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悲願達成!ついに「双子ベビーカーを折りたたまずに乗車OK」都バス一部路線で実現へ


こんにちは。多胎育児のサポートを考える会の市倉です。

いやー、テンション、上がってます。爆上がりです。

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(▲今のテンションのイメージ)

みなさん、今日14時の小池知事の会見、見ました・・・・?


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小池都知事が「二人乗りベビーカーを折りたたまずに都営バスに載せます。9/14からスタート」って、言ってましたよ・・・・!!

興奮が全く冷めないのですが、「ベビーカーでそのままバスに乗りたい、ただそれだけのことなのに、、」と今も思っている多胎児ママパパに向けて、小池さんが話した会見の全容をお送りします!


●9月14日(月)から、一部(5路線)で試行スタート

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まず、今回の発表では「乗車の全面解禁」ではありませんでした。

周産期母子医療センターを経由する主な路線である

 ・学03系統(渋谷駅東口~日赤医療センター)

 ・学06系統(恵比寿駅~日赤医療センター)

 ・宿74系統(新宿駅西口~国際医療センター~東京女子医大)

 ・宿75系統(新宿駅西口~東京女子医大~三宅坂)

親子での利用が多い葛西臨海公園を発着する路線

 ・臨海28-1系統(葛西臨海公園駅~葛西駅・一之江駅)

5路線で「試行」という形でスタートするそうです。(路線図はこちらから)

●乗車方法「後ろ扉から乗車」「ベルトで2箇所固定」「車輪ロック」

乗車ルールも、安全を確保するために明確にされています。

前扉からだと乗りつらいため、後ろ扉から乗車して後ろ扉から下車。ベルトで、ベビーカーのハンドル・左側フロントバーをベルトで固定し、ベビーカー側の車輪ロックも固定する、とされていました。

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(▲東京都交通局HPよりお借りしています)

なお、座席の折りたたみは乗務員さんがしてくれるとのこと。

●「他の都バス路線への拡大は、試行の結果や意見を踏まえて決める」


ちょっと「?」なのが、「他路線への拡大は今回の試行の結果を踏まえて決定」というところ。

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例えばコロナで「固定ベルトの材料手配がうまく行かないからいったん5路線で」だったら「順次拡大する」と表現するよなぁ、、、、なんて思いつつ。

ここは、実際に双子ベビーカーで乗車してのポジティブな意見をがんがん東京都交通局に送りましょう!(https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/form/contact.php)


●次に変わるべきは、私達


さて、会見を見ていて強く思ったこと。

それは、「次は私達が変わる番だ」ということです。

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先日、ある双子ママが言ってました。「もうすぐ乗れそうなのは嬉しいんですけど、乗った車内で白い目で見られたら今度こそ心折れると思う」と。

これまでは二人乗りベビーカーは、折りたたまないと都バスに乗れませんでした。でも、大きな荷物と、二人以上の子供を抱えてベビーカーを折りたたむのは現実的ではなく、多胎児家庭は実質的には都バスに乗れない状況が続いています。

子どもに定期的な通院が必要な場合にも、病院に向かうためのバスへの乗車を諦める状態でしたが、今回そこに風穴が空いたことになります。

次は、今までなんの制約もなく乗れていた私達こそが、「双子ベビーカーでバスに乗ることは当たり前のことである」という認識を持ち、スペースを譲ったり、温かい目で見守る番なんだと思います。

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街角で、双子ベビーカーを押して都バスに乗ろうとしているママパパを見かけたら、ぜひ「ゆっくりどうぞ」という気持ちで、見守りましょう!


●ここまでの道のりを振り返ると・・・


昨年夏に「多胎育児のサポートを考える会」を立ち上げ、全国アンケートを実施してからもうすぐ一年が経とうとしています。

この間、都議会に訪問すること十数回。

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東京都に陳情に伺った際には、栗林都議と松葉都議に同行いただき、ここからすべてが始まりました。

このお二人には、最初から、まさに今日までずっと、お力添えをいただいておりました。

交通局との間を取り持っていただき、何度も粘り強く、各所への働きかけを続けてきてくれました。

間違いなく、このお二人がいなければ、ここまで来れませんでした。本当にありがとうございました!!

また、都民ファーストのみなさんにも、大変お世話になりました。

平都議の「1%(双子の出生率)にも光を。多胎育児中の親の気持ちに寄り添って『本気』で取り組んでください」という質疑には、会議室の端っこで1人涙をこらえました。

そこから、東京都が「関係団体をとりまとめる」と聞いたのが、昨年末

2月には、東京都交通局が音頭をとって、国土交通省と実証実験をしたことがわかり。

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ついに3月末、国土交通省より『一定条件のもとなら、双子ベビーカーを折りたたまないでバス乗車OKとする』という正式な見解を出ました。

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実は、この国交省の見解のあとも、何度か電話で東京都と意見交換をしていました。

そのたびに交通局の方も「なんとか前に進めようと頑張っています・・!」と言ってくださり、今か今かと待っていたのでした。

コロナで世の中の色々なことが急激に変化する中、一歩ずつでも前にすすめてくれた東京都交通局の方には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。


●お世話になったみなさんへ


今回のことは、もちろん多胎育児のサポートを考える会やフローレンスだけけでは起こせなかった変化です。

多胎児家庭の抱える問題に向き合って、各方面と粘り強く交渉してくれた都議のみなさんを、ほんの一部になりますが、紹介しますね。

公明党の東村さん、松葉さん、栗林さん。

東京バス協会

都民ファーストの会の、荒木さん、菅原さん、平さん、西郷さん。

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おそらくこの他にもいろいろな方が、力を添えてくださったはずです。みなさんに、心より感謝申し上げます。


そして、私と一緒に都庁に行ってくれた双子のママ・パパ達、本当にありがとう!

みなさんが「何でも協力しますよ!」って言ってくれることに、何度も励まされました。

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(コロナでなかなか会えないけど、お祝いしようね・・・!!)

そして何より、全国アンケートに答えてくださった1591家庭のママパパを含む当事者の方々に、深く御礼申し上げます。

一緒に闘ってくれて、本当にありがとうございました。



●「多胎児育児は大変だけど、大丈夫。」そんな世の中にしたい

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さて、上記で書いたとおり、「双子ベビーカーでそのままバスに乗りたい」という願いは、一部叶えられました。

でも、ここで止まるわけには行きません。

だって、日本には「乗れないバス」がたくさんあり、まだまだ「双子ベビーカーでそのままバスに乗る」が当たり前にはなれていない。

そして、「バスに乗れない」というのは、実は多胎育児の困難のたった一部。

出産前からの情報不足や、産後に待ち受ける手のたりなさ、外出困難ゆえの孤立・・・・そんな課題が、まだ山積みなんです。


今回のことは、本当に小さな、だけど大事な一歩。

私が叶えたい、「多胎児育児は大変だけど、大丈夫。」と思える世の中にするために、活動を続けていきます!!


日々の活動はツイッターに綴っていますので、ぜひご覧になってください。





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