を持ち共感できるような情報発信に努めることがメディアに反響をもたらす鍵となります。
今回はGA4を用いて訪問したユーザーの特性と流入経路を知ることで、まずはサイトの実態を把握し、コンテンツの効果検証をする方法をお伝えします。
サイトの実態を把握する
①訪問したユーザーの特性を知る - どんなユーザーが訪問しているのか?
発信者側の自己満足にならないメディア運営を実現するために、実際今どんなユーザーがサイトを訪れているのか、しっかりと把握できているでしょうか?
GA4を使えば、サイトを実際にサイトを訪れた訪れたユーザーの性別・年齢・地域・使用言語まで数値として出すことができます。情報を届けたいターゲットに対して、リーチできているかぜひ実態を見てみましょう。
まずは赤枠箇所 ①レポートメニュー>ユーザー>ユーザー属性>ユーザー属性の詳細から、以下の画面を確認しましょう。ここまでは開いてみたことがある方も多いのではないでしょうか。
次に赤枠内②で「国▼」と表示されている箇所で▼を選択してみます。
すると、↓のように「国・地域・市区町村・言語・年齢・性別・インタレストカテゴリ」がそれぞれ選択できるようになります。
ここからユーザーがアクセスしてきた地域を詳細に確認したり、使用言語、年齢、性別が確認できます。インタレストカテゴリはオンラインの行動や購買履歴から判断されるユーザーの興味や関心があるカテゴリが表示されます。
なぜGA4でこういったデータが観測できるのかというと、訪問ユーザーがGmailなどのGoogleアカウントに登録している場合、そのアカウント情報から年齢や性別を判断しています。つまり、あくまでも測定値であり、正確な値ではありません。
データの整合性については年齢は80%、性別は90%一致していると言われています。傾向を把握するには問題なく使えるデータであると言えるでしょう。(参考・引用:山野 勉 著『Googleアナリティクス4の優しい教科書。』、 2022年3月21日、 株式会社エムディエヌコーポレーション)
ここで計測できる性別や年齢の情報は、ターゲット分析および最適なコンテンツを検討するのに非常に重要なデータとなりますので、測定できるようにしておきたいところです。
②ユーザーの流入経路を確認する - ユーザーはどこからきているのか?
前項ではどんなユーザーがサイトを訪問しているのかを測定できるようになりましたが、今度は「どこから」ユーザーがやってきているのかを見ていきます。
どこからどれくらいのユーザーが流入してきているかを把握することで、発信したコンテンツの効果検証ができますので測定できるようにしておきましょう。
レポートメニュー>ライフサイクル>集客 メニューからユーザー獲得に関するデータを見ることができますが、「ユーザー獲得」と「トラフィック獲得」という2種類のレポートがあります。
ユーザー獲得レポートは、再訪問したユーザーの最初の訪問経路とその後のサイト内での行動を見ることができます。
一方で、トラフィック獲得レポートは新規ユーザー、リピーター関係なく、全てのユーザーの訪問経路を調べることができます。サイト全体のコンディションを把握するには、このレポートを見ると良いでしょう。
ここでは各流入経路(チャネル)から訪問された数を計測していますが、まずは特に設定の必要がなくGA4で自動計測されるデフォルトチャネルのそれぞれの意味について説明します。(ユーザー獲得レポート・トラフィック獲得レポート共通で使う用語です)
↑のデフォルトチャネルの中でも注目したいのは、Organic SearchとOrganic Socialのふたつです。
GoogleやYahoo!などの検索エンジンからの流入を想定してSEO対策をしている場合はOrganic Searchの数の増減に着目することで施策の効果検証をすることが可能です。
SEO対策も奥が深いので今回の記事では多くは触れませんが、Googleキーワードプランナーやラッコキーワードといった無料ツールを使うことで多くのユーザーが検索している関連キーワードを簡単に把握することができるので、コンテンツ内に盛り込んでみると良いでしょう。
次にユーザー誘致にSNSを活用している場合に着目したいのはOrganic Socialの数値です。
すでに多くのファンを獲得しているオウンドメディアは別として、コンテンツを更新したからといって、すぐにユーザーが見にきてくれるというわけではありません。XやLinkedInといったSNSで周知したり、関係者にメルマガを送ったり、プレスリリースと連動させたりしてコンテンツにユーザーを誘致する必要があります。
具体的にどこのメディアから流入してきているかを見たい場合には、下図の赤枠の中の+ボタンを押して、
トラフィックソース>セッションの参照元 を選択します。
すると、以下のように流入の多い参照元が順に表示されます。「linkedin.com」は文字通りLinkedIn、「t.co」はX、「lm.facebook.com」はfacebookからの流入です。
繰り返しになりますが、この流入経路の把握はかなり重要です。ユーザーがどこからどれくらい流入してきているのかを把握できれば、発信したコンテンツがうまく届けられているのか効果検証ができるようになるので、必ず把握しておくと良いでしょう。
まとめ
「オウンドメディアの担当者が知っておくべきGA4の基礎知識」第2回では、どんなユーザーが、どんな経路でサイトを訪れているのかを知るためにはどこを見れば良いのかをお伝えしました。
オウンドメディアの発信の軸をブレさせないためには、現在のサイトの実態把握がまず第一歩であると言えますので、ぜひとも今回ご紹介したデータを正しく理解できるようになることを強く、強くおすすめします!
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