見出し画像

ついに、私営も含めた都内バス路線すべてで双子ベビーカーの乗車が解禁!!

こんにちは、フローレンス/多胎育児のサポートを考える会の市倉です。

今日は、本当に待ちに待ったお知らせが出来ます。

ついについに、私営を含めた都内全路線での、双子ベビーカーでのバス乗車解禁されました!!


●これまでの歩み

フローレンスが全国規模でとった多胎児家庭向けのアンケートで、「バスに乗車拒否される」「もともと乗れるものとおもっていない」と衝撃の状況が明らかになったのが、2019年秋のこと。

そこから度重なる交渉や陳情の末に、都が運営する都バスの限定5路線で解禁されたのが、2020年9月


そこから、コロナ禍でも歩みを止めることなく、都バスが都内全路線にこのルールを適用したのが、2021年6月のことでした。


「この機を逸したくない・・!」そんな思いで、「都バスに続いて、ルールを変更してほしい」とバス事業者を束ねる東京バス協会への陳情を重ね


そこから、東京バス協会の旗振りのもと、各社が必死に器具設置やスタッフ教育などを進めて下さり、今週5月23日より、都内全てのノンステップバス(注:「東京バス協会の会員事業者の都内一般乗合バス」)で二人乗りベビーカーが解禁されました!!


例として、数社のHPを記載しておきますね。


もちろん、HPでの周知などの広報が足りていない会社もあるなど、課題はまだまだあると思います。

でも、まずはウン十年変えられなかった事を変えられた、「双子ベビーカーでのバス乗車が公式ルールになった」ということを、心より喜びたいです。

1/100の親子のために尽力してくださった東京バス協会の皆様。各バス会社の皆様。力を貸してくださった議員さん、マスコミの方。全ての方に、心より感謝申し上げます。本当に本当に、ありがとうございました。


●"多胎児家庭以外は当たり前に出来ること"


さて、私が多胎児家庭支援ソーシャルアクションを2年半する中で、なぜこんなに「バスへの乗車」にこだわってきたかとお話したいと思います。

「バスに乗ってお出かけする」事は、生活のごくごく限られた1シーンでしかないですよね。バスに乗れるようになったことで、多胎児育児の負担が軽くなるとは私も思っていません。

でも、私には忘れられない言葉があります。

それは、「バスに乗車できるようになったら、どんな気持ちになりますかね・・?」と私が尋ねた時に返ってきた言葉です。

「これで、やっと私達親子のことを認めてもらえたと思う。存在しないもののように扱われてきたから」

必死の思いで出かけた先で「双子ベビーカーは乗れないよ。規則だからね」と言われ、ガラガラのバスを見送らなければいけなかったこと。

「あの公園に行こうよ」と誘われても、バスに乗れないから断らなければいけない時の、子ども達への申し訳ない気持ち。

どれもこれも、多大な負担の中で必死に子供たちのことを考えて育てている親御さんには、あまりにも悲しい出来事です。

ふたご助っ人くじで出会ったたくさんのママたちが教えてくれたエピソードを思い出すと、私はどうしてもバスの乗車という「多胎児家庭以外は当たり前に出来ること」にこだわりたかったのです。

あの時に話をしてくれたご家族はもうベビーカーを使う年齢ではなくなってしまったけれど、これからの多胎児家庭のために声をあげてくれた事、胸に刻みたいと思います。


●ここからは、文化つくりのフェーズ


ルールが変わった今。ここから私たちは、このルールを「新しいあたりまえ」にしてくための行動をしなければいけません。

双子ベビーカーでバスに乗ろうとしている親子を見かけたら、暖かく見守ること。時に必要そうだったら、サポートの手を差し伸べること。

そして、外出が大変なことは重々承知であえて言いますが、多胎児の親御さんは、ぜひ勇気を出してバスに乗ってみてください。

ルールは文化と一緒でこそ根付くものです。そして、その文化を作るのは、私達一人一人の明日からの行動です。

双子ベビーカーでバスに乗ってお出かけしている風景があたりまえに存在する社会に、一緒に進んでください。


日々の活動は、ツイッターにてお知らせしています。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?