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【双子ベビーカーでバス乗れない問題】国土交通省と東京都交通局が実証実験&ルール整備に着手しています!


こんにちは。

多胎育児のサポートを考える会の市倉です。

本日、都議会では本会議が開かれ、各政党の代表質問が行われました。

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※代表質問とは、都議会の中でも主要政党のみに与えられる質問時間。各党が注力する課題を取り上げるので、まさにその期の都議会ハイライトと言っても良いと思います。

今日はその模様をご報告します!


●バス乗車出来ない問題。小池知事の『調整する』という明言からの進捗は?


さる1月末、私達フローレンスは、双子の子育て真っ最中のママ2人とお子さんと一緒に、小池都知事を訪問。

「双子ベビーカーを畳まずにバスに載せてほしい」という要望を直接お伝えしてきました。


この時小池都知事からは、時期の明言は無いまでも、『折り畳まなくても都バスに乗れるよう、各所と調整して進めていく』と返してくださいました。

とはいえ、大きな組織を動かし、ルールを変更することには時間がかかるもの。安全面を考える責務だってある。

そんな中、交通局が実際にどのように進めているかが聞けるかもしれないと思い、傍聴に行ってきました。

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会の2番目に質疑に立った公明党の東村都議。

多胎育児について多くの時間を費やして質疑し、コロナやオリンピックなど他の議題もてんこ盛りの中、大変力を入れてくださっているのが伝わってきます。

●国土交通省と一緒に実証実験をしてくれていた

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東村都議のベビーカー乗車についての質問へ、交通局はこう返しました。

双子用ベビーカーを利用されているお客様より、ベビーカーにはお子様を載せたままバスに乗車させてほしいという声が寄せられる一方、その際の安全性については確認されていないことから、交通局では、国土交通省に検証を行うよう申し入れてきた
これを受け、子育て関連団体等も参加した国の実証試験が行われることとなり、交通局では、営業所の敷地や車両を提供するなど必要な協力を行った
現在、国土交通省が、試験結果を踏まえ、学識経験者等の意見も聞きながら、安全にご乗車いただくための統一的なルールを取りまとめていると聞いており、交通局としても、事業者としての知見を提供するなど、引き続き積極的に協力していく


・・・東京都交通局、きちんと動いてくれていました(涙)!!

実証実験なんて、昨年秋にはまっっったく予定されていなかったはず。(10月に会った段階では、「イチ事業者でしかないので、私達には決められません、、、」という姿勢でした)

それを、東京都の交通局の敷地を使ってもらいながら(つまり実証実験の音頭をとった、ということ)、ルールの取りまとめを促すところまで進んでいました。

これは、期待大。

期限を示すところまではいきませんでしたが、着実に行動している東京都交通局、本当に感謝です。


●東京ママパパ応援事業についても、東村都議から「使いやすい制度にしてね」とツッコミが!

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来年度予算に組み込まれた、東京ママパパ応援事業についても、東村都議から質問が。

東京ママパパ事業について、多胎児の家庭が利用しやすく、多胎児家庭に寄り添った制度とすべきだが、都の見解を伺いたい

私達が実施した全国アンケートでも、

●登録するのに何処へ何時に来てくださいはおかしい。本当に支援が必要な人は、それにすら行けないことを分かっていない。もっと登録から利用を簡潔にするべき。

●登録するのに役所の人が自宅に来て手続きをやってほしい。そこまで行けない。助けて欲しかった。苦しかった。

といった悲痛な叫びが本当に多くあがっていました。

目の前の育児に精一杯の親にとって、複雑な利用方法や、外出を前提とする申請は無理なんです。


その点についても、福祉保健局の内藤局長より

多くの多胎児家庭にこれらの支援が届き、負担軽減を実感していただけるよう、区市町村に対し、早期の事業実施に向けて積極的に働きかけるとともに、申請方法の工夫など利便性への配慮についても求めていく

という前向きな回答がなされました。

つまり、「都が創設した制度が早く使われるよう、創設しっぱなしじゃなくて、区市町村に呼びかけていくよ。その際、申請方法を工夫する(窓口にいかなくても申請・利用ができるよう)ことも求めるよ」ということです。


●区市町村の議員さん・職員さん、出番です・・!!

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国や都の制度というものは、創設しただけでは住民の手元には届きません。

区市町村が「その制度、自分の地域で使いまーす!」と手をあげる必要があります。

今回の答弁で東京都は、区市町村にこの制度をたくさんつかってもらうように働きかける積極的な姿勢を示しました。具体的には、東京ママパパ事業の正式要綱が出る時期の前後に区市町村への説明会があるはずですので、そこで制度の詳細を伝えるだけでなく「ぜひこの制度使ってね」「使うときは多胎児家庭が使いやすい制度にしてね」という念押しがされるるものと思います。

そのメッセージを受け取った区市町村職員さん。あるいは、この問題に気づいている議員さん。

どうか東京都と連携し、支援を住民の手元に届けて下さい。

引き続き、私も活動を進めてまいります。

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日々の活動はTwitterにて行っております。



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